探偵主人公

アズ

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8章 死の密室

01 プロローグ

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「また、事件を解決したのね。出来れば次の事件の捜査に私も同行したいんだけど」とマーニーは言った。
 彼女は度々ジークが手にした屋敷に遊びに来ていた。
「できれば、事件ばかりじゃなくて冒険もしたいんだけど」
「クエストを受ければいいじゃん?」
「途中で緊急クエストとかトラブルが起きて事件へと変貌するでしょ?」
「当たり前じゃん。ミステリーとファンタジーの世界なんだから。冒険がしたいならそれこそ別のゲームをしなきゃね。それよりこのダイヤって結局幾らぐらいなの?」
「数千だったかな」
「数千万円?」
「億」
「億!?」
「ブルーダイヤは普通に考えたら宝石商が簡単に手に入れるものじゃない。でも、多くの宝石を取り扱ったホイットフィールドはブルーダイヤがオークションに出ることを知り、滅多に訪れることがないチャンスに欲をかいたんだ。それで、先にネイスミスに話しを持ちかけて、彼に購入をすすめた。ホイットフィールドの常連だった彼なら興味を持つだろうと考えた。でも、流石に額が額なだけに悩んだネイスミスは宝石を売って、それは盗まれたことにし、パクストンを追い出す口実にした。これも、ホイットフィールドの計画通りだったんだ」
「つまり、実質二人はホイットフィールドの手のひらの上で転がされていたってわけね」
「ああ。そして、アリスにブルーダイヤを手放すようそそのかし、安値でブルーダイヤの8割の所有権を売却させれば、ホイットフィールドは9割のブルーダイヤの所有権を手にすることになる。残り1割のニコラス・ユエンはダイヤの歴史に興味があるだけでダイヤに詳しいわけではない。だから、あとは偽物にすり替え、本物を独占する計画だったんだ。格安でブルーダイヤを手にする計画がね」
「随分、ずる賢い犯人ね」
「でも、どんなに賢く犯罪を計画しても完璧な犯罪は生まれない」
「ジークはさ、密室事件とかには遭遇したことはあるの?」
「密室?」
 訊かれたマーニーは頷いた。
「あると言えばあるってことになるのかな? そんなに難しい事件じゃなかったけど」
「その事件のこと話してよ」
「え? いいけど」
 ジークはそう言ってその事件について話し始めた。
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