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13章 見える
12 結末
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リュー・メレディスの家の前には人だかりとそれをおさえる警官とやらがいた。
遺体が次々と運ばれていく中で、例の一人だけ生き残った男は連行されていった。
最後に、モラーヌの遺体が運ばれようとした時、ジュールダン警部はそれを止めさせた。
「待て。その女がしている指輪だが、恐らくリュー・メレディスが盗んだ宝石に違いない」
そう言って、ジュールダン警部が彼女の指輪に触れようとした時、警部の背後から「待って下さいジュールダン警部」とジークが声を掛けた。
「これは証拠品だ」
「ええ、分かっています。しかし、それは窃盗のでしょ? それなら既にそのお店と話しがついてます。私がそれを購入したんです。そして、その指輪はモラーヌ、その女性に相応しい」
「勝手なことをされても」
「お店の人は助かっていましたよ? 一度盗まれたものですからね、同じ値打ちの価値があるか店側は気にして念入りに戻ってきた宝石を調べなきゃならないでしょう。対して宝石は元々売り物。買い手が決まったのなら、それで済ませるでしょう。それに、ここは私の顔を立ててもらいたい」
周りの警官はジュールダンを見た。彼の一言で決まる。
「いいだろう」
ジュールダンはそう言って、モラーヌの指輪を外さなかった。
全ての事件はこれで解決した。
ジークがリュー・メレディスの友人宅にお邪魔しようとした時に彼らが不在だったことから、だいたいの察しはついていた。
二人の愛を邪魔した時点で犯人達は詰んでいた。でなければモラーヌは私に依頼をしなかっただろうし、彼らが少なくとも全員が捕まることはなかったかもしれない。
これは天罰だろうか。
しかし、モラーヌの死は天罰とは関係がない。彼女は犠牲者だ。
それでも最後はあの指輪をはめることが出来た。私はそれを見届けた。
(第十三章・完)
遺体が次々と運ばれていく中で、例の一人だけ生き残った男は連行されていった。
最後に、モラーヌの遺体が運ばれようとした時、ジュールダン警部はそれを止めさせた。
「待て。その女がしている指輪だが、恐らくリュー・メレディスが盗んだ宝石に違いない」
そう言って、ジュールダン警部が彼女の指輪に触れようとした時、警部の背後から「待って下さいジュールダン警部」とジークが声を掛けた。
「これは証拠品だ」
「ええ、分かっています。しかし、それは窃盗のでしょ? それなら既にそのお店と話しがついてます。私がそれを購入したんです。そして、その指輪はモラーヌ、その女性に相応しい」
「勝手なことをされても」
「お店の人は助かっていましたよ? 一度盗まれたものですからね、同じ値打ちの価値があるか店側は気にして念入りに戻ってきた宝石を調べなきゃならないでしょう。対して宝石は元々売り物。買い手が決まったのなら、それで済ませるでしょう。それに、ここは私の顔を立ててもらいたい」
周りの警官はジュールダンを見た。彼の一言で決まる。
「いいだろう」
ジュールダンはそう言って、モラーヌの指輪を外さなかった。
全ての事件はこれで解決した。
ジークがリュー・メレディスの友人宅にお邪魔しようとした時に彼らが不在だったことから、だいたいの察しはついていた。
二人の愛を邪魔した時点で犯人達は詰んでいた。でなければモラーヌは私に依頼をしなかっただろうし、彼らが少なくとも全員が捕まることはなかったかもしれない。
これは天罰だろうか。
しかし、モラーヌの死は天罰とは関係がない。彼女は犠牲者だ。
それでも最後はあの指輪をはめることが出来た。私はそれを見届けた。
(第十三章・完)
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