すれ違わない二人の結婚生活

能登原あめ

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領地で新婚生活編

7 蜜月ったら蜜月 2 *

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「ヴァル、何を読んでいるの?」

 先にベッドで待機していた僕を見て、アンジーが声をかけてきた。
 がっついて見えないように、小説を手にしていたんだ。 
 父様と母様がモデルの恋愛小説で、一番真実に近い本。
 
 男目線で書かれているから感情移入しやすいし、ヒロインがクールなのは母様そのものなのに、二人きりの時はちょっぴりかわいく描かれている。
 そのギャップがかわいいと思って好んで読んでいたら、書いたのが父様だったって!
 覆面作家として……父様すごい!
 で、時々むずむずしながらも手に取ってしまう。

「ふふっ、逆さまよ?」

 アンジーが僕の手から本を取り上げて、唇に触れるだけのキスをした。

「アンジー……」

 なんだか、いつもより色っぽい。
 僕の愛しい妻が……誘惑して、くる?
 そう、なの?
 勘違い、かな?

 僕がじっと見つめたからか、ちょっと困ったみたいに笑う。

「アンジー、してもいい?」
「うん……大好き、ヴァル」

 ぎゅって抱きしめたら、アンジーがほっとしたように息を吐いた。

「こうしてると……すごく、安心するの」
「うん、僕も」

 あぁ。かわいい。
 僕の妻は、どうしてこんなにかわいいんだろう!
 僕の俺も激しく同意。

「ずっと、ずっと大好き。毎日毎日、どんどんヴァルのこと、好きになるの」

 どうしよう。
 アンジーがかわいすぎて、大好きで言葉が出ない。
 
「ヴァル……」 
「…………愛してる」

 それだけいうのが精一杯で、何度も何度も唇を重ねる。
 
 全部大好き。
 アンジーの全部が僕の宝物。
 そんな気持ちを込めて彼女に触れる。

「ヴァル……きて」

 え?
 今夜は僕の夢かな?
 恥ずかしそうに笑って潤んだ瞳で僕を見上げる。

「でも……」
「いいの。……はやく、ヴァルと一つになりたい」
「アンジー‼︎」

 彼女にここまで言わせて、僕も僕の俺も奮い立つ。
 思わずごくりと唾を飲み、彼女の上に乗り上げて見下ろした。
 
 膝裏に手をかけて彼女の脚の間に僕の俺をこすりつける。
 お互いがぬるぬるして、僕の俺が早くしろと言ってるけど!
 
「んっ……、ヴァル……」
「アンジー……かわいい……」

 僕の俺よ、待て。
 おまえ、もたないだろう?
 だから、脚の間の突起に当たるように僕の俺を前後に動かして、彼女を高める。

 かわいい。
 赤くほてった顔が僕たちを誘う。
 もう、限界。

 突き進め、僕の俺!

「あぁっ……!」
「……っっ!」

 一突きしただけで、アンジーがびくびくと身体を震わせ、僕の俺をしごくように動く。

 我慢だ、まだ僕たちの闘いは始まったばかりだ!
 これは、自分との闘いなんだ‼︎
 アンジーを抱きしめながら、深呼吸して、何とかやり過ごす。
 耐えろ、耐えるんだ、僕の俺!

「ヴァル……ごめんね? 先に、気持ち、よくなっちゃった」
「アンジーが謝ること何もないよ! 男にとって嬉しい、すごく嬉しいんだ。…………だから、続けていい?」

 アンジーが僕を見つめながら、いっぱいしてっていうから、やっぱりこれは夢じゃないかって思いながらも、彼女を揺さぶるのをやめられなかった。
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