22 / 44
領地で新婚生活編
20 実践あるのみ!
しおりを挟む献立集を手に入れたアンジーは最強だった。
僕も僕の俺もアンジーに身も心もメロメロだ。
もしかしたら母様は、アンジーが勉強家だからこうなるってわかっていて渡さなかったのかもしれない!
何も知らないアンジーはかわいかったし、男として導かなきゃって思えたけど、最強のアンジーもすごくイイ‼︎
「父様、至急、残りの二冊が欲しいです! どこで手に入れたらいいですか?」
恥ずかしいとか言ってられない!
僕だってアンジーをメロメロにしたいんだっ!
ほんの少し、眉を上げた父様だったけどすぐ用意してくれた。
あれ?
こんなに簡単に手に入るものだったの?
幻で希少本じゃなかったの⁇
「……アンジーに四冊渡したと聞いて、こちらもすぐ手配したんだ。きっとこうなるかと思ってね」
さすが父様!
よくわかってますね!
「がんばります‼︎」
「……ほどほどにね」
「ヴァル、今夜も試してみたいことがあるの」
努力家のアンジーからのたまらないお誘いに、僕の俺が同意してる。
頷きたい! でも我慢、我慢。
あれから一生懸命勉強したからねっ。
「今夜は、僕に任せて欲しい」
キリッ。
「うん、いいよ……」
ちょっと赤くなるアンジーがかわいい。
どうして、僕の妻はこんなに色っぽくてかわいいんだろう。
僕の俺がいつまで経ってもおさまらないよ!
もう一度隅から隅まで全巻読まなきゃ。
「アンジー、かわいい。僕ってすっごい幸せ者」
「ふふっ……私も。ヴァルのおかげで毎日幸せなの」
僕だって! 僕だって‼︎
騒ぎたいのを我慢して、力いっぱい抱きしめる。
「……こうしてヴァルに抱きしめられると、すごく……華奢な女の子になった気がするし、守られているって感じて……甘えたくなる」
「今だってこれ以上痩せたら消えちゃうくらい、華奢だし! もっと太ってもいいよっ‼︎ ふわふわでかわいいからっ……どんなアンジーだって大好きだからねっ! ずっと守るし、いっぱい甘えて‼︎」
「…………こっちに来てから、太ったと思うの。……毎食おいしいデザートがでてくるし、ティータイムもあって……」
菓子職人、よくやった!
これまでが華奢すぎたから、ふわふわアンジー癒される!
「アンジーはぜんっぜん、太ってないから! 今が一番美しい‼︎」
「……そんなことないけど……」
「アンジーがどんなにきれいか教えてあげる」
僕、言葉責めって学んだんだ。
夜の本に載らなかったのは、罵ったり、蔑んだり、命令したりする一部の嗜好者向けの面もあって取り扱い注意だからみたい。
でも、褒めて褒めて甘くとろけさせる、賞賛系言葉責めってのをやってみたい!
「アンジー、どうしよう。褒めるところがありすぎて、どこから伝えたらいいのかな……とりあえず、上から順番に。……アンジーの髪の手触りが好き。さらさらして、いい匂いでいつまでも撫でていられる。僕の身体にその長い髪がかかって、揺さぶるたびに乱れるのも色っぽくて好き」
「ヴァル⁇」
あ、楽しい。
これ、止まらないかも。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
醜女の私と政略結婚した旦那様の様子がおかしい
サトウミ
恋愛
この国一番の醜女である私と結婚したイバン様。眉目秀麗で数多の女性と浮き名を流した彼は、不祥事を起こしたせいで私なんかと結婚することになってしまった。それでも真面目な彼は、必死に私を愛そうと努力してくださる。
──無駄な努力だ。
こんな色白で目と胸の大きい女を、愛せるはずがない。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる