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領地で新婚生活編
24 離れの温泉 *微
しおりを挟む父様たちが旅立った!
「また、一週間ほどこもれるように部屋を整えて欲しいんだ!」
「……いつでも使えるように準備は全て整えてございます」
執事、完っ璧!
さすが‼︎
「じゃあ、こ、今夜からっ! うん、よろしくね。あ、夕食も離れで食べるから、置いといてくれる?」
「……はい、かしこまりました」
ススーっと、去っていく有能な執事の背中を見ながら思わず鼻息が荒くなる。
今回はまず、一緒に温泉に入る!
一緒にお風呂に入ることはたまにあるけど、やっぱり開放的な大きな温泉に二人でゆっくり浸かりたい。
前回は明るい時間に外のお風呂は恥ずかしいってアンジーが一人で入っちゃったし。
それにすぐ父様が来ちゃったし、おこもり生活が全っ、然、満っ喫、できなかったから!
そわそわする。
今夜はアンジーが先に温泉に入っている。
本当は同時に入って体の洗っこをしたかったんだけど、今夜は恥ずかしいって、次はいいよっていうから諦めた。
ものすごーく残念だけど、明日には一緒に入れるから我慢我慢。
僕は温泉の囲いの手前で全裸待機。
いつ呼ばれてもいいように。
もちろん、使用人がやってくることはない。
僕の俺も俺は平静だって雰囲気でゆったり構えている。
これは、夕方の本を見返したら、いいことが書いてあったんだ。
思いがけず僕の俺が反応した時は家族の顔を思い浮かべるといいって。
それで、アンジーを思い浮かべたら逆効果で、母様を思い浮かべたらスンっとおさまった。
それから、僕の俺って今が一番成長期で、二十一歳くらいまでもうちょっと大きくなるかもしれないらしい。睡眠が大事なんだって!
アンジーにとって嬉しいことなのかな……?
今だって、アンジーの女神さま(仮)は……いや、もう(仮)はいらないかもね?
僕の俺をおさめる時、プルプル震えるのに。
キッツキツで僕の俺にぎゅうぎゅうからみついてくるのに……考えていたら僕の俺が呼んだか、というようにピョコンと起きた。
「……ヴァル? そこにいる? どうぞ……」
うわー。
タイミングが悪い。
母様! 助けて‼︎
「………………アンジー、今行くね」
効果抜群だ!
中に入ると、ほんのり、頬を赤くしたアンジーが温泉に浸かっている。
あーかわいい。食べちゃいたい。
「ヴァルったら……」
僕をちらっと見てアンジーが視線を逸らす。
僕の俺ー‼︎
わかってる。
アンジーがかわいいから仕方ないんだよな、元気になっちゃうのは。
「アンジーがかわいすぎるから」
「……もう、見慣れたでしょ?」
「そんなわけないっ! 僕見慣れることなんて一生ないよ‼︎ 毎日毎日アンジーはきれいなっていくからっ」
アンジーがチラチラ僕を見る。
アレ? 僕の俺?
「あのねっ、コレだってまだ成長期らしいんだ! だからっ」
「ヴァル様が成長するの……?」
アンジーが色っぽい。
「じゃあ、私……熱いデザートで勉強しないと、ね?」
あー、もう、僕アンジーに勝てる気がしない!
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