すれ違わない二人の結婚生活

能登原あめ

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領地で新婚生活編

25 甘くて熱いデザート *

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             side アンジー


 離れに移って三日目。
 私達はお互いのことしか考えないで、ずっとくっついていて、今はヴァルが隣ですやすや眠っている。
 
 幸せ。
 昨日は一緒に温泉に入って、イチャイチャした後、ベッドに二人で横になって長い時間おしゃべりをしていた。
 ずっと一緒にいるのに、まだまだ知らないことがたくさんある。

 ヴァルは聞き上手で、私の話すことに相槌を打ちながら時々質問してくるから、話すつもりのないことまで口にしてしまう。

 どんな時でも彼は私を否定しないから、甘やかしすぎだと言うのだけど、それでいいんだってますます私のことを甘やかす。

 ヴァルと結婚できた私は本当に幸せ。
 だから、彼のためにもっと色々なことがしたい。
 せっかくお義母様から四冊も指南書をいただいたのに、まだ少ししか試せていない。
 
 冷たいデザートに載っているような、ヴァル様に細いリボンをきつく巻きつけて射精管理とか、したいわけじゃない。
 もちろん、彼が望むなら努力するけれど。
 それって……ヴァルは喜ぶのかな?

 まだまだ上級者向けの熱いデザートに載っているような喉の奥までヴァル様を口に含むとか、私には難しそう……。
 でも練習しないと上手にはならないのだけど。

「ふふっ……」

 ヴァルの笑い声……寝言に癒される。
 私は起き上がって飲み物を取りに立とうとしたのだけど、ヴァル様だけ起きているみたい。
 
「…………」

 ヴァルが寝ている間に練習したらどうかな?
 そんなことしたら、はしたない?
 でも、ヴァル様は起きている。

 そっとふとんをめくり、ヴァル様を握る。
 何度か上下にしごいてみたけど、ぐっすり眠っているから私は思い切って顔を近づけた。

 温かくて硬い。
 ヴァル様の匂いがする。
 見れば見るほど不思議な形で、指南書に描いてある形よりかわいい感じがする。
 人によって大きさや形が違うって書いてあったからそういうことなのだろうけど、好きな人の身体だからかわいくみえるのかな。

 私はヴァル様以外知る必要がないから、もっと彼を喜ばせることを覚えたい。
 そっと先端に口づけする。

「かわいい……」

 ピクンと動くのだもの。
 ぐっすり眠っているから、指南書を思い出しながらたくさんキスする。

 くびれたところ、どうかな?
 舌を這わせるとヴァル様が濡れてきたから悪くないのかも?
 それからそうっとヴァル様を口に含む。
 どこまで入るのかな。
 歯を当てないって難しい。
 喉奥に当たって、一度頭を上げた。

「練習が必要だわ……」

 もう一度喉の奥まで。

「……んっ……!」

 ヴァルの声に目線を上げる。
 起きちゃった……?

「……‼︎」

 カッと目を見開いたヴァルとしばし見つめ合う。
 私は咥えたまま顔が熱くなるのを感じた。

「アンジー、どうしよう。……目が覚めて僕は朝からすごく幸せだよ……ああ、でも、僕はアンジーの中に入りたい」
「勝手にごめんなさい……」
「謝る必要、ないよっ‼︎ 僕はいつでも大歓迎だよっ」
「それなら……私の練習にも、はつき合ってくれる?」
「うんっ、いいよっ! 僕の練習にもつき合ってね‼︎」

 ヴァル様から口を離すと、起き上がった彼に抱きしめられる。
 そのままなぜか口づけされ、ヴァル様が私の体の中で震えている。
 あれ? どうして?

「練習、たくさんつき合うからね!」

 ヴァル様のことを知ろうとしたら、私が気持ち良くされてるのはどうして?

「ヴァルっっ……! ず、るい……!」
「ずるく、ないよっ! こうすると、二人とも気持ち、よくなれるからっ……‼︎」

 ヴァルに揺さぶられてなんだかもうわからない。
 
「あっ、……ヴァルっ……」
「アンジー、かわいいっ、大好きっ」

 辛抱強くなったヴァル様に私はその日翻弄された。
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