獅子の末裔

卯花月影

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5.桃源郷

5-2. 毒鳥

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 翌日、再び一益に呼ばれた。
「これを見よ」
 目の前に図面が広げられる。火縄銃にしては太く、大きい。
「先日の大鉄砲よりも更に大きいような…」
「然様。これを大筒と名付けた。弾丸も大きい。一貫目くらいの弾丸を撃ち込むことができないかと、日野の鍛冶屋に何度も作らせておるが…」
 なかなかうまくいっていないようだ。
「一貫?そのような大きな弾丸を撃つとなると、手に持つことはできぬのでは?」
「手に持つことは考えてはおらぬ。破城槌のように車輪を付けるか、もしくは…」
 そこまで大きいとなると、相当な反動だ。
「かように大きな弾が、人に当たりましょうか」
「人に当てるのではない。これは攻城戦に使うもの」
 城門や石垣、城壁に当て、破壊するもののようだ。
「さらには大きな音により、敵を震え上がらせるために使う」
 義太夫がしきりに日野の鉄砲鍛冶を訪れていたのも、これを作らせるためだ。
「鶴。本願寺が敵に回ったことで、これまでとは戦さの質が異なってきたことがわかるか?」
「戦さの質、とは…」
「もはや国と国との争いではない」
 室町時代から各所で頻発している一揆は武士や浪人だけが戦うものではない。特に一向一揆と呼ばれる本願寺を中心とした一揆の中心は僧侶であり、門徒だ。門徒は、僧侶、土豪、農民、町人など、様々な層から構成され、ひとたび戦となると国境を越え、他国にまで人が集まる。

 一向衆による初めての一揆は江南の金森。世に金森合戦と呼ばれる一揆がおきたのは今から百年前になる。今でも金森一帯は一向衆が治めている。
 寺社との争いは領主にとって諸刃の剣だ。そこに集まる敵の多くは領民であり、手を打ち間違えると国力の低下につながり、人心が離れ、他国の付け入る隙となる。祖父・快幹はある一定の寺領を安堵することで寺社の懐柔策を取り、争いを避けるように共存していた。

 金森の一揆に関しては、佐久間信盛が度々兵を出して戦ったが、なかなか勝負がつかず、先に延暦寺を落とすために金森の一向衆と和睦して今に至っている。
「敵は領民。これを討ち滅ぼすことは、己が領地を荒らすことに繋がる。さらに、国を持たぬ民は、例えその拠点を失っても、他国に逃れ、報復の機会を狙う」
 終わりなき戦さが続くと一益は言う。
「それに対し、上様は何と?」
 一益であれば、すでに信長に諫言しているだろう。
「根切りしかなかろうと」
 信長の下した決断は、本願寺との和睦ではなく、殲滅だった。
「これは本来の戦さの目的であった勝ち負けを決めるという戦さではない」
「では、なんのための戦さだと?」
「反撃することのできぬ女子供を攻撃することは戦闘にあらず。単なる虐殺である」
 確かに一益の言う通りだが、こうはっきりと言えるものは織田家には一益以外はいない。一益は信長を恐れていないのだろうか。

(金森との和睦も形ばかりか)
 再び江南の地が戦火に見舞われるのも時間の問題だ。そして金森に住む人々が逃げる先は、江南といえども潜在的な敵地になる。
「もしや義兄上は、この大筒で城を壊し、和睦交渉を有利に進めようとされていたのでは?」
 そのために苦労して大筒の改良を重ねているのではないだろうか。
 一益は頷き、
「されどそう思い通りに事は運びそうにない。南蛮から伝わった火縄銃により、これまでの戦さのやり方が通用しなくなったように、この大筒は敵も味方も変える」
「敵も味方も変える、とは?」
 一益が急に言い淀んだ。じっと図面を見ていた忠三郎が顔をあげ、一益を見る。
「槍や刀をもって戦うよりも容易く敵を倒すが、遠目で見るだけでは、寄せ手からは敵の一人一人の姿は見えぬ。人を人と思わず、倒すことも可能となる」
 そして圧倒的火力を前に、敵は命乞いすることもできずに、がれきの中で見えない敵を恐れながら、なすすべもなく、もがき、苦しみ、やがては人ではない、ただの肉の塊に姿を変える。
「この流れはもはや、留めることはできぬであろう」
 伝来から約三十年で、火縄銃は飛躍的な進歩を遂げている。日の本で作られている火縄銃は、もう何年も前から南蛮製の銃を凌駕し、遥かに精密で精度が高く、殺傷能力も強大だ。

(銭の出どころは上様か)
 滝川家の懐具合を考えれば、試作品とはいえ、いくつもの大筒を作らせることは難しい。すべては信長の命であり、信長が惜しみなく財を注ぎ込んでいるのは、より効果的に敵を殺傷する武器を求めているからに他ならない。
(義兄上はこれからの戦さの行方を見通して、苦渋を味わって…)
 この先の戦さはどうなっていくのか。一益の言う質の異なる戦さとは。それをこれから身をもって体験していくことになる。

 日野・音羽城。高祖父・蒲生貞秀によって二百年ほど前に険しい山の頂に建てられた城で、建てられた当時は蒲生館と呼ばれていたらしい。蒲生宗家の居城だったが、貞秀亡き後、次男の高郷が宗家の秀紀から家督を奪うために兵を挙げた。
 六角氏から二万の援軍を得た高郷とその子・快幹は、音羽城を取り囲んだが、なかなか落とすことができなかった。籠城戦は八か月にも及んだが、突如、城内で疫病が蔓延。城に籠る兵は次々に倒れていき、秀紀はついに開城して降伏した。
 秀紀は鎌掛かいがけ城に移り、音羽城は破却されたが、秀紀は鎌掛かいがけ城で毒殺される。
(突然、疫病が流行りだすなどと、都合のよい話だ)
 誰も口にはしないが、毒殺したのは祖父と曽祖父だと、皆、そう思っている。そして籠城していた何百もの兵を死に追いやったのも、疫病ではなく井戸に毒薬を撒いた者がいたのだと、そんな噂がある。

 薬といえば、甲賀。
 そんな話を思い出し、一益に尋ねた。
『人の命を奪うほど恐ろしい毒を、易々と手に入れることなどできましょうか』
 かつて室町幕府を開いた足利尊氏が弟の直義を暗殺したときに使った毒はちんという猛毒をもった鳥の羽を使った鴆毒ちんどくと言われている。
 古代中華の書物に多く出てくる鴆毒ちんどくは、古来よりあまたの暗殺に用いられてきた有名な毒だ。
(絵空事ではないか)
 何故ならちんなる鳥は伝説。毒蛇を食べて体内に毒を蓄積する異鳥で、ちんが飛び去った後には草一本残らぬほどの毒が撒かれるというが、そんな鳥が存在するはずもない。
 しかし一益は、
ちんは実在の毒鳥である』
 と言った。
『義兄上はちんを見たと?』
『いや、日の本にはおらぬ。大陸の奥地に人知れず棲息するという』
 蛇や猛禽類は、ちんを襲うことはない。それを見た付近に住む住民が、不思議に思い、試しに捕らえて食べたところ、泡を吹き、立ちどころに絶命した。
『医薬書・神農本草経にもある。されど唐代には姿を消し、人の目に触れることはなくなった。それゆえ、幻の鳥と呼ばれておる』
 かつて佐助は、すべての草木は薬草であると、そう教えてくれた。
(人を殺める毒草・毒薬などは言い伝えに過ぎぬのか)
 祖父が音羽城の井戸に毒を入れたというのも、宗家を毒殺したというのも、あくまでも噂話であり、本当の話ではないのだろう。
 では何故、毒見した膳奉行は死んだのだろう。そして突如、変死した池の鯉。
 忠三郎が腑に落ちない顔をしていると、一益は忠三郎の心の内を読み取ったかのように
『されどちん毒はある』
 という。
ちんは姿を消したのでは?』
『然様。異鳥から毒を作ることはない。されどちん毒の精製方法は儒教経典の一つ・周礼しゅらいに書かれておる』
『その方法は広く知られたものだと?』
『甲賀では昔から伝わっておる。甲賀以外では、十年ほど前、関東で主君を殺めるために家臣が仕込んだという話があり、土佐の長曾我部でも、城攻めの折に井戸にちん毒を使うたと聞き及んだ』
『井戸に毒を…』
 聞いたような話だ。古今東西、同じようなことを考える人間がいるのだろう。
「それにちん毒以外でも毒薬はある」
 油断するなと、一益はそう言った。

 祖父が足しげく通っている場所。その一つに音羽城がある。蒲生家では代々、漬物を帝に献上している。その漬物の元となっているのが音羽城の日野菜だ。
 高祖父・蒲生貞秀が音羽城付近で日野菜を見つけて以来、日野菜は代々の当主が育てている。その生育地域は秘匿されており、具体的な場所は近臣の者以外には知らされていない。
 快幹は隠居してからも、頻繁に音羽城へと通い、手づから日野菜を育てている。
(音羽城には何かがある)
 佐助は音羽城と、鎌掛峠の向こうにある鎌掛城には決して近づいてはならないと、そういっていた。音羽城には快幹が隠しておきたい何かがある。佐助はそれを知ったために、快幹によって命を奪われたのではないだろうか。

(されど…)
 それはあくまでも忠三郎の想像だ。毒を盛ったのも、お桐を殺したのも、祖父である証拠はない。
『未だに母御の仇の快幹を野放しにしているそなたに何ができようか』
 一益ははっきりとそう言った。野放しにしているわけではない。まだ心のどこかに祖父を信じたい思いがあるだけだ。祖父が自分を廃嫡しようとしているなどということを、簡単には認められないだけだ。
「若殿。この辺りに一体、何があるというので?」
 町野左近が音羽城付近の村落を見渡している。
「人のいない家や土蔵を一軒一軒、探してみよ」
 町野左近が心得て、兵を空き家に向かわせる。
(ついに来てしまった)
 来てはいけない場所だった。

 祖父が何かを隠しているとすれば、音羽城であろうことは分かっていた。しかし、音羽城に行ってしまえば、皆の言うことが本当だったと知ってしまうことになる。祖父の心に、まだ自分に対する情があるかもしれないという、僅かな希望さえも、失ってしまうかもしれない。それでもこうして音羽城に来たのは、一益が正室の風花を奪われ、失意のうちにあることが分かったからだ。
(あの夜の義兄上は只ならぬ剣幕であった)
 一益があそこまで感情をあらわにした姿を初めて見た。泣く子も黙るとはこのことか、と思うほど、恐ろしかった。それもこれも、すべては桑名を奪われたときに、風花と一子・八郎が行方知れずになったからだという。

『義兄上はそこまで北の方のことを?』
 意外だなと思って義太夫に尋ねると、
『然様。あのように恐ろし気なご面相の殿に惚れる女子など、金輪際現れぬ。まぁ、わしなどはあまたの女子に言い寄られてほとほと困っておるがのう』
『それを聞いたら、天下無双に辛抱強い義兄上といえども、刀を抜くであろうな…』
 尋ねるなら義太夫ではなく、新介に訊けばよかった。などと思ってはいたが、一益が心を痛めて風花を探していることは確かなようだ。
(音羽城を探せば、手掛かりがあるかもしれない)
 祖父が六角親子と結託して、事を起こそうとしているのであれば、考えられなくもない。

 辺りを探っていると、にわかに雨が激しくなってきた。
「若殿。音羽城は破却された筈では?」
「いや…わずかに本丸に屋敷が残されていたはず。それに、この辺りの民家の土蔵に何か隠されてあるやもしれぬ」
「若殿!御覧あれ!」
 蔵の中から叫ぶ声がする。行ってみると、火縄銃が山と積まれていた。
「やはり」
「若殿!こちらの家にもござりますぞ!」
 外から声が聞こえた直後、にわかに怒声が聞こえ、連れてきた数名が襲ってきた賊に斬り倒されるのが土蔵の窓から見えた。
 忠三郎は咄嗟に町野左近に目配せして身を隠す。
「若殿、如何なされる所存じゃ。外の者たちは倒されておりますぞ」
「何人おるじゃろう」
 相手は甲賀の素破だろう。何人であっても勝てる気がしない。もう一度外を窺うと、雨の中、家を一軒一軒探し回っているのが見えた。
(さて、どうする・・)
 町野左近と顔を見合わせ、考えた。ふと、足元を見ると火薬がある。
 バラバラと無造作に置かれた武器を掻きわけると、焙烙玉ほうろくだまが出てきた。雨が小降りになっている。まさに今が好機。
「やるぞ、爺」
 忠三郎が嬉しそうに笑うと、町野左近が困惑し、
「何を?」
「これで向こうの家を吹き飛ばし、敵がひるんだ隙に飛び出す」
 町野左近は、エッと驚き、
「若殿は、これを使ったことがおありで?」
「ある・・一度だけ、滝川屋敷で・・」
「そううまくいくのでござりましょうか」
「その時は誤って屋敷を壊した」
「滝川様のお屋敷を…爆破したと?!」

 試作段階の焙烙玉を偶然見つけた忠三郎が、これは何か、と義太夫に問うと、
『焙烙玉というてホイと投げると燃えるもの。わしはよう知らんが、なにやら殿が暇を見ては焙烙玉を改良して色々試しておられるようじゃ。百聞は一見にしかずという。使うてみれば、わかるじゃろ』
 と軽々しくも火縄に火をつけ、ホイと投げると勢い余った焙烙玉はころころと転がり、広縁の下で止まった。
 どうなることかと二人が固唾をのんで見守っていると、爆音とともに館の一角が広縁ごと吹き飛んで大穴が開き、屋敷がやや傾いた。

 音の大きさに人が大勢集まり、騒ぎを聞きつけて屋敷に戻った一益に
『いやはや、世には恐ろしきこともあるもので。我らが静かに書物に目を通していたところ、突如、雷が落ち、雷神が降って参りました。されどお悦びあれ。これで殿も襖を開けることなく庭を見渡せるというもので』
 その日は晴天にも関わらず、義太夫がしゃあしゃあとつまらない言い訳をしたために、二人は火に油を注ぐ結果となった。
「義太夫がために、わしまで大目玉を食らい、屋敷の修復をさせられたのじゃ」
「はぁ…。左近様のご心中、お察し申し上げまする」
「あの折は岐阜城下に爆音が轟き、上様の馬廻衆まで血相変えて飛んできた。あの折は義兄上がうまい言い訳をしてくだされゆえに大事には至らなかったが、義兄上がおらなんだら、わしも義太夫も御咎めを受けるところであった」
 忠三郎は楽しそうにそう言うが、全くもって笑い事ではない。
「今回もうまくやれば、間違えなく敵はひるむであろう」
 と言って笑うと、火縄を探し出した。
「爺、火を起こせ」
「は?いやいや、それがしは素破ではありませぬ。そのように容易くは…」
「よいから早うせい。敵がくる」
 再度外を窺うと、徐々に近づきつつある。
「爺!早う!」
「つきましたぞ!」
 忠三郎は火縄に火をつけ、外に思い切り放り投げた。あたりに爆音が轟き、家が吹き飛ぶ。
「おぉ。岐阜の時よりも威力が増しておる」
「若殿!悠長なことを言うている場合ではありませぬ。この隙に早う逃げねば!」
 二人は家の外に飛び出し、馬を繋いだ方向めがけて一目散に走りだした。
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