獅子の末裔

卯花月影

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11.旭日昇天の勢い

11-2. 陽光の姫君

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 館の主、滝川一益は主だった家臣たちを連れて戦場におり、館には留守居の谷崎忠右衛門が残っていた。

 忠右衛門は信忠来訪を聞き、慌てて姿を現すと、奥へと案内してくれた。実直そのものの忠右衛門は、留守居役にふさわしい存在だ。どんな小さな変化であっても見逃さず、逐一報告している。
(にしても…ここには誰もいない筈であるが…)
 忠右衛門以外、誰も残ってはいないと思っていたが、誰かいるらしい。
 滝川家の屋敷は、岐阜であれ、安土であれ、変わらず簡素でなんとも味気ない。ところが奥へと進む長い廊下を歩いていくと、途中で空気が変わるのを感じた。

  おや、と首を傾げていると、通された部屋にいたのは夢の中から抜け出したかのような艶やかな姫君。
  漆黒の髪は、陽の光を受けて柔らかく光り、風に揺れるたび、黄金のように煌めく。その瞳は深い湖のようで、そこに映るものすべてを包み込むような優しさと美しさを持っている。

「章、久方ぶりじゃ」
 信忠が声をかけたので、目の前にいる姫君が一益の姪にして信長の娘である章姫だと気づいた。この章姫の母が信忠の乳母で、二人は異母兄妹にして乳人子にあたる。
(かように美しい姫であったか)
 章姫の姿は一度だけ見たことがある。嫁ぎ先の城が攻め落とされ、落ち延びてきたときに信忠の陣に姿を見せた。戦場だったこともあり、その姿をまじまじと見ることはできなかったが、こうして改めて対面すると、その美しさに息を飲んだ。

 章姫の傍には、静けさが音として感じられるほどに澄んだ空気が満ちている。
 その周囲には古の木々が立ち並び、葉が風にささやく音が、まるで彼女を讃えているかのように聞こえる。遠くからは、どこかから響いてくるかすかな鈴の音が、時の感覚さえも歪ませるように漂ってくる。
  しかしその音もまた、この場所の一部であり、章姫の存在とともに溶け合って消えていく。

「勘九郎殿。待ちわびておりました。家人どもは皆、戦さにいき、爺と二人きり。退屈していたところじゃ」
 章姫はそう言って艶やかに笑った。
 この空間には、言葉では決して完全に表現できない感覚が宿っている。時の流れが止まり、現実と夢の狭間にいるかのようだ。何もかもが静止し、ただ章姫の存在だけが時空を超えて輝きを放っている。
「父上や左近が持ってくる縁談を悉く断っておると聞いた。何がそんなに気に入らぬと申すのか。皆が難儀しておるのがわからぬか」
 信忠が小言を言うと、章姫は少し頬を膨らませた。忠三郎はその少女のようなしぐさ、ひとつひとつにも目を奪われる。

「そちらのお方は?」
 章姫がちらりと忠三郎を見た。忠三郎が居住まいを正して座りなおすと、信忠が忠三郎を振り返る。
「姉婿の蒲生忠三郎じゃ。わしが安土におらぬ間、何かあったら忠三郎に申すがよい」
「章姫様。蒲生忠三郎でござります。お困りの際はなんなりとお申し付けくだされ」
 笑顔で挨拶をすると、章姫は露骨につまらなそうな顔をしてため息をついた。

「勘九郎殿。ここは退屈じゃ。わらわらは都に行きたいと申し伝えていた筈」
「少し待て。直に父上も安土に戻られよう。左近も郎党を連れて戻る。その折に章がおらぬでは、わしが父上からお叱りを受ける」
 信忠が諭すように言うと、章姫はにわかに立ち上がり、二人の前を通り過ぎて庭先に降りた。
 章姫が歩むたびに、その足元には花が咲き、霧がそっと道を譲るかのように消えていく。

(まことに不思議な姫じゃ)
 いつ見ても喜怒哀楽がなく、能面の如き顔をしている姉の吹雪とは大きく異なる。童女のように溌剌として、天女のようにつかみどころなく見る者の心に深い印象を残す。
「父上が甘やかすゆえ、かように我儘勝手に育ってしまった。忠三郎、章はおぬしにとっても義妹じゃ。少し相手をしてやってはくれぬか」
「そ、それは無論。この忠三郎にできますことであればなんなりと…」
 忠三郎は嬉しさを隠しきれず、快諾する。章姫の艶やかな黒髪が風にそよぐ度に、その香りは忠三郎の心を包み込み、まるで章姫が織りなす運命の糸に絡め取られたかのように感じた。

 播磨、丹波の戦が続いている中、安土では近江、京などの近隣から千五百人もの力自慢が集められ、相撲興行が行われることになった。
 奉行は明智光秀の娘婿の津田信澄、馬廻衆の万見仙千代、堀久太郎のほか、南近江の蒲生忠三郎と忠三郎の従兄弟の後藤喜三郎、同じく縁戚の青地与右衛門、蒲生家家臣の布施藤九郎など。
 奉行衆もそれぞれ家中から力士を連れてきて、信長の前で取り組みさせた。蒲生家からは薮下という日野一番の剛力の力士が参加しており、期待以上の働きを見せている。

「爺!助太郎!見たか。やはりわしの見立てに狂いはなかった。あやつと相撲を取った時から、薮下めは天下一の剛力と思うておったのじゃ」
 忠三郎が人目もはばからずに半泣きになって喜んでいるのは、薮下が堀久太郎の家中の地蔵坊なる力士に押し出しで勝利したからだ。信長をはじめ、並みいる人々の大喝采の中、町野左近も興奮気味だ。
「しかとこの目で!若殿を軽々投げ飛ばしたときから、薮下が並々ならぬ力自慢と思うておりましたが、ここまでとは」
「待て待て、投げ飛ばしたは余計じゃ。しかも軽々は余計に余計じゃ。せめて際どいところで投げ飛ばした、とかように申せ」
「これはご無礼を…」
 町野左近が神妙な顔で頭を下げる。

 そばで黙って聞いている滝川助太郎はというと、今も戦場で戦っているであろう一益や滝川勢のことが頭から離れず、心ここにあらずといった有様だ。
「よいか、二人ともよく聞け。あれなる後藤と青地はともに我が縁者。布施は我が家の家臣。これらの家中の誰かが、久太郎や仙千代、信澄殿の連れてきた尾張・美濃の者たちに勝てば、南近江の武士の名声は天下に響き渡る」
 江南衆は、皆、蒲生家に遠慮するだろう。しかし、他の者たちは逆に手心加えることがないとも言える。

 参加する力士もさることがら、安土の城下町ができて初めての相撲興行とあり、見物人が多い。安土に住む織田家の女子供はもちろん、日野から忠三郎の正室の吹雪も見に来ていた。
 忠三郎と町野左近は日野一の剛力、薮下の活躍ぶりを固唾を呑んで見守っていたが、期待に反して薮下はあと一歩のところで天下一に届かなかった。

「若殿!お許しくだされ!」
 その場に土下座して泣いて詫びる薮下に、
「何を申すか。久太郎の家の怪力坊主に勝っただけでも、わしは十分、満足じゃ」
 忠三郎は薮下の手を取り、労をねぎらう。実際、久太郎に勝ったことで、今日はもう十分と思えるほどに晴れ晴れとした気分だった。
「今日という日ほど、鈴鹿の山々が美しく見えたことはない。爺、あめしたは広しといえ、これほどに美しい山河はどこにもあるまい」
「はい!まこと若殿の仰せの通りにて」
 町野左近も遠く、青く浮き上がる鈴鹿の山々を遠望する。

 そこへ信長から知らせが入る。
「上様は奉行衆にも取り組みをせよとの仰せでござります」
「何!我等に相撲を取れと?」
 奉行衆とは忠三郎他、天敵の万見仙千代と堀久太郎、そして忠三郎の従兄弟二人と家臣一人。
(皆、絶対負けられない相手ではないか…)
 当然、信長の娘婿たる忠三郎が勝たなくては、天下に面目がたたない。
「若殿、ご案じめさるな。我が家の布施藤九郎にはよくよく言い含めておきまする。それと後藤様と青地様にもお伝えして…」
 町野左近はそこまで言いかけて、忠三郎の目が怒っていることに気づいて口をつぐんだ。

「あ、あの…若殿…」
「爺。それは、よもや、わしがかの者たちに負けるかもしれぬと…そう思うておるのか?」
「いえ、滅相もない!そんな…、若殿が負けるなど、そんなはずはありませぬ。はい」
「では、言い含めるとは?」
「それは…布施藤九郎には…相手が若殿といえども、上様の御前で手加減などはもってのほかと、そのように言い伝えるという意図でござります」
 苦しい言い訳だったが、
「ならばよい」
 忠三郎が常の笑顔に戻ったので、町野左近は胸をなでおろした。

 町野左近としては、裏から手をまわしてでも、忠三郎に勝ってほしいところだったが。
(ここは若殿には内密に、事を運ばねばなるまいて…)
 そっと忠三郎の傍を離れ、さりげなく滝川助太郎に近づく。
「助太郎殿。昔、義太夫殿が言っていた腹下し薬なるものをお持ちではないか?」
 と、ひと昔前の忠三郎のようなことを言い出したので、助太郎は困惑して眉をひそめ、言葉の意味を噛みしめるようにして、視線を彷徨わせた。
「町野殿。童のころの忠三郎様とは違う。いま、そのようなことをして勝たせれば、どれほどお怒りになるか、分かりませぬぞ」
 しかも、皆が忘れているようだが助太郎は一益の家来だ。
 一益に無断でそんなことをしては、滝川家に戻れなくなる。
「た、たしかにそれは…。ハハハ、さすがは助太郎殿じゃ」
 町野左近はいつもよりも上ずった声で胡麻化すように笑った。

 そこへ忠三郎が満面笑顔で二人に近づいてきたので、町野左近がドキリとして忠三郎の顔を見る。
「助太郎。よう見て、義兄上にも知らせてくれ」
「はい。…して、何を?」
「無論、わしが仙千代と久太郎に勝つところをじゃ」
 自信満々にそう言うので二人は返す言葉もない。並々ならぬその自信がどこからきているものなのかは伺いしれない。
「織田の皆々様、お揃いのようにて…」
「然様。そこでわしが勝ち、天下に蒲生忠三郎ありと、知らしめるのじゃ」
 すでに勝ったかのような忠三郎だが、町野左近は気が気ではない。我が事のように落ち着かず、そわそわと辺りを見回すばかりだ。
 
 信長子飼いの奉行衆が取組を行うというので、見物していた人々は皆、今か今かと始まりを待っている。
「どなたも皆、お強そうな方々…。どなたが勝っても不思議はなさそうな…」
 章姫がそう言うと、姉の吹雪は常と変わらぬ様子で、ぼんやりとした表情で土俵を見る。
「そうじゃな…我が家の若殿以外は皆、お強そうじゃ」
 吹雪の目から見て、父祖の代から詩歌管絃の道に長じていたというだけのことはあり、忠三郎は風月の才に富んでいる。しかし父、信長のように、甲冑を身に着けたときの鬼神のような面影は微塵もない。

 そして奉行衆の取組一番。忠三郎は縁戚の青地与右衛門に勝ったが、左足首を捻り、痛めてしまった。
「忠三郎殿、大事ないか」
 青地与右衛門が心配そうに忠三郎の足首を見る。
「なんのこれしき。にしても、与右衛門も強うなったのう」
 青地与右衛門は先年、宇佐山城の戦で浅井・朝倉軍と戦って戦死した青地駿河守の二番目の子だ。相撲はもちろん、馬の扱いが巧みで信長に目を掛けられている。
「後藤喜三郎は堀殿に負けたようじゃ。さすがは名人久太郎」
「なに、喜三郎が負けたとは…」
 喜三郎とはおさちの一件以来、まともに口をきいていない。何かことばをかけようかと土俵から降りる喜三郎を迎えたが、喜三郎は目を合わせることもなく、逃げるようにその場を去った。

「よし、我が一族の恨みをわしが晴らしてくれよう」
 忠三郎は力強く拳で胸を叩いたが、足首がズキズキ痛み出し、少し顔をしかめた。
「う…ん…ちと痛む…」
「その足では無理では?」
 与右衛門が心配して声をかけると、忠三郎は明るく笑い飛ばした。
「相手は絶対負けられぬ相手じゃ。これしきのことで弱音をはいて何とする」
 鋭い痛みが体を貫くのを感じたが、顔には一切の表情を浮かべなかった。拳をぎゅっと握りしめ、奥歯を噛み締めた。その瞬間、背中に冷たい汗が流れるのを感じたが、誰にも気づかれまいと必死に耐える。
 周囲の視線が向けられていることは分かっていた。だからこそ、どんなに痛くても弱みを見せるわけにはいかない。

「やや!若殿、これは一大事!助太郎殿!」
 町野左近が青くなって助太郎を呼び寄せると、助太郎も、これはいかんと手ぬぐいを濡らして絞り、忠三郎の足首に当てる。
「誰が止めても、止まらぬのでしょうな」
 助太郎が半ばあきらめたように言うと、忠三郎は楽し気に助太郎を見た。
「無論のことよ!長々わしのそばにおるゆえ、助太郎もようやく、分かって来たのう。南無八幡大菩薩、我国の神明、馬見岡綿向神社に宿りし天穂日命、天夷鳥命、武三熊大人命、願はくはあの堀久太郎に勝たせたまえ」
 平家物語に出てくる那須与一の言い回しの忠三郎版だ。

 忠三郎の声が大きすぎる。何事かと、周りの人々が注目する中で、忠三郎がカラカラと笑う。何をするにも周りを巻き込んでひと騒動起こす。忠三郎は常に騒ぎの中心にいるような気がする。
(これが大将の器というものか…何か違うような気もするが…)
 声を張り上げ、衆目を浴びる姿は威厳ある姿とはどこか違う。

「助太郎。よーく聞き、その目を見開き我が戦いぶりをしっかと心に刻め。そして義兄上に伝えよ。織田の右大将の娘婿にして滝川左近の弟、蒲生忠三郎は義父、義兄の名に恥じぬ、天晴な戦いぶりであったと」
 まるで死地に赴くような忠三郎の気迫に、助太郎も息をのんで、ハッ、と答える。

 次の相手が堀久太郎とあって、町野左近は先ほどから苦虫を噛みつぶしたような顔をしている。勝つか負けるか、互角に持っていけるかどうか、微妙なところに来て、こちらは手負い。宿敵の二人は生き残っている。果たしてこの勝負。吉と出るか、狂とでるか。

 忠三郎の周りが騒がしくなる中、一人粛々と相撲を取っていた蒲生家の家臣、布施藤九郎は優勝候補の万見仙千代を相手にして、ぎりぎりのところで辛勝した。
「万見殿に勝ったのは、蒲生家の家人とか。雪様は存じておられたか?」
 章姫が訊ねると、吹雪は小首を傾げて
「はて…わらわはご家来衆のことをよう知らぬのじゃ」
 蒲生家に嫁いでから何年もたっている筈だが。吹雪らしい返事に章姫が声をあげて笑う。二人が話していると、また一人、土俵に上がって来た。

「あれなるは先ほど、見事に勝って父上からお褒めの言葉をかけられていたものでは?岐阜の御屋敷にいた折に…雪様によう文を送ってこられたお方…あのお方ではありませなんだか?」
 章姫が土俵を見て言う。言われて吹雪もそちらを見ると、土俵の上にいるのは馬廻衆から取り立てられ、一軍を指揮するまでに出世したという評判の堀久太郎秀政だ。それに対して、片肌を脱いで土俵にあがってきたのは南近江の神童、蒲生忠三郎。

 その場は熱気に包まれて沸き立ち、歓声が四方八方から湧き上がった。
「雪様、婿殿じゃ」
「若殿は相変わらずじゃな」
 忠三郎を見て吹雪がそう言うが、章姫はふと足元に目をやる。どこか、歩き方が不自然な気がした。
(もしや、足を…)
 二人が土俵に入り、互いに火花を散らせる。こうして並ぶと忠三郎の方が若干華奢だ。忠三郎は鬼のような形相で久太郎を睨みつけている。やがて取り組みがはじまり、忠三郎が先に右手を久太郎の左の懐に差して組み合う。
 そのまま押し切ろうとするが、そこは名人久太郎、微動だにしない。

「お二人とも同じくらいの力なのでしょうか」
 章姫の目は土俵に釘づけだ。一方の吹雪はあちらを見たり、こちらを見たりと落ち着かず、立木から飛び立つ鳥を見ていたが、
「あ、章…きゃあ!」
 急に悲鳴を上げた。久太郎が吹雪の悲鳴を聞いて、そちらの方を見る。その瞬間、
「討ち取ったり!」
 忠三郎がそう叫びながら、渾身の力を込めて久太郎を投げ飛ばした。

「危ない、もう少しで打掛に…」
 飛び立った鳥の糞が、危うく章姫の打掛にかかるところだった。周りを見ると人々の手が高々と掲げられ、拍手が鳴り響き、足踏みや歓呼が止むことなく続く。
「無礼な鳥じゃな…。あれ、若殿が勝たれたようじゃ」
「まことに。おめでとうござりまする」
 歓声は絶えることなく、次々と巻き起こり、そのたびに空気はさらに沸騰していくかのようだ。声が割れんばかりに響き渡り、人々は互いに押し合い、肩を叩き合いながら、その場の一体感に酔いしれている。
 吹雪と章姫が見守る中、忠三郎と久太郎が土俵を下りてきた。やはり忠三郎は足が痛むらしく、歩き方がぎこちない。

「もう耐ええぬ。限界じゃ。馬にも乗れぬやもしれぬ」
 町野左近と滝川助太郎が駆け寄ると、忠三郎は先ほどの雄姿はどこかへ消え、途端に泣き言を言いだした。
「若殿、まだ布施藤九郎との取り組みが残っておりまするぞ」
「いやいや、これ以上の無理は大事に至る。長門、代わりにでてくれ」
「は?それがしが?そ、そんな…」
 久太郎との取り組みが終わった途端、足の痛みを思い出したようだ。
「こうなるものと、思うておりましたが…」
 助太郎が疲れたように背中を向け、忠三郎を背負う。
「しかとその目で見届けてくれたか。わしが久太郎に勝つところを」
 助太郎がはいはいと曖昧に答えながら、体を反転させ、その場からゆっくりと歩き出す。

 最後まで勝ち進んだ布施藤九郎と忠三郎の一番がないまま、布施藤九郎の優勝が決まった。信長は上機嫌で、藤九郎をはじめとした力士十四人を取り立て、太刀・脇差を下賜した。
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