獅子の末裔

卯花月影

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28.揺らぐ天下

28-2. 霧の中の十字架

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 戦国の世にあって、堺の町はひとつの異界といえる。

 大坂の陣太鼓が鳴り響こうとも、この町にはどこか、戦の気配が届かぬ不思議がある。風は海より吹き寄せ、潮の香を運び、町の路地裏には南蛮の香辛料と茶の湯の香が交じる。商いの声が行き交い、堺筋を行き交う輿の上では、商人も貴人もその衣に埃ひとつつけまいと身を正していた。

 寺院の軒下には白砂が敷かれ、町屋の簾の向こうには、静かに撫子の花が揺れている。武士が刀を帯びずに歩くことも、ここでは珍しくなかった。金子が刀に勝る町、ここでは刀より秤が力を持つ。

 堺――この町は、武の理が支配する戦国の世にあって、唯一、文と商の理が立つ場だ。
 人の声が高ぶることもなく、船の帆が夕映えに染まり、南蛮渡りの鐘の音が、遠く沖へと消えてゆく。
 この静けさの中にこそ、時代の裂け目があった。

 三十年ほど前の、凍てつく冬の朝――。

 北風が野をわたり、葉を落とした木々の間を通り抜け、ざわりと寒気が肌を刺していた。
 旅路の一行は、くすんだ冬空のもと、土の乾いた街道をゆるりと進んでいた。地面は霜に白く縁どられ、踏みしめれば、ざくざくと細かな音が立つ。

 その中に、一人の異国人がいた。
 みすぼらしい衣をまとい、肩には薄く雪が積もる。
 彼の名はフランシスコ・ザビエル。遠くリスボンの港を発ち、嵐に揺られてこの東の果て――日本にたどり着いた宣教師である。

 最初の布教地であった薩摩では、異国の教えを恐れた領主の命により追われることとなり、ザビエルは新たにキリシタンとなった従者とともに、平戸へと落ちのびた。
 だがザビエルは、諦めなかった。信仰を伝えるには、この国の王たる者に会わねばならない――。
 人々から聞く「ミヤコ」、すなわち都を目指し、寒風吹きすさぶなか、三か月にわたる徒歩の旅を続けた。

 その道中、とある市(いち)の立つ町で、一人の商人風の男が目をとめた。
 異国の面立ちに法衣、錫杖にも似た木の十字。これまでに見たこともない風采の僧侶を前に、男は目を細めて言った。

 ――「こりゃまた、天竺あたりのお坊様か。どちらまで?」
 通訳がザビエルの意を伝えると、男は感心したように頷き、懐から一通の文を取り出す。
「都を目指すのであれば、堺の『日比屋了珪』という者を訪ねるがよろしかろうて。日比屋殿であれば、迎え入れてくれるというものじゃ」

 それは堺の中でも名を知られた豪商であった。
 商いの街、堺――武士が支配しえぬこの町には、富と知恵をもって時代を動かす者たちがいた。

 堺に着いたザビエル一行は、その文を手に、了珪の屋敷を訪ねた。
 凍えるような朝、囲炉裏の煙が立ちのぼる座敷で、了珪は初めて見る「伴天連」を前に、静かに問うた。
「さて、その教えとやら、聞かせてくれまいか」
 通訳を介しながら、ザビエルは一言一言、言葉を選びながら語る。
「我らが信ずるは、唯一なる神――天地を創り、すべてを愛したもう御方にございます」
 その声は、冬の寒気とは裏腹に、真っ直ぐで、どこまでも温かかった。
 了珪は耳を澄まし、異国から来たその言葉の奥に、何かしらの誠を見いだした。
 町には雪がちらつき、家々の軒には氷柱が下がる。
 だがその日、ひとつの屋敷の中では、凍てつく外界とは別の熱が、静かに灯されていた。

 日比屋了珪がその妻子とともに洗礼を受けたのは、それほど時を要さなかった。
 ザビエルを通して語られる「唯一なる神」の教えに、了珪は心を奪われ、まるで水の流れが自然に低きに帰するように、その身を神の御手に委ねたのである。
 ほどなくして、了珪は都の豪商にして旧知の友である小西隆佐を、伴天連ザビエルのもとへと導いた。
 隆佐もまた、了珪の語る「新しき教え」に深い興味を抱き、やがて家族ともども洗礼を受けた。
 かくして、小西家は「ミヤコ」における最初のキリシタンとなった。
 ザビエルは、都において将軍への拝謁を果たせぬまま、その道を閉ざされたが、それでもその心はくじけることなく、再び海辺の地――平戸へと赴いた。

 寒風が松林を渡る黄昏、彼は辻に立ち、通りすがりの人々に神の言葉を説いた。 風にたなびく法衣の下、かすかに凍る息を吐きながら、ザビエルは静かに語り続けた。

 その時――。
 足を止め、じっと耳を傾けるひとりの琵琶法師がいた。
 彼の名は、まだロレンソ了斉ではなかった。だが、その目は、語られる真理に深く引き寄せられ、胸中に小さき光を宿していた。
 やがて彼は洗礼を受け、名をロレンソ・了斉と改める。
 そしてふたたび京の都を目指し、人々へと伝えていった。

 その声が、ひとりの侍の心に届く――。
 高山右近の父・高山図書である。高山図書は妻と子とともに、ロレンソの導きによってキリストの教えに触れ、やがて親子は洗礼を受けた。
 流れる水が流れを知るように、目に見えぬ力が働き、人々がいざなわれてゆく。
 ひとつの出会いが、やがて大いなる信仰の波となり、都にも、山間にも、民の心にも静かに沁みわたっていった。

 冬の陽が、薄く町屋の軒に差していた。
 忠三郎は、利休の言葉に従い、堺の町を後にして、小西隆佐の屋敷を目指していた。

「小西と申せば、豊臣家の奉行、小西弥九郎殿の…」
 供をする町野長門守が、手綱を操りながら言葉をかける。
 忠三郎は小さく頷いた。
「然様。弥九郎殿は今、肥後出兵の兵糧調達に奔走しておられるであろう。ご家中も慌ただしいはず…」
 その弥九郎の父にあたるのが、かの小西隆佐である。
 商人にしてキリシタン、かつて南蛮人ザビエルと出会い、都にキリストの名を広めた一人でもあった。

 だが、利休は何も言わなかった。
 ただ、「隆佐殿を訪ねよ」と、それだけを忠三郎に告げた。
 なぜ今、この時に――その理由は語られぬままだ。

 利休という男は、言葉少なくして、多くを示す。
 その静けさの奥には、政の潮流さえ読み取る冷ややかな眼がある。

 忠三郎は、心の奥にわずかなざわめきを抱えたまま、隆佐の屋敷へと歩を進める。
 吹く風が、堺の海の匂いを運んでいた。どこか、懐かしく、また不安を誘うようでもあった。
 小西隆佐の屋敷は、町家が立ち並ぶ一角に、静かに構えていた。
 堺の賑わいから少し離れ、ひっそりとした通り沿いに在るその構えは、いかにも南蛮趣味を好む者らしく、控えめながらも異国の香を漂わせている。

 門をくぐると、庭の片隅に十字架が据えられ、冬枯れの庭木と共に、静かに佇んでいた。
 白き石でかたどられたそれは、堺の土と空のもとに、不思議なほど自然に溶け込んでいた。
「ようお越しくださいました」
 迎えたのは、小西隆佐自身であった。
 年の頃、すでに六十を越えていようが、背筋はまっすぐに伸び、目には確かな光があった。
 商いの才と信仰とを併せ持つ、その風格は、ただの豪商ではない、何か深きものに触れた者の佇まいである。
 忠三郎は丁重に頭を下げ、利休の名を告げると、隆佐は微笑を浮かべ、静かに頷いた。
「お茶頭は言葉少なにして、よく人を導かれる方。されど、今宵のご縁には、何か主の御手が働いているように思われますな」

 案内された座敷には、南蛮渡来の小さなマリア像が祀られていた。
 その前には、炉の火がほのかに灯り、香の代わりに甘やかな葡萄酒の香が漂っている。
「忠三郎様。――人の世における理と、天の理は、時に相反するもの。それでも、われらは信じ続ける。たとえ、世が乱れようとも」
 隆佐の声は、静かに、そしてどこか確信めいている。

 忠三郎は、その声に耳を傾けながら考える。
(右近殿も、官兵衛殿も、そして己もまた、問われているのであろうか。――何を信じ、何を守るのかを)
 外では、夕暮れの鐘が遠くに響いていた。
 夕の光が、障子越しにわずかに差し込む。
 庭の木々が風にゆれ、裸木の枝が影をつくって揺れていた。

「忠三郎様をお待ちになっているお方がおられます」
 小西隆佐が静かに言ったとき、忠三郎は、胸の奥にかすかな波が立つのを覚えた。
 促されるままに座敷を後にし、奥の間へと歩を進める。ふと、敷居の先に立っていた人影を見て、立ち止まった。
 痩身にして、凛とした面持ち。
 質素な装束の中に、かえってただならぬ気品をまとっている。
 それは、幾度となく言葉を交わし、忠三郎をキリスト教へと導いた――高山右近、その人だった。

「……忠三郎殿」
 その声は、以前と変わらず穏やかで、どこか月明かりのような柔らかさを帯びていた。
「右近殿……」
 互いの名を呼んだ瞬間、言葉にならぬ感情が静かに胸を満たし、過ぎし年月が、ひと息に流れ去ったように感じられた。
「まことに、お会いできるとは」
「主の御心によって、再び巡り逢えました」
 右近は、迷いのない目をしていた。
 そう言って微笑む右近の眼差しは澄みわたり、いかなる迷いも影を潜めていた。
 武士としての誉れ、家の栄耀、すべてを置き去りにしてなお、一筋の光に導かれるように生きる覚悟が、言葉よりもなお雄弁にその姿にあらわれていた。
「……大坂の南蛮寺にて、共に祈りを捧げた日が思い起こされる」
 右近の声が、遠き祈りの鐘のように、静かに響いた。
 忠三郎はうなずいた。あの日、淡い香の立ちこめる南蛮寺で、ともに捧げた祈りの記憶は、今も耳の奥で小さく脈打っている。

 しかし、それでも――
「わしは…」
 そう言いかけて、言葉を呑んだ。
 豊臣家の家臣としてこの乱世を生きること。
 一方で、胸奥に宿った信仰の灯を育てること。
 そのいずれもが、いまだ曖昧で、霧に包まれていた。
(わしは……まだ、何も選びきれてはおらぬ)

 右近は、そんな忠三郎の迷いに寄り添うように、やわらかな微笑をたたえて、言葉をつないだ。
「世に在りながら、主に従う道もございます。――ひとりひとりに異なる道が、天の御手によりて備えられておるものと、思うておりまする」
 その言葉に、穏やかな静けさが宿っていた。
 忠三郎が言葉を探す間もなく、右近はふと、空を仰ぐような目をして続けた。
「されど…安堵しておりまする」
「安堵?と申されると?」
「ここ数年、殿下の前に出ることが辛うござりました。こうしてすべてを失い、殿下の元より離れた今、ようやく……、重荷を一つ下ろしたような心地となりました。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな」
 静かに語られる右近のことばには、飾りも衒いもなかった。
 その横顔をちらと見る。……嘘はない。すべてを委ねた者の顔だった。
 風のない冬空のように、ただ穏やかで、澄んでいた。

(義兄上も……そうだったのか)
 ふと、胸の奥に、もうひとつの影が浮かぶ。
 伊勢を本領としていた滝川一益――忠三郎の義兄にして、かつては関東をも束ねた智将であった。
 だが小牧・長久手の戦の後、一益はそのすべてを手放した。
 幾度声をかけても、再び陣羽織をまとうことはなかった。

 誰かが言っていた。
 越前の山里にて、ひっそりと、木々のざわめきを聞きながら、静かな暮らしを送っていると――。
 忠三郎は、手にしたものの重さと、それを手放すことの意味とを思った。
 右近も、義兄も、己の名を賭して守ってきたものを、手のひらからそっと滑らせるように失った。
 それでも彼らの表情は、どこか安らかだった。

(わしには……それが、まだできぬ)
 名を背負い、家を背負い、乱世の只中を生きる。
 それは、たとえ心のどこかで真実を知っていたとしても、容易に捨て去ることなどできぬほどに深く、血と共に刻まれたものだった。
 己が何を信じ、何を選ぶのか――答えはまだ、遠い。

 外では、空がすっかり暮れ、秋の夜風がそっと格子を揺らした。
 高く澄んだ空に、星々がきらめき始める。
 ひとつ、またひとつと堺の町に灯る篝火は、まるで人々の小さな祈りのように、闇ににじみ、夜の海にその光を映していた。

 心の奥に浮かんだ問いに、忠三郎は答えることができずにいた。
 ただ、どこか遠くで聞こえる波の音と、風に乗って微かに届く香のような静けさに耳を澄ましながら、
 夜空の星のひとつを、じっと見上げていた。
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