獅子の末裔

卯花月影

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32.会津若松

32-3. 信長の残像

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 会津の町には、祈りの鐘の音が静かに満ちていた。
 民の声、学ぶ子らのざわめき、夕暮れを告げる鐘――かつて戦に明け暮れた忠三郎の耳に、それは何よりも尊い調べに思えた。
 南蛮寺の建設は、家臣たちの私財によって進められ、セミナリオも間もなく開かれる運びとなった。
 貧しき者に学びの場を、孤児に拠り所を――神の言葉のもとに、会津は新たな光を帯びつつあった。
 しかし、そんな穏やかなる日々の只中に、ひとすじの影が落ちた。

 奥州の地が初夏を迎えた六月。
 田に張られた水面は陽を返し、若葉の香りが町を包んでいる。
 だが、そんな穏やかさのなかにも、忠三郎の胸中には消えぬ影があった。

 はるか北を望み、忠三郎はじっと息をひそめるように、遠く霞む山並みに目を凝らしていた。
 伊達政宗が、葛西・大崎一揆の鎮圧に向かった――
 そう告げる急報が届いたのは、つい今しがたのことであった。
「……早、動いたか」
 唇の端にかすかに苦い笑みが浮かぶ。
 昨年、自らが秀吉の命を受けて出陣し、一城を奪還した地――葛西・大崎。
 その後の処理は政宗に任されていたが、手ぐすね引いて待っていたかのようなこの出陣の早さに、忠三郎の心はざわついていた。
 一揆の背後には、旧領主の残党、豊臣の統治に反発する者たちが潜んでいる――そういった風聞は、絶えず耳に入ってくる。
 それにしても、政宗の動きは速すぎた。
 あたかも、前もって火種の在り処を知っていたかのように。
「……何かが、合わぬ」
 低く呟いた忠三郎の顔に、憂いが深く刻まれる。
「源左衛門――上方より兵が来るはずの道中に、兵糧は足りるか」
「は…。これも、なんとか足りそうで――」
 蒲生源左衛門が応じたが、その声音にも不安の色が滲んでいた。
 忠三郎は応えず、ただ遠くを見つめ続けた。
 若葉の香りが風に乗って漂うも、その風の奥底に、焼けた土の匂いと血の気配が混じっているような錯覚を覚える。

 北の地では、政宗が剣を振るい、未だ鎮まらぬ旧領主の怨念が燻る。
 都の風は、さらなる混乱の種を撒き、その芽は東北一帯に静かに広がっていた。
 葛西・大崎の一揆に呼応するように、和賀・稗貫でも蜂起が起きたとの報が届いている。
 農民、国人が一斉に立ち上がり、代官たちは容赦なく血祭にあげられた。城は奪われ、その地は完全に一揆勢の手に落ちた。
 忠三郎は、机上の地図に目を落とす。赤く印をつけられた各地の城――まるで炎が広がるように、報告は北から南へと線を結び始めていた。

 さらに最北の地、南部家では家督争いが泥沼化し、ついに九戸政実が挙兵。
 信直はそれを抑えきれず、豊臣の名を頼り、助けを乞うたという。
「九戸は、南部の中でも戦さ上手が揃うと聞き及んでおります」
 町野左近が言うと、忠三郎は静かにうなずいた。
「陣触が出た。関白殿を総大将に、徳川、前田、上杉までもが……奥州に向かう」
 それは、かつて見たことのない規模の遠征軍となるだろう。
 関白・豊臣秀次の威光を示す大軍であると同時に、天下統一が未だ絵空事であることの証でもあった。
「夏の間に決着をつけねばならぬ。冬となれば、奥羽の地は凍てつき、兵は動かせぬ」
 忠三郎の脳裏を、昨年の戦の記憶がかすめた。
 裸甲冑で雪を踏みしめた兵の列、凍えた死体、静かに空を舞う雪の音――
 あの時と同じものが、また迫っている。

 静かに育まれていた会津の平穏は、まるで初夏の雲のように、音もなく形を変えていく。
 陽の光の下にあっても、そこに忍び寄る影は確かに存在していた。
 ――次に火を吹くのは、どこだ。

 そう問いかけるように、忠三郎の瞳は、なおも北を見据えていた。

 徳川家康が白河に在陣したとの報せが、会津に届いたのは七月末のことであった。使者として現れたのは、豊臣家の奉行・浅野長政の家臣。文には、豊臣秀次の本隊と合流してから北上せよとの命が記されていた。
「上方から来る遠征軍を待って出陣しろ? それまでこのわしに、指をくわえて黙って待っておれと申されるか!」

 忠三郎は憤然と声を上げ、使者の前で文を叩きつけた。普段の温厚な姿とは対照的に怒りに燃えるその眼差しは、家臣たちの背筋を凍らせるほどであった。やがて、一歩踏み出し、軍議の場にいる家臣たちを睥睨《へいげい》して叫んだ。
「今こそ、我らが武の誇りを示す時ぞ! これより奥州最奥に攻め上る! 皆の者、よいか!」

 城下に陣太鼓が鳴り響き、甲冑に身を包んだ将兵が次々と城門に集う。忠三郎は黒漆塗りの甲冑をまとい、金の三階菅笠の馬標を掲げた愛馬にまたがった。鬨の声が上がる中、静かに愛馬の首筋を撫で、空を仰いで息を吸い込む。そして、天を衝くような声で叫んだ。
「えいえいおーっ!」
 それに応えるように、数千の兵が一斉に鬨の声を上げた。旗が翻り、馬蹄が大地を打ち鳴らし、会津若松の城門が開かれる。初夏の陽光の下、忠三郎を先頭に、蒲生勢はまばゆいばかりの勢いで北へと進軍を開始した。

 夏も深まる頃、忠三郎の率いる軍勢は南部領を目指し、北へと道を進んでいた。だが、途中で目にしたのは、かつての町や村が焼け落ち、骨組みばかりを残した無残な姿だった。

 風に運ばれてくる煤けた木の匂いと、どこか焦げたような草のにおいに、忠三郎は手綱を引き、思わず馬を止めた。風に舞う灰が、空の青さの中でただ白く漂っていた。
「ここは……」
 町野左近が、忠三郎のすぐ脇で声をひそめるようにして言った。

「大崎の地でございます。ついこの間まで、伊達と一揆方が死闘を繰り広げていた場所であると。聞くところによれば、伊達家の重臣でさえ、何人も命を落としたとか」
 忠三郎は眉をひそめ、思わず左近を見やった。伊達政宗ともあろう者が、手勢を率いながらも、なぜそこまでの被害を出したのか――。合点がゆかず、首をかしげていた。
 だが、進むにつれてその理由はいやでも明らかになっていった。
 道端に積まれた薪のように、斬り伏せられたまま置き去りにされた躯。そのどれもが武装しておらず、農具や荷物袋を携えていたことから、民であることは一目でわかった。女も子も、容赦なく斬られた形跡がある。

「伊達左京大夫殿が……なで斬りを命じられたようです」
 左近の声が、遠くで鳴く野鳥の声とともに忠三郎の耳に届いた。
 忠三郎は、ゆっくりと目を伏せた。喉の奥にひどく苦いものが込み上げてくる。戦とは、かくも人の理を踏みにじるものなのか。だがこれはただの戦ではない。――口封じだ。
 政宗がこの一揆の背後にいた。そう考えれば、この徹底した殲滅も、無言のうちに合点がゆく。己の関与を知る者すべてを、根こそぎ斬り捨てたということだ。
 忠三郎は、馬上から遠くを見つめた。焼けた村の先に、白い煙が立ち昇っている。その煙は、もはや人の暮らしの気配ではなかった。灰と、死と、恨みとが渦を巻いて、夏空へと吸い込まれていく。
 そしてその光景の中に、かつての己の姿が重なった。
 ――伊勢長島、越前……。
 信長の命で、忠三郎は若き日、何度となく一向一揆と戦った。降伏の意を示し、門を開けてきた寺を焼き払い、女も子も斬り伏せた。怯える眼を見た。祈る声を聞いた。だが剣を止めることはなかった。あのときの自分は、「叛けば滅ぶは理」と信じて疑わなかった。

 政宗の行いを前に、忠三郎は己の過去を呪わずにはいられなかった。伊達を責めるその心の奥底で、誰よりも自分を責めていた。
 何が違う。政宗も、自分も――戦を理由に、無辜の命を斬ってきたではないか。
 忠三郎は、しばし目を閉じた。閉じたまぶたの裏には、あの焼けた寺と、すすり泣く女や子供の泣き叫ぶ声がよみがえる。数十年の歳月など、何の隔たりにもならない。人の記憶は、命を斬った者の胸に、あまりにも鮮やかに残る。
「爺、進もう。されど…このこと、決して忘るるな」

『人の命は獣の命よりもはるかに尊いもの』
 そう教えてくれたのは高山右近だった。
 ――それは、都にいたころ。堀川の仮屋敷で、夕陽が障子を透かして朱に染めた静かな刻《とき》だった。忠三郎が伊勢長島の話をしたとき、右近はひととき沈黙したあと、深く息を吐いてこう言ったのだった。

「創世記にはこうあります――『神はご自身にかたどって人を創造された。神のかたちにかたどって彼らを創造された』。ゆえに、人の命は、この世のいかなるものよりも尊きもの。剣を取る者は、己が神のかたちをも斬っておるのです」
 そのときはまだ、心のどこかで「右近は甘い」と思っていた。戦に情けは無用。そう教わってきたし、そうでなければ生き残れぬ時代であった。
 だが――
 今、この野辺に転がる無残な屍を前にして、右近の言葉はただの理想ではなく、現実として胸を打った。
 忠三郎は焚き火の傍に座し、声には出さず、ただ胸のうちで祈った。
 右近がかつて語ったもう一つの聖句が、胸の内に灯のように浮かぶ。

――『神よ、汝は砕けたる悔しこころを軽しめたまうまじ』
 右近はあのとき言った。「痛む心にこそ、主が最も近づいてくださる証です」と。
 忠三郎は、今夜も剣を帯びている。明日もまた、敵と刃を交えるかもしれぬ。だが――その剣が、右近の言葉とともにあれば、たとえ僅かでも、道は違うはずだ。
 火がぱちりと弾け、星が夜空にきらめいていた。
 忠三郎は、胸のうちに残る深い悔いとともに、そっと目を閉じた。

 七月になり、進軍を続ける忠三郎のもとに、新たな報が風のように届けられた。
 伊達政宗、宮﨑城ならびに佐沼城を奪取――。

 報せをもたらした使者は土塗れのまま膝をつき、「一揆勢、残らず掃討されたとのことにございます」と、声をひそめて言った。その声の奥には、武人としての誇りではなく、なにかを恐れるような翳りがあった。
 雑兵のみならず、女も子も、その命を断たれたという。
 忠三郎は無言のまま、ただ頷いた。言葉を返すべき口が、重く、開かなかった。

 耳に届いたのは報せだけであったはずなのに、野辺に横たわる亡骸の匂いが、風に混じって鼻先を掠めた気がした。すすり泣く声、炎のはぜる音、血に濡れた地のぬかるみが、また目の前に広がってくる。

 政宗――その名を思うたび、忠三郎の胸には、ある一人の影が重なる。
 織田信長。
 あの人こそ、自分の憧れであった。
 天下を睨むまなざし、群を抜く才気、誰も追いつけぬ先見。
 忠三郎は、あの光のような人に見出され、娘婿となり、誇りを持ってその旗のもとに仕えた。
 若き日、自分の剣もまた、信長の夢の一端を担っていると信じていた。
 だが――。
 信長には、どうしてもついてゆけぬところがあった。
 それは、信長が時折見せたあまりにも冷たい目。
 命を、理のために捨て駒としか見なさぬ、あの峻烈な非情さ。

 長島、越前、百済寺、上京、比叡山延暦寺――。
 火と血に染まった一向一揆の地で、忠三郎の剣もまた、女や子の首を刎ねた。
 振るった瞬間に心が凍り、命が手を離れていった感覚。
 それでも誰も止めはせず、むしろ賞賛された。

 政宗にも、あの非情さがある。
 いや、それは若さゆえの未熟とも見えよう。だが、過去の自分と重なる姿に、忠三郎は言いようのない苦味を覚えていた。
「違わぬのだな……」
 忠三郎は、馬上にてひとりごちた。誰に問うでもなく、ただ声だけが、風にまぎれて消えていった。

 憧れは、時に呪いとなる。
 信長の背を追った自分が、知らぬ間にその残酷さまで受け継いでいたこと。
 誰よりも信長を敬いながら、心のどこかで、あの目だけは見たくなかった。
 政宗の名を聞くたびに、若き日の自分の顔が脳裏に浮かぶ。
 そして、その顔に、あの人――信長の影が差す。
 ひとひらの梢が、音もなく風に舞い落ちた。
 その細い影が、忠三郎の肩にそっと触れたとき、彼はそっと目を閉じた。

 人の世に、終わりなき戦のほかに、道はあるのか。
 そう問いかけるように、夏の空は深く澄みわたっていた。
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