恋。となり、となり、隣。

雉虎 悠雨

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第二章 車内でも隣には

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 廊下に出て変化に気付く。角を曲がり中庭の見えるガラス戸を横目に思わず足音を気にしながら進んでいくと、いつのまにか静かにミルクを飲み始めている姿が目に入る。

「おかえりなさい、乾いた?」

 颯天は和室に戻ったようで、一人ミルクを飲ませていた時枝はゆきにとっては意外にも変わらない声量だったので、ゆきも気を付けつつも同じように返事をした。

「はい、乾かしてもらいました」

 袖を手のひらで掴むように引っ張り時枝に掲げてゆきが微笑むと、時枝も軽く頷くような仕草をしてから、ゆきの後ろに視線を流した。

「周弥君は?」
「カーディガンも濡れちゃったのでそれを洗ってくれてます」
「そうなの」

 一生懸命ミルクを飲んでいる姿にゆきはつい見惚れてしまう。

「今何カ月ですか?」
「八か月過ぎたところ」
「可愛いなぁ、こんなにミルク飲むんですね」
「まだまだミルクね。この子まだあんまり離乳食食べてくれなくて」
「ミルクが好きなんですね、どんな味がするんでしょう」

 あまりに絶え間なく吸い続ける勢いで飲んでいるので、そんなことをゆきは特に意味もなく思い浮かべる。

「うーん、味って感じじゃなかったわね。ここ座る?」

 時枝の飲んだことがある様な反応には触れずにゆきはその感想に強く興味を引かれた。
 誘われて横に座りゆきは尋ねる。

「風味ですか?」
「ほんのり甘い気がしたけど、そんなにはっきり何味って感じないのよ」

 我が子の顔を見ながらしみじみ言う時枝に、ゆきももう少しでなくなりそうな哺乳瓶とまだそれを察知できないであろう赤ちゃんとをついにやける顔で見てしまう。

「赤ちゃんが飲むからそうなんですね、最近は大人用もあるみたいですけど」

 ゆきが何の気なしに思い出したことを口にすると、時枝は一瞬ぎょっとした。

「そうなの?」

 時枝にしてみれば信じられないような話だったのだが、ゆきが真面目に話しているが故に妙な突っ込みはできなかった。

「赤ちゃん用は栄養価が高すぎるから大人用の粉ミルクが売ってるんです」
「何のために飲むの?」
「赤ちゃん用のを飲む人がいたみたいで、栄養補給にご年配の方が飲むみたいです。だから余計に栄養素の配分が違う方がいいみたいです」

 言われてみればと、時枝も赤子が短期間でこれほど成長するものなのだから、それなりに栄養は豊富そうだと思う反面、大人が飲むとなると別のことも気になる。

「それは美味しいのか」
「うーん、ミルク味なんですかね」

 ゆきは新聞の記事か広告かで見た時のことを振り返り、味の記載もあったはずだが情報としての興味はあったが飲む気がなかったせいか、はっきりと思い出せない。
 首を捻る横で哺乳瓶から僅かに空気を吸うような音がした。
 時枝が哺乳瓶を口から外すと、もう泣くことはなく満足そうな表情をしながらも名残のように小さな口をもにゅもにゅと動かす姿がゆきの頬をまた緩める。
 そんなゆきをみて時枝も口元に笑みが浮かべて、初耳の情報を受け入れた。

「今度飲んでみようかな、プロテインみたいにいろんな味があったりして」
「最近のプロテインはいろんな味がありますよね」

 ミルクを飲み終わったので、哺乳瓶を置くところを探しているような素振りにゆきが受け取る。

「ありがとう、プロテインは飲むの?」

 時枝が旺輔を肩に抱っこして背中を叩きながら、話は続く。

「試しに飲んでみたんですけど、ちょっと甘すぎたりで一回きりとかですね」

 食事を疎かにしがちなゆきでも飲むだけなら簡単だろうと試してみたのだが、その味に慣れず今のところ二度目に手が伸びていなかった。

「甘くないのもあるよ、自分で甘み調節したりジュースで混ぜたりしても飲めるから、そういうのもいいかもね」

 時枝のアドバイスにゆきは目を煌めかせる。
 食に意識が向きづらい自覚があるゆきなので、せめて栄養ぐらい考えないといけないと最近思っていたところだ。

「一人暮らしだと意識しないとたんぱく質取れなくて気になってたんです。筋肉付けるためじゃなくて必須栄養素的に不足するとやっぱり良くないなと思って」

 ゆきがそう言うと、時枝が私マンガ家してるんだけどと、前置きをしてから激しく同意を示した。

「分かるわ、私もつい適当に食べちゃうから二十代とか本当に一瞬酒とツマミだけとかで生きてたからね。マジで当時の担当にいっそグルメマンガでも描いてたら食生活も改善するんじゃないかって怒られたから」
「それは怒ってることになるんですね」

 聞くだけならただのアドバイスだと笑うゆきに、時枝は担当の言い草を思い出して辟易する。

「だってグロ系のマンガばっかりの私にグルメとか言うんだよ、異常者のグルメとかモンスターの食生活マンガとかなら描けるかもしれないけどそういうことじゃないでしょ?」
「それはそれで面白そうですけどね」

 ゆきは想像して素直に興味を引かれた。
 その反応に時枝の方がぐっと肩を寄せる。

「ゆきちゃんそういうマンガも読む人?」
「マンガではあまり読んだことはないんですが、小説ならどんなものでも読むので耐性はあります。時枝さんのマンガ買ってみます」

 小説かーと時枝が少し寄せた肩を落とした。

「マンガ自体あんまり?」

 赤ちゃんを肩に乗せたままでいることがすでに日常なのだと思われるその仕草と、その素直な反応にゆきは思わず微笑んでしまいながら、仕事の事情と熱すぎる熱を持つ友を思い浮かべる。

「そんなことないですよ。流行のものは電子書籍で必ず目を通すようにしてますし、友達に薦められたものも読みます。ちょっとその友達が偏った嗜好なので、ジャンルは狭いですけど」
「あれ、もしかしてそのお友達は腐ってる感じ?」

 ほとんどヒントもなかったのに分かるなんてすごいとゆきは目を見張る。
 ボーイズラブを好む人を腐女子、腐男子なんて呼ぶので、そのような作品に熱中しているんだとそう表現することで一部では通じる。

「ご明察です、学生の頃から変わらない熱量で話を聞かせてくれるのでとても楽しいんです。話題を共有するためにもその友達の食指に引っかかったものは必ず読みます」
「じゃあ私のマンガは違うかもな」

 昨今の風潮も取り入れるとしても、時枝の描くマンガではそこがメインになることも、絵柄も食指には引っ掛からなそうだと時枝が伝えると、ゆきはそうとも限らないと感じることが多々あるのだと説明する。

「うーん、一般マンガでもそれみを感じれることがあるらしくて、全然そういう要素がないマンガもお薦めされますよ。解説が独特な視点なので面白いです」

 ゆきが普通に読んでいても全く分からない独自のアンテナがあるらしく、その話がとても興味深いとついついその友人とは時間を忘れて話をしてしまっていた。

「ゆきちゃんもそっち?」

 ゆきはそれよりもっと無節操だと真面目な顔で頷いた。

「私はBLでも官能でも小説なら何でもありなので、小説においてはジャンルは関係ないですね、マンガも世間の流行と友人のオススメでしか読まないので私なんかはとてもそうだとは烏滸がましいです」
「なるほどね、ゆきちゃんは好きなマンガないの?」
「ありますよ」

 ゆきがいくつかあげると、時枝は頷きながら聞く。

「私も知らないマンガあるな、ちょっと調べてもいい?」
「どうぞどうぞ」
「ちょっと旺輔抱っこしててもらっていい? スマホ取ってくる」
「え、あ、はい」

 赤ちゃんはほとんど抱っこしたことがないゆきはそれでも以前友人の子供を抱っこさせてもらった時のことを思い出し、しっかりと腕の中に収めて、ゆらゆらと揺らす。
 すぐに時枝は戻ってきたが、旺輔が落ち着いているのをみるとそのまま隣に座った。

「ご機嫌そうね」
「泣かさなくて良かったです」
「もう少ししたら人見知りし始めたりするみたい。えっと、もう一回教えて」

 ゆきがもう一度タイトルを言うとすぐさま検索にかける。
 マンガ家だからと言ってもどんなマンガも好きだというわけではないとゆきも知っている。マンガをほとんど読まないマンガ家もいると聞いたこともあった。
 時枝はまさにそのタイプだった。けれど人の嗜好には興味がある。

「ほのぼのファンタジー系ね、これは特殊職業もの、サスペンスミステリーもあるね。全部そのお友達のお薦め?」
「その最後の探偵物のミステリーはそうです。ネゴシエイターのお話は仕事の資料として読んだもので、ファンタジーは図書館の司書の方に薦められたものです」
「最近は図書館にマンガ担当の司書がいるの?」

 図書館を利用したのはせいぜい中学くらいまでの時枝だった。

「その方は児童書の担当の方なんですが、私が妖精に関する書籍をいろいろ探している時にお世話になって、その折に精密に描かれた絵柄のマンガも好きなんだという話をしてくださいまして。内容もさることながらその方は特にマンガは描き方に魅かれるようで、ジャケ買いするそうです」
「確かにこれは可愛いだけじゃなくてかなり描き込まれてる。これ描くと思うと私なんかぞっとするけど確かに眺めるだけでも価値あるって分かるな」
「お話も面白かったです」
「私も読んでみよ」
「時枝さんはペンネームで作品出されてますか?」
「あ、そうだ。教えとくね」

 ペンネームと一緒に作品も教えてもらい時枝がスマホで検索を掛けているのを覗き込むようにしていると、汐織と海知がやってきた。

「ゆきさん、さっきはごめんなさい。大丈夫だった?」

 時枝が一旦和室に戻ったことでゆきがダイニングの向こうのソファーにいることが分かったのだと、わざわざ来させてしまったもし訳なさが立つ。ただ腕の中に旺輔がいるためにゆきが身動きが取れず、表情だけで慌てる。

「それほど濡れませんでしたよ、こちらこそ片付けできなくて」
「そんな海知が零したんだから、ゆきさんの食べてるものが気になったのか、急に近寄っちゃって」
「ごめんなさい」

 海知はじっとゆきを見て言った。

「海知くんが怪我したり、濡れたりしなくて良かった。欲しかったものは食べれた?」

 海知は大きく頷きながら、ゆきの前で手を大きく広げた。

「ねぇ、おねえちゃん。ぼくもだっこしてもいいよ」

 予想外な行動に大人は全員一瞬目を点にしたが、ゆきが腕の中でじっとしつつも笑うともなく黒目いっぱいの目でゆきを見上げている姿と、海知のどこか自信に満ちているような表情を見比べて笑いが漏れる。

「おっ、海知くん。ご飯はおしまい?」
「うん、つぎはおやつたべる。だからぼくもだっこしていいよ」

 我が子に戸惑う汐織とは対照的に時枝が笑う。

「だからの使い方が謎だな、しかもだっこしてじゃない」

 時枝の面白い物を見つけたという表情にゆきも少し同意する心持ちの傍ら汐織は申し訳なさで頭を下げる。

「ごめんね、ゆきさん。海知、我がまま言わないの」

 普段は言わないようなことを突然言い始めた海知に汐織も当惑していた。

「わがままじゃないよ、おねえちゃんぼくもだっこしたいでしょ?」

 ゆきは笑いながら旺輔を時枝にそっと返して立って両手を広げた。

「じゃあお願いしよう、わあ大きいね海知くん」

 ぴょんと飛び込んできた海知をその勢いのまま抱き上げるとぐっと重量が係り、重たいという感想以上にそこに子供の成長を感じた。

「でしょ! ぼくおおきくなったんだよ」
「旺輔くんを先にだっこしてるから、なんだか感慨深いです。こんなに成長するんですね、はあ命の重さです。海知くんいっぱい大きくなったんだね」
「うん、ぼくすごいでしょ」

 とてつもなく自慢げな顔をする海知とみらめっこのようなことを始めて遊ぶ。
 ゆきが気にせずに楽し気な様子にほっと息を吐いた汐織が、そっと時枝の隣りに座り改まって声を掛けた。

「あの、時枝さん」
「はい」

 妙な緊張感に時枝は息をのんだ。

「私も旺輔くん抱っこさせてもらってもいいかな?」
「あ、もちろんです」

 拍子抜けした時枝が心の中でコケながら、旺輔を汐織に渡すと、流石二児の母はゆきとは違い堂に入ったように赤子を手の中に収める。

「……こんなに軽かったんだ、もぉすぐ忘れちゃうから」

 産後会うのは初めてだった二人なので、これほど話すのもほどんどなかった。
 それ以前に盆と正月にここで会う以外はなく、その時もほぼ挨拶程度の会話で、二人だけではなく漂う妙な緊張感でそれ以上に話が弾むようなことはこれまでなかった。だから会話がどことなくぎこちなく、さほど年齢が変わらないながらも時枝はつい敬語で話し、汐織は汐織で固くなり過ぎないように意識していた。

「分かります、私はもう新生児の頃の記憶がありませんよ」
「新生児期はちょっと、私も二人とも思い出せないよ。最近は少し寝れるようになった?」

 汐織は当時を振り返り、時枝を労わる気持ちがより強くなる。

「この子はどうもよく寝る子みたいで」
「そっか、偉いねぇ」

 汐織の腕の中でご機嫌にこぶしをしゃぶっている旺輔に語り掛ける。けれど時枝の眉は下がる。最近の目下の悩みがこぼれ出た。

「でも、離乳食は全然食べないですけどね」
「離乳食ね、あれ知ってるかな」

 海知の時に同じ悩みを持った汐織がついそう話始めると、そこから育児の情報交換が始まった。




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