リリィは可愛い(*´꒳`*)おじさん♡Ωに覚醒〜おサイコでαな旦那サマと結ばれて…からの、闘いの物語です!\\\٩(๑`^´๑)۶////

志村研

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おじさん♡寸前です①

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セス♡

もどかしい。

相棒が妻を抱く私の為に、扉を開き先導する。
廊下を進み、次の間を通り、応接の間を抜け、居間に至った。

…遠い。
実にまどろっこしい。

何故これ程に慇懃な間取りをとる必要があったのか、理解に苦しむ。
来賓に充てる、客室でもあるまいに。

…嫌がらせ、なのかもしれぬ。

「セス。どうやら終点に辿り着いたようだ」
悪寒が走る寸前で、マクシミリアンが朗報をもたらした。

しかし…
そこは『女王の間』を称するのに相応しい、華やかさに欠けている。
そして、やけに重厚なる趣きの寝室であった。

「…なんとも、色気の無い部屋だな」
マクシミリアンの言う通りだった。

貴婦人方は視作生に関する事において、あれほど優美さにこだわり抜いておいでだったではないか!

それが嘘の様な格式貼った清廉さである。
「慇懃無礼、であるな」

…全く、彼の方がたの御不況を買うと碌な目に遭わぬ。

「そう?むしろ落ち着いた感じで良くないかな」
視作生( ˙-˙ )♡

…そうか。
君がそう言うなら、それで良い。

妻の身の回りはいつも、それは愛らしく調えられているのだが…
実はそれを、私も若干うるさいと感じていたのだ。

君と私には感性に似た所があるのだろう。
そんな事が、少し嬉しい。

「んふ♡セス、ご機嫌だね」
…君は案外と目ざとい人だ。

君という人は、特に私の喜びの表情を見逃さぬ。
それがまた、やけに嬉しい!

「…ああ、当然だろう」

この様に相思相愛なる我らは、ようやっと再会を果たした。
そして、これから存分に愛し合うのだから!

では…
この温もりを手離すのは名残り惜しいがそっと降ろして差し上げよう。

そうして寝台に乗るなり、視作生は検分を開始した。

「でも、このベッド!充分な広さがあるよ」
確かに、一番に重要なのはそこだ。

更に、彼に続いて乗り上げたマクシミリアンも感想を述べた。
「ふん、しかも頑丈だ。君とセスと俺が…大騒ぎしてもびくともしまい」
ならば抜かり無い。

しかし、実際に乗ってみると普段とは違う感触に困惑した。

「何だか…、堅いな」
視作生の寝台は柔らかな感触でありながら、弾力があり実に心地よい。

この寝台は三人で愛し合うのに充分な大きさだが、視作生の柔な肢体にはそぐわなかった。

「…ギシギシ、言うね」
そうなのだ。
そう、これは紳士向けの寝台である。

貴公子たるもの、就寝中ですら威厳ある姿を保たねばならぬ。

微動だにせず、寝台が軋む音を漏らさずに寝むのも嗜みだ。
故に私も少年の頃、母に厳しく躾られた。

…私は寝相が良くなかった。
故に夜中じゅう、鞭打たれたものである。

またもや悪寒に襲われそうになっていると、視作生が無邪気な声を上げた。
「…何か、、、コレじゃ…、アノ♡とき…、スゴイ大きな音が、しちゃいそうだ」

ふむ、それは無粋である。
直ぐに別の部屋をとらせよう!

しかし。
誰かあるか、そう呼ばろうとしたのを妻の魅力的な提案が遮った。

「うん。どんだけ大きな音、出せるか…試しちゃおうか♡」
視作生!( ˙-˙ )♡

…よかろう。
城中に響かせようぞ!

実際のところ、何処であろうと構わなかった。

我が妻を愛する為に必要なのは、彼をより悦く可愛がる我らの昂りである。

そちらは万事、整っておるのだ。

「では、いざ。参ろうか」
「あは♡その言い方。僕、君に攻め込まれちゃうのかい」

ああ、君の内で長き攻防戦を繰り広げるつもりだ!

覚悟してくれ。

溜まりに溜まった鬱憤を、綺麗に昇華したい。
せいぜい派手に騒いでやる。

今宵、城下の連中を眠らせまいぞ!

\\\٩(๑`^´๑)۶////
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