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おじさん♡お揃いです
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マックス♡
視作生が膝から崩れ落ちた。
俺はすかさず抱き留める。
「、、…っいやぁ、マジか…♡」
妻は肩を震わせつつ、爆笑の波をやり過ごしている。
少し落ち着くと、俺の腕をスルリと抜け出してしまった。
そして視作生は、飛びつく様に第三夫君に抱きついた。
「ん~♡、、どんだけ可愛いんだ♡僕のワンちゃん♡」
妻は夫の顔中に口付けを降らせては、褒め称える。
それから可愛い飼い犬の髪を掻き乱し、たまらぬ風に彼の肩に頰を埋めた。
妻は鼻を鳴らし、首筋の匂いを嗅ぐ。
どうやら近頃の彼は、夫の体臭がお好きな様だ。
「~すんっ♡、、ぅん、アレックスだぁ♡」
実に嬉し気で、満足気な溜息をついている。
しかもその上に…
そこはかとない、期待を滲ませ始めている。
さすがは、我らが女王!
御身が秘めたる才能に、忠実だ。
「…どうやら後始末は、後回しになりそうだな」
俺は畏れながらも苦笑する。
「ああ。おそらく『もう一勝負』の後になるだろう」
セスは妻の精力的な事に感心しつつ、相槌を打った。
視作生は、何とも甘く美しい笑みを浮かべている。
アレクサンドールをお誘いなさっておるのだ。
…ふむ。
何だか我々までも、もよおしそうだ。
最後の一雫も逃さずと絞られたと言うのに!
しかし、魅惑の笑顔を刷いでいた妻の表情が一瞬にして色を失くした。
急に身を強ばらせた妻に、驚いた俺達は彼の側に駆け寄る。
すると、そこで…
余りにも思いがけない方と、目が合ってしもうた。
「…何故に、貴方がこちらに?」
アレクサンドールが開いた扉の影に、立ち尽くす貴公子がいる。
ルーランス王が、其処においでだった。
「…何故、と問われても」
ラ・グウィネズ公はらしくもない困惑顔で、歯切れが悪い。
「此方は、此度に、ルイス公より、余が得た部屋であるが…」
「~ッ、それは!真でごさるかッ…」
俺ははしたなくも、公の言葉尻に被せた上で無礼を申し上げた。
「無論だ」
ヴィクトール殿は撫然となされ、即答した。
俺達は頭を抱えて、舌を巻く。
「そんな、まさか…」
「嘘だろう!」
いや、信じたくは無いが現実だ。
…道理でこの部屋が、紳士仕様であった筈である!
\\\٩(๑`^´๑)۶////
視作生が膝から崩れ落ちた。
俺はすかさず抱き留める。
「、、…っいやぁ、マジか…♡」
妻は肩を震わせつつ、爆笑の波をやり過ごしている。
少し落ち着くと、俺の腕をスルリと抜け出してしまった。
そして視作生は、飛びつく様に第三夫君に抱きついた。
「ん~♡、、どんだけ可愛いんだ♡僕のワンちゃん♡」
妻は夫の顔中に口付けを降らせては、褒め称える。
それから可愛い飼い犬の髪を掻き乱し、たまらぬ風に彼の肩に頰を埋めた。
妻は鼻を鳴らし、首筋の匂いを嗅ぐ。
どうやら近頃の彼は、夫の体臭がお好きな様だ。
「~すんっ♡、、ぅん、アレックスだぁ♡」
実に嬉し気で、満足気な溜息をついている。
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そこはかとない、期待を滲ませ始めている。
さすがは、我らが女王!
御身が秘めたる才能に、忠実だ。
「…どうやら後始末は、後回しになりそうだな」
俺は畏れながらも苦笑する。
「ああ。おそらく『もう一勝負』の後になるだろう」
セスは妻の精力的な事に感心しつつ、相槌を打った。
視作生は、何とも甘く美しい笑みを浮かべている。
アレクサンドールをお誘いなさっておるのだ。
…ふむ。
何だか我々までも、もよおしそうだ。
最後の一雫も逃さずと絞られたと言うのに!
しかし、魅惑の笑顔を刷いでいた妻の表情が一瞬にして色を失くした。
急に身を強ばらせた妻に、驚いた俺達は彼の側に駆け寄る。
すると、そこで…
余りにも思いがけない方と、目が合ってしもうた。
「…何故に、貴方がこちらに?」
アレクサンドールが開いた扉の影に、立ち尽くす貴公子がいる。
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「…何故、と問われても」
ラ・グウィネズ公はらしくもない困惑顔で、歯切れが悪い。
「此方は、此度に、ルイス公より、余が得た部屋であるが…」
「~ッ、それは!真でごさるかッ…」
俺ははしたなくも、公の言葉尻に被せた上で無礼を申し上げた。
「無論だ」
ヴィクトール殿は撫然となされ、即答した。
俺達は頭を抱えて、舌を巻く。
「そんな、まさか…」
「嘘だろう!」
いや、信じたくは無いが現実だ。
…道理でこの部屋が、紳士仕様であった筈である!
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