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エルフの王女と国を再建する
お母さん! エルフの王女に勧誘された!
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◆ ◆ ◆
「よう、久しぶりだな王女様」
エルフの王女たち一行は俺の事をおののいた表情で見ている。
まるで、ムービースターになったかのようで気分がいい。
こいつらに初めて会った時とは立場も身なりも心持も違う。
ニヤけた面を隠さず、最後の32段目の階段を下り、空気を沢山吸って良い声で言ってやった。
「よくぞ!!! お越し下さいました! 我がゴーレムマンション!」
俺の掛け声で予定通りに魔法少女と婆は魔法で空中にキラキラとしたエフェクトとラッパを持った数名の天使と羽の生えた象を作り出し、あっけにとられたエルフの王女を横目にミュージカル調で解説する。
「地上4F内装は大理石を使用! そして、全部屋水洗トイレ・ガスキッチンを標準完備!! お年寄りも~! ファミリーも~! そして、寂しいおひとり様にも! 大満足!!! ここはゴーレム! ゴーレムマンション!」
「パパ! ここに住みたい!」
ゴーレム幼女がリハーサルのタイミングと寸分狂わずに発言。
ここは120兆回くらい練習したのだ。
間違えたら殺戮する予定だった。
「... ...」
「... ...」
「... ...」
突然の事で頭がついて行かなかったのか、多くの人は口をポカーンと開け、まるで餌を待つ雛鳥のよう。
だが!
俺はそんなことで台本以外の事はしない!
あくまでも台本に書かれた演出を全うする!
「はっはっはっ!! どうだ! 王女様よ! 驚いて何も言えまい!」
「え? 聞いてなかったもう一回言って」
「聞いてなかったの!? はっはっはっ! 王女様よ! 驚いて何も言えまい!?」
俺の滑舌が悪かったのか?
口を大きく開け、相手を気遣った。
「で、あんただれ?」
「... ...おい! 覚えてないのかよ! ゴーレムの森に追放された花島だよ!」
「あー。茶色いシミのついたパンツ穿いてた冴えないゴリラみたいなにんげ... ...。いや、ゴリラか」
「茶色いシミはついてねえよ! ゴリラは本人の主観によるものだから何も言えません!」
こいつ____!
言いたい放題言いやがって!
「で、その童貞ゴリラがどうしたのかしら?」
「童貞ゴリラって言うのやめろ!」
熱くなった俺をゴーレム幼女が制止。
ありがとうゴーレム幼女。
お前が止めていなかったら漆黒のブラッディネイルをお見舞いしていた。
「花島。落ち着くみそ。お前は童貞ゴリラじゃないみそ。私の可愛いペットみそ」
... ...ゴーレム幼女。
うむ。何か腑に落ちないが少し落ち着いたぞ。
しっかし、この王女様は何と可愛げがないのか。
絶対、友達いないタイプだよこいつ。
と思っていると王女が俺にニコっと微笑む。
「は? なんだその笑顔」
敵意を見せる俺に臆することなく、シルフは続ける。
「ゴーレム族を手なづけるなんて大したものね。それに森の魔女も仲間に引き入れてるとはね」
「... ...で、何が言いたいんだ?」
こいつの考えていることが予想出来ない。
さっきまで俺を完全にバカにしていたというのに何事だ!?
「____あなたウチで働いてみない?」
「____!?」
俺を含め、その場にいた全員が一瞬、言葉を失い固まった。
「よう、久しぶりだな王女様」
エルフの王女たち一行は俺の事をおののいた表情で見ている。
まるで、ムービースターになったかのようで気分がいい。
こいつらに初めて会った時とは立場も身なりも心持も違う。
ニヤけた面を隠さず、最後の32段目の階段を下り、空気を沢山吸って良い声で言ってやった。
「よくぞ!!! お越し下さいました! 我がゴーレムマンション!」
俺の掛け声で予定通りに魔法少女と婆は魔法で空中にキラキラとしたエフェクトとラッパを持った数名の天使と羽の生えた象を作り出し、あっけにとられたエルフの王女を横目にミュージカル調で解説する。
「地上4F内装は大理石を使用! そして、全部屋水洗トイレ・ガスキッチンを標準完備!! お年寄りも~! ファミリーも~! そして、寂しいおひとり様にも! 大満足!!! ここはゴーレム! ゴーレムマンション!」
「パパ! ここに住みたい!」
ゴーレム幼女がリハーサルのタイミングと寸分狂わずに発言。
ここは120兆回くらい練習したのだ。
間違えたら殺戮する予定だった。
「... ...」
「... ...」
「... ...」
突然の事で頭がついて行かなかったのか、多くの人は口をポカーンと開け、まるで餌を待つ雛鳥のよう。
だが!
俺はそんなことで台本以外の事はしない!
あくまでも台本に書かれた演出を全うする!
「はっはっはっ!! どうだ! 王女様よ! 驚いて何も言えまい!」
「え? 聞いてなかったもう一回言って」
「聞いてなかったの!? はっはっはっ! 王女様よ! 驚いて何も言えまい!?」
俺の滑舌が悪かったのか?
口を大きく開け、相手を気遣った。
「で、あんただれ?」
「... ...おい! 覚えてないのかよ! ゴーレムの森に追放された花島だよ!」
「あー。茶色いシミのついたパンツ穿いてた冴えないゴリラみたいなにんげ... ...。いや、ゴリラか」
「茶色いシミはついてねえよ! ゴリラは本人の主観によるものだから何も言えません!」
こいつ____!
言いたい放題言いやがって!
「で、その童貞ゴリラがどうしたのかしら?」
「童貞ゴリラって言うのやめろ!」
熱くなった俺をゴーレム幼女が制止。
ありがとうゴーレム幼女。
お前が止めていなかったら漆黒のブラッディネイルをお見舞いしていた。
「花島。落ち着くみそ。お前は童貞ゴリラじゃないみそ。私の可愛いペットみそ」
... ...ゴーレム幼女。
うむ。何か腑に落ちないが少し落ち着いたぞ。
しっかし、この王女様は何と可愛げがないのか。
絶対、友達いないタイプだよこいつ。
と思っていると王女が俺にニコっと微笑む。
「は? なんだその笑顔」
敵意を見せる俺に臆することなく、シルフは続ける。
「ゴーレム族を手なづけるなんて大したものね。それに森の魔女も仲間に引き入れてるとはね」
「... ...で、何が言いたいんだ?」
こいつの考えていることが予想出来ない。
さっきまで俺を完全にバカにしていたというのに何事だ!?
「____あなたウチで働いてみない?」
「____!?」
俺を含め、その場にいた全員が一瞬、言葉を失い固まった。
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