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蜜月
二話
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「ね、美苑さん」
昼食の話題は、それぞれの担当部屋の軍人のこと。美苑はこの時代で、高里柚子と中本季世の二人と友人になった。
柚子は東京の出身で、女学校の生徒ではなかった。豫科練達が通う『ふじ田食堂』の手伝いをしており、特攻兵の杉原雪杜と恋人だった。
「なぁに、季世さん」
「長谷川さんて、どんな人?」
「どんな・・って」
「なんか、無口で怖そうだなって」
季世は藤岡智志の部屋担当になったが、実は智志に片思い中だった。
「うーん、怖くはないかな。たぶん、訓練生に厳しいのは、命懸けの役目だからかな」
「そっかあ」
季世はこの時代の女の子にしては、純粋無垢な娘だった。
「柚子さんは?」
「・・」
反応がない。
「柚子ちゃん?どうしたの」
(朝の明るい部屋で・・私ったら、あんな)
後で知ったのだが柚子はこの日、恋人である雪杜の部屋で朝から二度目の情事を行った。
ひゃうん・・だめぇッ
寝台が軋んだ音を立てるほど、雪杜は柚子を激しく抱いた。昨晩、初めて結ばれたばかりだというのに、柚子は雪杜の部屋の掃除担当にされてしまった。
「柚子ちゃん?」
美苑が肩を軽くたたくと、ビクリと大きく震える。
「え?」
「大丈夫?顔が赤いけど、熱でも」
「いえ、大丈夫・・です」
雪杜に昨晩初めて抱かれ、今朝は二度目に及んだ。誰が来るかも分からぬ状況での情事は、うぶな柚子には刺激が強すぎた。
「ねぇ、今日は久しぶりに甘味処に行きませんか?」
「そうね、柚子ちゃんは?」
「だ、大丈夫です」
今日は久しぶりに、ふじ田屋も定休日で店主の瑞江は昨日から留守だった。
「う~、美味しい」
「甘いものって、幸せですよね」
「おじさん、どうやってこんなに甘くなるんですか?」
企業秘密だ、店主はドヤ顔で返す。配給が少なくなり、砂糖は入手しづらくなった。
(砂糖が少ない中、ここまで甘くするのは至難の業よね。威張って当然よ)
美味しいアンミツを食べ、三人は帰宅の途につく。
「だめです、雪杜さ」
口づけられ、柚子は涙ぐむ。
「何で?」
「何で、って」
腰紐が緩められ、中に手が差し込まれる。クチュ・・と音がして、膨らんだ突起を弄られる。
「もう、こんなになってる」
愛液の絡んだ指を、目の前で開かれる。にちゃ・・と糸がひく指に、柚子は目を反らした。
「感じやすいな、柚子は」
足を開かされ、流し台に手をつく。
「あ・・・」
漏れそうになる喘ぎを、柚子は手で口を押さえた。
瑞江の留守をいいことに、雪杜は柚子を抱いた。昨日は雪杜が休みで、初めて口づけを交わした。
「好きだよ、柚子」
「私も、です」
日も高いうちから、二人は結ばれた。
「駄目、部屋・・明るい」
「大丈夫、見ているのは僕だけだから」
硬い・・・雪杜さんのっ
吐息混じりに、柚子は快楽を訴えた。皆が食事に来る場所で、雪杜は柚子を抱いた。
「キツ・・力をぬいて」
「無理・・」
動くよ、雪杜が腰を動かす。
ダメ・・・深ぁっ
仰け反り、絶頂に達した。
「気をやる時は、イクと言わなきゃダメだよ」
「ごめんなさ・・あぅっ!ダメ・・だめぇ」
雪杜も感じているのだろう、激しく律動され、柚子は二度目の絶頂を迎える。
「イク・・今、イッたから」
手を伸ばし、雪杜の太ももに触れた。
「やめて、動かな・・・いやぁーっ」
中に注がれる感触に、柚子は身体を震わせる。
「愛してる、柚子」
口づけられ、柚子は泣いた。
昼食の話題は、それぞれの担当部屋の軍人のこと。美苑はこの時代で、高里柚子と中本季世の二人と友人になった。
柚子は東京の出身で、女学校の生徒ではなかった。豫科練達が通う『ふじ田食堂』の手伝いをしており、特攻兵の杉原雪杜と恋人だった。
「なぁに、季世さん」
「長谷川さんて、どんな人?」
「どんな・・って」
「なんか、無口で怖そうだなって」
季世は藤岡智志の部屋担当になったが、実は智志に片思い中だった。
「うーん、怖くはないかな。たぶん、訓練生に厳しいのは、命懸けの役目だからかな」
「そっかあ」
季世はこの時代の女の子にしては、純粋無垢な娘だった。
「柚子さんは?」
「・・」
反応がない。
「柚子ちゃん?どうしたの」
(朝の明るい部屋で・・私ったら、あんな)
後で知ったのだが柚子はこの日、恋人である雪杜の部屋で朝から二度目の情事を行った。
ひゃうん・・だめぇッ
寝台が軋んだ音を立てるほど、雪杜は柚子を激しく抱いた。昨晩、初めて結ばれたばかりだというのに、柚子は雪杜の部屋の掃除担当にされてしまった。
「柚子ちゃん?」
美苑が肩を軽くたたくと、ビクリと大きく震える。
「え?」
「大丈夫?顔が赤いけど、熱でも」
「いえ、大丈夫・・です」
雪杜に昨晩初めて抱かれ、今朝は二度目に及んだ。誰が来るかも分からぬ状況での情事は、うぶな柚子には刺激が強すぎた。
「ねぇ、今日は久しぶりに甘味処に行きませんか?」
「そうね、柚子ちゃんは?」
「だ、大丈夫です」
今日は久しぶりに、ふじ田屋も定休日で店主の瑞江は昨日から留守だった。
「う~、美味しい」
「甘いものって、幸せですよね」
「おじさん、どうやってこんなに甘くなるんですか?」
企業秘密だ、店主はドヤ顔で返す。配給が少なくなり、砂糖は入手しづらくなった。
(砂糖が少ない中、ここまで甘くするのは至難の業よね。威張って当然よ)
美味しいアンミツを食べ、三人は帰宅の途につく。
「だめです、雪杜さ」
口づけられ、柚子は涙ぐむ。
「何で?」
「何で、って」
腰紐が緩められ、中に手が差し込まれる。クチュ・・と音がして、膨らんだ突起を弄られる。
「もう、こんなになってる」
愛液の絡んだ指を、目の前で開かれる。にちゃ・・と糸がひく指に、柚子は目を反らした。
「感じやすいな、柚子は」
足を開かされ、流し台に手をつく。
「あ・・・」
漏れそうになる喘ぎを、柚子は手で口を押さえた。
瑞江の留守をいいことに、雪杜は柚子を抱いた。昨日は雪杜が休みで、初めて口づけを交わした。
「好きだよ、柚子」
「私も、です」
日も高いうちから、二人は結ばれた。
「駄目、部屋・・明るい」
「大丈夫、見ているのは僕だけだから」
硬い・・・雪杜さんのっ
吐息混じりに、柚子は快楽を訴えた。皆が食事に来る場所で、雪杜は柚子を抱いた。
「キツ・・力をぬいて」
「無理・・」
動くよ、雪杜が腰を動かす。
ダメ・・・深ぁっ
仰け反り、絶頂に達した。
「気をやる時は、イクと言わなきゃダメだよ」
「ごめんなさ・・あぅっ!ダメ・・だめぇ」
雪杜も感じているのだろう、激しく律動され、柚子は二度目の絶頂を迎える。
「イク・・今、イッたから」
手を伸ばし、雪杜の太ももに触れた。
「やめて、動かな・・・いやぁーっ」
中に注がれる感触に、柚子は身体を震わせる。
「愛してる、柚子」
口づけられ、柚子は泣いた。
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