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後宮物語〜 秋桜 〜
四話
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それは、結真が承恩尚宮になって半月が経過した頃だった。
「ふむ」
蒼河が寝所で書を真剣に読んでいたので、結真はそっと近づく。
「蒼河様?」
集中しているのか、蒼河は結真に気づかない。
「何を読んで?」
「うん?結真か」
「ずいぶん、集中してますが。なんの書、ですか?」
これか、と蒼河は表題を読み上げる。
ー 男女の産み分け方 ー
「え」
結真は茹で蛸の様に、全身が紅く染まる。
「おいで」
「やぁ」
抱き寄せられ、本を見せられる。卑猥な挿絵に、結真は見を捩る。
「男の子の子種が生き残るためには、女のーーーが」
「う」
耳を塞ぐ。
「こら、聞きなさい」
「いやぁ」
「女の子の子種は、胎内・・つまり女性器が」
破廉恥すぎる内容に、結真は直視できない。
「どうした、目を潤ませて」
「は、・・破廉恥すぎます」
「破廉恥?」
蒼河は首を傾げた。
「だって、挿絵が」
「コレが?実際はもっと、お前のは」
「言わないで!」
逃さないとばかりに、蒼河は脚を絡める。
「お前、この挿絵を見て私のアレと、同じか?」
「ーーー違い、ます」
「だろう、お前のアレはもっとーー綺麗な色だぞ。ーーーで」
身体が、熱くなる。
「最中なんて」
「言わないで」
結真は項垂れた。
「今さら、何を恥じる。経験する前の生娘じゃないだろ」
「何で、平気なんですか」
「恥ずかしいと思うほうが変じゃないか?私はお前を抱く時、恥ずかしいとは思わない。お前は」
私の妻、だからな。
「ズルい、です」
結真は結局、蒼河との行為に流される。快楽に溺れ、何も考えられなくなる。
「結真」
「・・・っ」
寝台に突っ伏して、結真は息を乱していた。
「も、無理ーーーです・・これ以上、しなっ・・あーーーー」
再び、蒼河が動く。
「やだぁ、ホントに・・やめ」
「なんで?こんなに吸い付いて、絡みつくーーっ」
敷布を掴み、首を振る。
「だめぇ・・イッ」
閉じた瞼から、涙があふれる。中に注がれ、背中を震わせて絶頂を迎えた。
「ぬいてぇ・・も、やだぁ」
「だぁめ」
蒼河は書の記述を実践していた。
「いっぱいイッた方が」
「っく」
「いやか?」
艶のある瞳で、蒼河は訊ねる。
「蒼河様、ズルいです」
「なにが、ズルいんだ」
「そんな風に言われて、嫌な女が居るわけないじゃないですか」
再び、口づけ貫かれる。
「愛している、結真」
「私も、大好きです」
(書庫での出会いが、最初ではない。私は以前より、結真を知っていた。最初は結真を抱く為に近づいたのではない、ただ友になりたかったのだ)
腕の中で何度も快楽に身を震わせる結真を、蒼河は何度も突き上げる。
「蒼河様」
何も考えられなくなるのが怖いと、結真は言った。
「もう、謝らないで。その、嫌って訳ではなくて・・・恥ずかしいだけで」
落ち着きを取り戻し、結真は呟くように話した。
「・・・おやすみなさい!」
林檎の様に赤くなり、結真は蒼河の胸に隠れる。
「ああ、おやすみ」
結真を抱きしめ、蒼河は笑った。
「ふむ」
蒼河が寝所で書を真剣に読んでいたので、結真はそっと近づく。
「蒼河様?」
集中しているのか、蒼河は結真に気づかない。
「何を読んで?」
「うん?結真か」
「ずいぶん、集中してますが。なんの書、ですか?」
これか、と蒼河は表題を読み上げる。
ー 男女の産み分け方 ー
「え」
結真は茹で蛸の様に、全身が紅く染まる。
「おいで」
「やぁ」
抱き寄せられ、本を見せられる。卑猥な挿絵に、結真は見を捩る。
「男の子の子種が生き残るためには、女のーーーが」
「う」
耳を塞ぐ。
「こら、聞きなさい」
「いやぁ」
「女の子の子種は、胎内・・つまり女性器が」
破廉恥すぎる内容に、結真は直視できない。
「どうした、目を潤ませて」
「は、・・破廉恥すぎます」
「破廉恥?」
蒼河は首を傾げた。
「だって、挿絵が」
「コレが?実際はもっと、お前のは」
「言わないで!」
逃さないとばかりに、蒼河は脚を絡める。
「お前、この挿絵を見て私のアレと、同じか?」
「ーーー違い、ます」
「だろう、お前のアレはもっとーー綺麗な色だぞ。ーーーで」
身体が、熱くなる。
「最中なんて」
「言わないで」
結真は項垂れた。
「今さら、何を恥じる。経験する前の生娘じゃないだろ」
「何で、平気なんですか」
「恥ずかしいと思うほうが変じゃないか?私はお前を抱く時、恥ずかしいとは思わない。お前は」
私の妻、だからな。
「ズルい、です」
結真は結局、蒼河との行為に流される。快楽に溺れ、何も考えられなくなる。
「結真」
「・・・っ」
寝台に突っ伏して、結真は息を乱していた。
「も、無理ーーーです・・これ以上、しなっ・・あーーーー」
再び、蒼河が動く。
「やだぁ、ホントに・・やめ」
「なんで?こんなに吸い付いて、絡みつくーーっ」
敷布を掴み、首を振る。
「だめぇ・・イッ」
閉じた瞼から、涙があふれる。中に注がれ、背中を震わせて絶頂を迎えた。
「ぬいてぇ・・も、やだぁ」
「だぁめ」
蒼河は書の記述を実践していた。
「いっぱいイッた方が」
「っく」
「いやか?」
艶のある瞳で、蒼河は訊ねる。
「蒼河様、ズルいです」
「なにが、ズルいんだ」
「そんな風に言われて、嫌な女が居るわけないじゃないですか」
再び、口づけ貫かれる。
「愛している、結真」
「私も、大好きです」
(書庫での出会いが、最初ではない。私は以前より、結真を知っていた。最初は結真を抱く為に近づいたのではない、ただ友になりたかったのだ)
腕の中で何度も快楽に身を震わせる結真を、蒼河は何度も突き上げる。
「蒼河様」
何も考えられなくなるのが怖いと、結真は言った。
「もう、謝らないで。その、嫌って訳ではなくて・・・恥ずかしいだけで」
落ち着きを取り戻し、結真は呟くように話した。
「・・・おやすみなさい!」
林檎の様に赤くなり、結真は蒼河の胸に隠れる。
「ああ、おやすみ」
結真を抱きしめ、蒼河は笑った。
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