後宮物語〜 秋桜 〜

絵麻

文字の大きさ
7 / 16
後宮物語〜 秋桜 〜

六話

しおりを挟む
「ん・・あぅ」
 擦り上げるたび、頭が痺れるような快感が結真を襲う。
「蜜を塗り、ほら胸はいじってやるから」
 硬くなりはじめた乳首を、後ろから抱きしめる蒼河に弄られる。

「やだ、触ら・・・」
「イけ」

 痙攣し、結真は達した。
「はぁ・・やだ、もう」
「上手にイケたな、良い子だ」
 軽々と抱き上げ、勃ち上がったモノの上に座らされる。

 いやぁーーーーッ!

 絶叫し、結真は蜜を漏らした。全身を震わせる結真を、蒼河は容赦なく突き上げる。

「死んぢゃ・・やだ、まだイッてる」
「結真」
「やだぁ・・、またイッ」
 首を振り、結真は泣きじゃくる。
「好きなだけ、イケばいい」
「狂う・・から、ホントにおかしくーーあ」

 寝台に突っ伏して、結真は泣きじゃくる。
「ぬいてぇ、もう・・やめ」
「出すぞ」
 最奥に注がれ、結真は失神した。

「ーーーッ」
 抱き寄せられ、結真は首を振る。
「大丈夫だ、もうしない」
「ッぐーー何で」
 感じ過ぎる情事は、結真には辛いのだ。
「やだ、って・・・感じ過ぎるからって」
「たくさんイッた方が」
「ーーー」
 眠ったか?
 肩口に口づけ、蒼河は目を閉じた。
 
 愛されていると、分かっているからこそ、妊めない自分が不甲斐ないと感じた。
「神様、私に赤ちゃんを」
 翌日、結真は子宝祈願に寺院を参拝した。

「寺院にですか?」
「うん、子宝祈願に行きたいんだけど問題はないかな?」
 淑英は頷いた。
「それは大丈夫です。蒼河様には」
「もちろん、言うよ」

『・・・子宝祈願?』
『うん。早く、その・・赤ちゃん欲しいなって』
 蒼河は小さく息を吐く。
『いいよ、ついでに息抜きするといい。金尚宮、美京、銀今』
 はい、と三人が入室する。
『結真に同行してやれ』
『はい』

 こうして、四人の外出が叶った。
「もうすぐ重陽ですね」
「祭囃子が懐かしい」
 少しだけ、節句を見物に繰り出したのだ。

「尚宮様はいつから後宮に?」
「三十年になる。まだ七つで、当時は淋しくて泣いた」
「では、外出は?」
「たまに、刺繍糸を。あと、菓子を買いに行くくらいだ」
「なら、甘味に行きませんか?」
 賛成とばかりに、甘味処に向かった。

「ん~、美味し」
「幸せの味だぁ」
「ふふ」
「懐かしい味だ」
 四人は笑顔になる。傍からみれば、若い母と三人の娘に見えただろう。

「蒼河様にお土産です」
 結真は小さな包みを差し出す。
「土産?」
「はい」
 恥ずかしげに、結真は俯く。

「これは・・指輪か」
「はい」
 それは、翡翠の指輪だった。
「私とおなじです」
「指輪」
「今日は、お誕生日ですよね?ほんとは赤ちゃん、ってしたかったけど・・まだ」
 見ると、結真にも指輪がある。
「いずれ、必ず孕むので」
「結真」
 蒼河は結真を抱きしめた。
「ありがとう」
「!」
「嬉しいよ、ホントに」
 蒼河が震えていることに、結真は胸が痛む。どれだけ、寂しい思いをしたのかと考えると、心が裂かれる思いだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる

柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった! ※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中

桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。 やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。 「助けなんていらないわよ?」 は? しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。 「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。 彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

処理中です...