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後宮物語〜 秋桜 〜
十話
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国王が崩御し、蒼河の異母兄である王太子が即位した。
「蒼河様、世弟に冊立おめでとうございます」
結真をはじめ、皆が頭を下げる。
「ありがとう」
「さあ、今日は祝賀の宴よ」
「結真様には、何を着ていただこうかしら」
皆が準備に張り切る。
「え、私も宴に?」
「当たり前だろう。国王陛下も参加せよ、と言っているのだ。結真、これからは堂々としろ。私が王位を継げば、お前は国母だ」
「!」
結真は泣きたくなる気持ちで、宴の会場に向かう。結真の席は、蒼河の隣だ。
「蒼河さ」
宴の最中、蒼河が結真に触れる。
「ダメ、こんな・・ん」
漏れそうになる喘ぎを、結真は懸命に堪える。
「世子嬪様?お顔が紅いようですが」
「少し、酒に寄ったようだな。風に当たるか」
「あ」
結真を抱き上げ、蒼河は宴席を中座する。
「あ・・ダメ、こんな」
宴席が行われる隣室で、結真は抱かれた。
「皆様が」
「こんなに糸をひいて、指では足りないか」
「やだぁ」
硬く勃ち上がったモノが、一気に挿入り込む。
「んっ――んぅ」
指で口を押さえるが、蒼河に引き剥がされる。
「口を開け、我慢するな」
「ダメっ、聞かれちゃ」
「尚宮達は別室で楽しんでいる、気づきもしないさ」
集中してくれ、と蒼河は激しく突き上げ始める。
硬い・・イッちゃ
背中を仰け反り、結真は絶頂を迎えた。
「はぁ・・ん、あ」
「大丈夫か?」
行為が終わり、結真は淫れた息に頬を染める。
「も、なんで」
そんなに盛るのか、と結真は蒼河を睨めつける。
「可愛いからだ、結真が可愛い過ぎるからだ」
「ばかぁ」
涙を浮かべ、結真はしがみつく。服が汚れるからと、指で白濁を掻き出される。
「――――ッ」
また、結真は絶頂した。
「世子嬪、具合は大丈夫か?」
国王に訊ねられ、結真は「はい」と頷いた。
「無理はせず、辛いなら宮で休みなさい」
「ありがとうございます、王妃様」
結真は笑顔を見せた。
(まさか、隣室で伽をしてたなんて、バレたら恥ずかしくて死んじゃう)
隣で何もなかった顔をしている蒼河を、結真は恨めしく思った。
「世子嬪」
王妃が呼びかける。
「はい、王妃様」
「今度、遊びに来てくれぬか?その、河泪を連れて・・・」
「はい!」
この宴で、結真と王妃は仲良くなった。
「いつ、新王妃と話した?」
「フフ、蒼河様が他の殿下と話している間です。好きな菓子やお茶とか、色々です。王妃様、とっても楽しい方で、他の后の方達も」
「そうか」
「あ、でも今日みたいなこと、もうなさらないで下さいね?恥ずかしくて、死にそうでした」
「恥ずかしいだけか?」
と、蒼河が抱きしめ囁く。
「んっ」
結真が反論する前に、口づけられる。
「あぅっ」
「まだ、濡れている」
「やだぁ」
抱き上げ、結真は寝所に運ばれた。
「蒼河様、世弟に冊立おめでとうございます」
結真をはじめ、皆が頭を下げる。
「ありがとう」
「さあ、今日は祝賀の宴よ」
「結真様には、何を着ていただこうかしら」
皆が準備に張り切る。
「え、私も宴に?」
「当たり前だろう。国王陛下も参加せよ、と言っているのだ。結真、これからは堂々としろ。私が王位を継げば、お前は国母だ」
「!」
結真は泣きたくなる気持ちで、宴の会場に向かう。結真の席は、蒼河の隣だ。
「蒼河さ」
宴の最中、蒼河が結真に触れる。
「ダメ、こんな・・ん」
漏れそうになる喘ぎを、結真は懸命に堪える。
「世子嬪様?お顔が紅いようですが」
「少し、酒に寄ったようだな。風に当たるか」
「あ」
結真を抱き上げ、蒼河は宴席を中座する。
「あ・・ダメ、こんな」
宴席が行われる隣室で、結真は抱かれた。
「皆様が」
「こんなに糸をひいて、指では足りないか」
「やだぁ」
硬く勃ち上がったモノが、一気に挿入り込む。
「んっ――んぅ」
指で口を押さえるが、蒼河に引き剥がされる。
「口を開け、我慢するな」
「ダメっ、聞かれちゃ」
「尚宮達は別室で楽しんでいる、気づきもしないさ」
集中してくれ、と蒼河は激しく突き上げ始める。
硬い・・イッちゃ
背中を仰け反り、結真は絶頂を迎えた。
「はぁ・・ん、あ」
「大丈夫か?」
行為が終わり、結真は淫れた息に頬を染める。
「も、なんで」
そんなに盛るのか、と結真は蒼河を睨めつける。
「可愛いからだ、結真が可愛い過ぎるからだ」
「ばかぁ」
涙を浮かべ、結真はしがみつく。服が汚れるからと、指で白濁を掻き出される。
「――――ッ」
また、結真は絶頂した。
「世子嬪、具合は大丈夫か?」
国王に訊ねられ、結真は「はい」と頷いた。
「無理はせず、辛いなら宮で休みなさい」
「ありがとうございます、王妃様」
結真は笑顔を見せた。
(まさか、隣室で伽をしてたなんて、バレたら恥ずかしくて死んじゃう)
隣で何もなかった顔をしている蒼河を、結真は恨めしく思った。
「世子嬪」
王妃が呼びかける。
「はい、王妃様」
「今度、遊びに来てくれぬか?その、河泪を連れて・・・」
「はい!」
この宴で、結真と王妃は仲良くなった。
「いつ、新王妃と話した?」
「フフ、蒼河様が他の殿下と話している間です。好きな菓子やお茶とか、色々です。王妃様、とっても楽しい方で、他の后の方達も」
「そうか」
「あ、でも今日みたいなこと、もうなさらないで下さいね?恥ずかしくて、死にそうでした」
「恥ずかしいだけか?」
と、蒼河が抱きしめ囁く。
「んっ」
結真が反論する前に、口づけられる。
「あぅっ」
「まだ、濡れている」
「やだぁ」
抱き上げ、結真は寝所に運ばれた。
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