後宮物語〜 秋桜 〜

絵麻

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後宮物語〜 秋桜 〜

十三話

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 結真は無事に女の子を出産した。

「まさか、陛下が」
「あんなに、姫様の誕生日を楽しみにしていらしたのに。叔父になり、二人に凧あげを教えると」
 結真は涙を零す。

「大丈夫だ、結真。私は今しばらく留まり、王太后と戦う。我が夫を殺した者を、赦しはしない」 
 優しい国王は、短剣で胸を刺されていた。
「陛下は身体は弱いが、死ぬ病ではなかった!」
 泣き崩れる王妃の姿が、忘れられない。本当に、亡き国王を愛していたのだ。

「私、絶対にあの人を許さない」

「ンぅ・・待って、まだ」
 イッたばかり、と結真は見上げる。蒼河は最奥まで突き上げ、結真は全身を震わせる。

「結真、いまは集中してくれ。私のことだけ」
「んぁ―――」
 また、絶頂を迎える。
「蒼河様」

 敷布を握りしめ、快楽に耐える。涙があふれ、丸いシミが出来る。
「ひぐっ・・イッた、今イッてるからぁ。あ――」
「結真」
 最奥に注がれる快感に結真は失神した。
(私は諦めない、何があっても。あの人を引きずり下ろす)

「恥ずかし・・こんな」
 蒼河の上に跨がらされ結真は腰を揺らす、自分で蒼河のモノを握り挿入れる。
「ずいぶん、悦さそうだが?」
 蒼河が肉芽を擦り上げ、結真が泣きじゃくる。
「触ら・・、突いちゃだめ」
 全身を震わせ絶頂した結真を、蒼河は突き上げる。
「イケ、好きなだけ」
 一晩中、結真は蒼河の腕から離してもらえなかった。

 蒼河の独占欲は、日増しに強くなる。子を成しても、営みが減ることはない。
「なんで、元」
「愛しているからな」
「!」
「あと、鍛えてもいる」

 ばかぁ!

 結真が泣いたのは、言うまでもなく。

 そして、数年後。ついにその人は最期を迎えた。
「申し開きは」
「ない、さっさと始めよ」
 怯えも見せず、毒薬を飲み干した。

「私は出家する。遅くなったが、夫の供養に専念する。久しぶりに、夫婦の会話だ」
「また、会いに行っても?」
「ああ、もちろんだ」
 晴れやかな笑顔で、元王妃は王宮を去った。

 秋桜が風に揺れていた。
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