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6.(番外編)リバ・尿道責め・エネマグラ・攻めの潮吹き
しおりを挟む和馬と誠一が同棲し始めて、はや一か月。
仕事を終えて夜アパートに帰ると、和馬より早く帰宅している誠一が「おかえりなさい」と出迎えてくれる。そんな毎日に少し慣れてきたとはいえ、時折り大きな幸福感が襲ってきて頬が緩んで仕方がない。
風呂上がり、二人並んでソファーに座る。適当に流し見ていたテレビを消し、和馬が誠一の頭を抱き寄せた。
「明日休みだよな?」
「ええ。和馬もでしょう?」
「うん。だから、たまには俺も誠一のことガッツリ気持ちよくしたい」
「・・・なんですか急に」
唐突に切り出された言葉に、誠一がやや眉を顰める。
「今日は俺が誠一を抱きたい」
「ええ・・・?後ろなんて随分してないんですから、あなたのあんなモノを入れられるわけないじゃないですか」
「やばい。誠一を抱いたことあるやつがいるとか、考えたくない」
「あなたの方が散々遊んでたくせに・・・」
そんな会話をしながらも、和馬の手は誠一のパジャマの下に入り込む。ゆっくりと体の縁をなぞられて、誠一がふるふると体を震わせた。
「誠一可愛い。抱きたい。お願い」
「昨日、あなたお尻でイきすぎてぐずぐずになってたのに」
「ん、俺も誠一をぐずぐずにしたい」
「ば、か」
キスをすると誠一が諦めたように体の力を抜く。ベッドに連れ込んで裸に剥いた誠一を組み敷くと、その艶かしさに和馬の喉が鳴った。
「誠一、綺麗だ」
「そういうのは、いいですから」
「本当だって。誠一、好き」
「ああもう!私も好きですよっ」
誠一が真っ赤になった顔を隠すように首を振る。それを押さえてキスをしながら、今からこの男をめちゃくちゃに乱すのだと、抱く側の劣情が激しく湧き上がってきた。誠一を気持ちよくしたい。どろどろになるまで。
唇を解放し、そのまま舌で首を舐める。次は鎖骨、胸。主張している突起には触れないように。周りだけをゆっくりと舌でなぞると、誠一が息を乱した。もどかしげな様子に微笑みながら、そのまま腹に舌を移す。誠一の薄い腹が不規則に上下している。真ん中をまっすぐに下に向かって舐め、へそに舌を入れた。
「・・・っは」
くちゅくちゅと舌を動かすと、誠一の腹に力が入る。脇腹を手でさすって力を抜かせながら、恥骨のラインにキスを落とした。つつつ・・・と舌先でなぞると誠一の腰が浮く。陰茎はしっかりと立ち上がって和馬の頬に当たっていた。
「は、は、和馬、くすぐったい、です」
「ここ、嫌?」
「嫌、じゃないです、けどっ」
「じゃあ、もうちょっと、我慢して」
そう言って舌全体で恥骨を舐める。この際どいところは敏感で、和馬もこうされるとたまらない。誠一が噛み殺せなかった呻き声をこぼすのを聞いて、ぞくぞくとした疼きが背中を伝った。
「気持ちいい?誠一の気持ちいいところ、教えて」
「ゔ、っ、見てて、わかるくせ、に」
「だめ、教えて。もっと誠一を気持ちよくしたい」
「く、そ、快楽責めのカズって言われてた、理由が、わかりました」
「それは忘れてくれって言ってるだろ。今誠一にしてるのが、これまでの子にしてたのと同じなわけない」
「う、はあ、はあっ」
鼠蹊部に顔を埋めると誠一の匂いでクラクラする。たまらずむしゃぶりついた。
「そんなとこっ、やめてくださ、ッああ、嗅がないで、っ」
「たまんない、はあ、はあ」
鼻腔いっぱいに誠一のフェロモンが広がる。和馬の腰が求めるようにカクカクと動いた。誠一の両脚を持ち上げ、大きく広げる。ぐっと折り込んで陰嚢を口に含んだ。
「くるし、ッ、うあッ」
「はあっ、はあっ、はあっ」
体の固い誠一が悲鳴を上げるが、誠一の耳には届いていないのか陰嚢を舐めるのを止めない。くすぐったさと少しの快感に誠一が仰け反った。
「俺、ここ、気持ちいいけど、誠一は?気持ちいい?」
「くすぐった、い、です」
「気持ちよくない?ここは?どう?これは?」
「ぅ、はあっ、だめ」
「こうすると気持ちよさそう。誠一のちんこ、ぴくぴくしてる」
和馬はしつこく陰嚢を舐めしゃぶり、吸い付き、口に含んで舌で転がす。どうすれば気持いいのかをしつこく探る和馬に、誠一がついにもどかしさに耐えきれず激しく腰を振った。
「も、う、和馬、やめてくださいっ!ああっ、早く、ちゃんと、触って・・・!」
「待って、まだ」
「あああ、もう、しつこい、ッ」
揺れる腰を押さえつけ、和馬が内腿に吸い付く。いくつも和馬のものであるという印を付け、満足げにぺろぺろと上から舐めた。敏感な内腿への愛撫に、誠一の陰茎から先走りがだらだらと漏れる。陰嚢の裏にまで垂れたそれを舐め取り、舌は少しずつ下がっていった。
蟻の門渡りを舌で抉ると誠一の脚がびくりと震える。嬉しさに和馬は舌に力を込め、何度もそこを抉った。唾液がとろとろと後孔へと伝う。
「ぁ、ぁ、ッ、はあっ」
「誠一、ここ好き?可愛い」
「ゔ、っ、ん゙ん゙ん゙」
舌を動かすたびに誠一がびくんびくんと震えている。自分の愛撫に乱れる姿が可愛くてたまらない。視界にはひくひくと震える誠一の後孔が見える。舐めたい。指を入れてかき混ぜたい。自分ので全部埋めて、突き上げて、精液を注ぎこみたい。
誠一を焦らしているはずなのに、和馬が焦らされているような気がしてくる。和馬はべろべろと会陰を舐めながら、獣のような呻き声を上げた。
「ゔ~~~!和馬、和馬、はあっ」
誠一が腰を突き上げ、ガクガクと激しく揺らす。シーツを掴む手に力が入り、白くなっていた。ぐん、と一層高く突き上げたところで、和馬がやっと後孔に舌を当てた。
ぬる。
「ぁ・・・っ」
和馬の舌がねっとりと後孔に張り付き、ゆっくりと一撫でした。誠一の背筋がぞわぞわと粟立つ。
「あ・・・っ?!」
ぬちゅり、ぬちゅり。
舌の動きはあくまでスローだ。触手が実在したらこんな動きをするのだろうか。唇全体で後孔に吸い付き、表面だけを舌でぐちゃぐちゃに嬲られて、背中を伝う快感が止まらない。誠一の目の端から涙がこぼれた。
「ああっ、ああっ!あああ!」
「誠一、ん、ん」
「あ゙、ぁ゙、和馬、かずま、だめッ!あ゙ーーーッ!」
後孔がくぱくぱと開いてきたのを感じて和馬が浅く舌先を入れる。ちろちろとくすぐると誠一の腰が激しく戦慄き、和馬の舌が吸い込まれた。ぐん、ぐんと何度か腰を突き上げ、両腿で和馬の顔をきつく挟んだ誠一が絶叫する。
「あ゙ーーー!あ゙あ゙ッ、あ゙あ゙あ゙ッ!」
激しく突き上がる腰を押さえ、食い締まる中を舌で抉り続ける。強すぎる快感に誠一の足がばたばたと暴れていた。
「だめ!和馬、だめッ!イッてる、イッ、てる!あ゙ーー!!」
可愛い。もっと。もっと気持ちよくなってほしい。
舌で腹側を小刻みに擦ると誠一が腰を高く掲げて硬直した。太ももをさすってやりながら、舌を動かし続ける。中が激しく収縮し、また痙攣し始めた。誠一はもう声も出せないらしく、静かに息を詰めて絶頂している。
「ーーーッ!ーーーッ!」
しばらくして、どさり、と腰が落ちた。その拍子に舌が抜けてしまう。その感覚にさえ感じたのか、誠一がびくびくと体を震わせた。引き攣る腹が白濁に濡れている。舌だけで何度か射精してくれたらしい。
「は・・・は・・・」
絶頂の余韻に放心している誠一を見ながら、指にローションを纏わせる。いくら絶頂したとはいえ浅い部分だけを舐めしゃぶられた後孔は、より強い快感を欲しているはずだ。焦れに焦れた内壁を擦られたら、誠一はどれだけ乱れてくれるだろうか。
だらしなく緩んだ後孔を濡れた指でさする。ぴくりと震えた誠一が、少し怯えた目で和馬を見た。ぞくり。興奮で鳥肌が立つ。
「か、ずま、今は、やめ・・・」
「誠一、好きだ」
「・・・ッ!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」
ぐちゅ、と指を一本埋め、広げるように回した。すぐにこりこりとした前立腺を見つけ、そこを優しく叩く。誠一は一度絶叫した後、静かになった。前立腺を叩くたびに息を詰めて痙攣している。
「誠一、前立腺、どう?気持ちいい?」
「~~~~~ッ!」
「泣いてる?!トントンしたら痛い?撫でた方がいい?こう?」
「ぅ゙、あ゙・・・ッ!ひ、ぅ、んんあああッ」
やっと聞こえた嬌声にほっとする。久しぶりだと言っていたし、無理をさせたくない。じっくりとしこりを捏ねると、誠一が首を振って涙を撒き散らした。
「和馬、だめ、だめ、あ゙あ゙ッ」
「これ痛い?もっとゆっくりしようか?」
「あ゙ーーー!!ずっと、あ゙あ゙、い、イ゙ッ゙でる゙!抜いて、だめ、ッ、あ゙、また、イ゙ぐ、あ゙ーーー!!!」
引きちぎらんばかりにシーツを掴み、誠一が全身を痙攣させる。陰茎からはびゅっと精液が噴き出た。腹の横から垂れそうなそれを舌で舐めとり、びくびくと波打つ濡れた腹を撫でる。
「誠一、こんなに中感じるんだ」
「は、は、和馬、和馬・・・」
ぐったりと力を抜いた誠一を見て、和馬は複雑な気持ちになる。こんな誠一の姿を知っている男が自分以外にいるなんて。自分の過去を棚に上げているのは承知だが、それでも嫉妬してしまうのだからしょうがない。
和馬が誠一の横に移動し、だらしなく開いたままの口を唇で塞ぐ。すぐに誠一が首に手を回し、舌を絡めてきた。可愛くてたまらない。さっきまで嫉妬していたことも忘れて、和馬はしばらく甘いキスに溺れた。
キスを続けながら、もう一度後孔に指を差し込む。今度は二本。傷つけないようゆっくりと埋め込んだ。
「ふ、ッん、んん」
後孔はまだぴくぴくと蠢動している。あやすように誠一の頭を撫でながら指を動かすと、潤んだ瞳で見つめられた。ずくんと腰が重くなる。
「か、ずま、ああ、こんな、っ」
「ん?俺の指、気持ちいい?ここ、ゆっくり揉んであげる」
「あ、あ、そこッ、ゔー、すぐ、イキそ、に、なるッ」
「何回でもイッて。誠一、好き、愛してる」
「ゔ、あ゙・・・だ、め、ッ、ゔーーー!!!」
「あ゙ー、くっそ可愛いな」
目の前で誠一の絶頂した顔を見せられ、和馬が生唾を飲む。もっとゆっくりしたかったが、我慢できない。もう一本指を中に入れ、こちゅこちゅと内壁を擦った。
「あ゙、だめ、和馬ッ」
「痛くない?」
「い、い、痛くない、です、けどぉッ、あ゙あ゙っ、指、やめて、ん゙ん゙ッ」
「指、嫌?もっかい舌入れる?」
「舌、は、嫌ですッ!あ゙あ゙、こんな、に、後ろで、イッたこと、ない、から、もう、むりなん、です、ってぇ・・・っ」
「・・・ゔ、っ」
和馬の中にあった嫉妬心が一瞬で激しい劣情に変わった。込み上げてきた射精感を、息を詰めてやり過ごす。
「ッぐ、はあっ、はあっ、やばい、出そうだった」
「こんなの、和馬の、入れたら、あ゙あ゙ッ、死んじゃい、ます!」
「ぐぅぅ・・・」
誠一が煽るせいで和馬の陰茎が勝手に射精に向かって準備を始める。だらだらと先走りをこぼすそれの根元を指できつく絞り、なんとか射精を堪えた。このままでは入れないうちに出してしまいそうだと、慌てて中に入れた指を広げる。きつく締まる蜜壺をほぐしながら、目の前で主張している胸の突起も口に含んだ。
「はあああっ、ん゙ん゙ん゙!」
「は、は、・・・ん」
「や、無理、むりぃッ!だ、め、お゙あ゙ッ!」
唇で優しく突起を吸い、舌で先端を弾いた。泣きそうな声で呻く誠一の頭を撫でながらそこを舌で優しく揉み、後孔では三本の指をばらばらに動かして前立腺を甘く叩く。徐々に誠一の声が大きくなり、空腰を打ち始めた。びたんびたんと陰茎が腹に当たり先走りを撒き散らす。前立腺を指で挟んで大きくゆっくりと揺すると、胸を反らせた誠一が絶叫した。
「ゔあ゙あ゙あ゙ッ!たす、けて、イ゙ぐ、イ゙ぐ、ん゙あ゙あ゙ッ!ん゙ゔーーーッ!」
胸を吸う和馬の頭を抱きしめながらガクガクと痙攣している。和馬が後孔から指を抜くと、その少しの刺激でも甘く絶頂しているようだった。
小さな嗚咽が聞こえ、和馬が慌ててそちらを見る。誠一が潤んだ瞳から涙をあふれさせ、ひっくひっくとしゃくりあげながら和馬に向かって両手を広げていた。慌てて体を寄せると、ぎゅうと抱きついてくる。
「ゔ、和馬、和馬・・・っ」
「ごめん!誠一が可愛くてやりすぎた」
「ゔ、ゔ、も、無理ですっ」
「うん、今日はここまでにしようか」
ふうふうと息を吐いて張り詰めた陰茎を宥めながら和馬が言うと、誠一が小さく首を横に振った。
「誠一?」
「も、はやく、入れてくださいっ」
「ええと、あの、いいの?」
「今日は、私を、抱きたいんでしょう?私ばっかり、こんな、もう嫌だぁ・・・」
耳まで真っ赤にしてべそべそと泣く誠一に、和馬の興奮が振り切れた。無言で唇を吸い、両脚を抱え上げる。険しくなった和馬の顔を見て誠一が目を見開くが、もう止まれない。ゴムをつける余裕はなかった。自分でも見たことがないほどパンパンに張っている陰茎をぬかるみに当て、荒く息を吐く。誠一が和馬を見つめ、少しだけ微笑んだ。
「誠一・・・ッ」
「ゔ、あ゙・・・ッ!ーーーーーッ!」
「ぐ、ぁ゙」
ぐちゅりと沈んだ亀頭が、ゆっくりと後孔を埋めていく。圧倒的な質量に誠一の腰が逃げようとするが、許さないと腰を押さえた。
ず、ず、ず・・・ぐ、ぽ。
「あ゙あ゙あ゙ッ!そこは無理、無理ですッ!いやあああ!!」
「誠一・・・誠一・・・」
「お゙ぉ゙、あ゙あ゙っ」
「ぐ、ゔ」
最奥の抵抗も無理矢理に押しつぶし、誠一の奥の奥に亀頭を嵌め込んだ。涎を垂らして目を見開いている誠一の顔を引き寄せ、唇を合わせる。誠一の目の焦点が合っていない。無茶苦茶に突き上げたくなる本能を抑え、誠一の名前を必死に呼んだ。
「誠一、誠一っ」
「ぅ゙、あ゙・・・」
「誠一、ゆっくり息を吸って、吐いて」
「はぁっ、はーー・・・ふ、あ・・・っ」
誠一が和馬の声に従い深呼吸をする。だんだんと目に光が戻り、視線が交わった。誠一が和馬を見てほうっと見惚れる。ぎゅんと締まった後孔に思わず腰を震わせた。
「誠一・・・っ」
「和馬、かずま、ッ」
「ッあ゙ー、誠一、ごめん、は、は、もう、っ、無理、動くよ」
「あ゙あ゙ッ、和馬、うあああ」
ずるりと腰を引くと、名残惜しそうに吸い付かれる。ざわざわと肉ひだが亀頭に絡みつき、たまらずまた腰を突き入れた。狭い結腸口を掻き分けるとカリ首が激しく締め付けられる。あまりの気持ちの良さに和馬は夢中になって腰を振り、結腸口でカリ首を扱いた。
「中、やばい、ッあ゙ーー・・・」
「お゙、ぅ゙、ッ!」
「あ゙ー、もう、出そう、ッ!誠一、出る、出る、っ」
「あ゙、あ゙、ぉ゙、ッ!ん゙ーーッ!!」
「ゔ、・・・っ、・・・っ」
結腸内で和馬の精液がぶちまけられる。大量のそれは逆流し、ごぷごぷと後孔から漏れ出た。誠一も陰茎から何度も潮を噴き上げ、激しく痙攣している。
「ぁ゙・・・、ぅ゙・・・」
「誠一、誠一、ああ・・・」
誠一を強く抱きしめ唇を合わせた。これまでその手腕で和馬を散々泣かせていた誠一が、今は絶頂の余韻にふるふると震えて和馬にすがりついている。たまらない。醜く膨らんだ征服欲が満たされていく。
「誠一、もう一回、っ」
「は、い」
小さく頷いた誠一にもう一度キスをし、腰を抱え直す。結腸に嵌ったままの亀頭を勢いよく引き抜き、そのままガツガツと腰を振った。精液が掻き混ぜられる音と、誠一の絶叫が混じる。
「誠一、ああ、誠一、ッ」
「あ゙ーーーッ!ん゙、ん゙、お゙ぉ゙っ」
「は、は、誠一、イッてる?中、ぐちゃぐちゃで、やば、い」
「も、ずっと、ゔ、ああ!また、また、ッ、かず、まぁぁ!ッん゙ーーー!!」
引かない絶頂の波に誠一が暴れ始めた。手足をバタバタと動かし、必死に和馬から逃れようと伸び上がる。腰を抱えて引き摺り下ろした和馬は、上から体重をかけて何度も杭を打ち込んだ。少しでも奥に種付けをしようと、誠一の尻を割り開き腰を押し込む。最奥を何度も剛直で抉られ誠一の意識は溶ける寸前だ。
「誠一、は、は、愛してる」
「ふ、ぁ、和馬ぁぁ・・・ッ」
「ゔ、出る、ッあ゙あ゙!」
一度目と変わらない量の精液が何度も叩きつけられる。熱いそれが腹を満たし、誠一の意識は白く溶けていった。
誠一が意識を失ったのを見て、和馬は慌てて陰茎を引き抜く。後を追って大量の精液があふれた。煽情的すぎる光景に和馬の目が眩む。また奥まで貫きたいと勃ち上がった自身を宥めながら、しどけなく脱力している誠一を抱きしめた。髪や顔にキスを落としていく。
柔らかな髪は手触りがよい。形のいい眉、つんと突き出した小さな鼻、全てが美しい。薄く開いた唇は蠱惑的で、いつまでもキスしていたい。閉じられている瞼に、涙でまつ毛がキラキラと光っている。
彼氏のフィルターがかかっていることを贔屓目に見ても、本当に誠一は綺麗だ。普段、こんな美しい男に組み敷かれて、何度も何度も腰が立たなくなるまで絶頂に連れて行かれているなんて。
そっと誠一の下肢を見遣る。半勃ちの陰茎が精液や潮に塗れてどろどろになっているのが見えて、ごくりと唾を飲み込んだ。
「は、・・・誠一・・・」
それに舌を這わせる。青臭くて、苦くて、少ししょっぱい。決して美味しくはないのに、和馬は夢中でそれを舐め取った。口に含んでじゅっと中のものを吸いあげる。カリ首に舌を当てながら唇で挟んで上下させると、硬く勃ちあがり脈動し始めた。
それを口から抜き、とろとろとあふれている先走りを舌先で掬う。意識のないはずの誠一がねだるように腰を小さく揺らした。突き上げるようなその動きに、和馬の後孔がきゅうと締まる。
「誠一、ごめん、はあっ」
だらりと力を抜いている誠一に跨り、自分の後孔にローションを纏わせた指を入れた。そこは毎日愛されているせいですっかり柔らかくなっている。誠一のそれにもローションを塗し、ゆっくりと腰を落とした。
「あ゙あ゙ッ!ゔ~~~~~!」
「ん・・・は・・・」
和馬の熱くうねる肉筒に包まれて、誠一が眉根を寄せる。は、は、と息を漏らして無意識に腰を振り上げようと動いた。ふつふつと湧き上がる疼きに抗えず、和馬は中の陰茎を食い締めながら大きく腰を上下させる。誠一の逞しいそれに中のひだ全てを擦られ、ガクガクと体全体が戦慄いた。
「あ゙ッ!誠一、きもちい、あ゙ー、すご、ん゙ん゙ッ!」
「は・・・っ、か、ずま?」
「あ゙あ゙!誠一、誠一、ん゙、ん゙!」
「和馬、んん、なんで、勝手に、私でオナニーしてるん、ですか?」
「ごめ、んんっ!俺、ケツが、疼いて、お゙っ、ぁッ」
「やっぱり、抱く側だけじゃ、もう、足りないんですね・・・はぁ、可愛いっ」
「あ゙ーーー!!」
誠一がぺろ、と自分の唇をひと舐めしてから、和馬の浮いた腰を掴み、思い切り引き下ろした。
ずぷんーーー。
疼いて仕方のない、でも自分で埋めるには怖いそこに、誠一の亀頭が完全に入り込む。
「ぉ゙、・・・ッあ゙」
「はああっ、和馬っ」
ぐぽぐぽと出し入れされ、和馬の視界に星が飛んだ。前立腺も結腸もぐちゃぐちゃに押しつぶされている。立てていた膝はぺたんと崩れ、誠一に揺さぶられるままだ。
「あ゙、あ゙、せ、いち、きもちい、きもちいッ、うああ!」
「はー・・・はー・・・中、すご、いっ、絞られるっ」
「あ゙ーー、も、イく、イクイク、はああ・・・ッ!!」
「わたし、もっ、ゔ!ん゙ん゙ッ」
誠一のギチギチギチに膨らんだ陰茎が激しく蜜壺を抉り最奥で爆発した。絶頂する和馬の中が痙攣しながら誠一に絡みつき、一層強く絞り上げる。
「ゔ、ゔ・・・っ」
「はあ、誠一、ん゙ん゙ん゙」
和馬が、精液を吐き出すたびに呻き声を漏らしている誠一の唇を吸う。お互いにこんなに達しているのに、いつまで経っても終わりが見えなかった。もっと。もっと。まだ足りない。
「和馬、は、は、もう一回っ」
「ん、俺も、まだ、はあっ」
誠一を見下ろすその瞳は、もう蕩けてしまっているのだろう。目が合った瞬間に、中にいる誠一のそれがどくんと脈を打った。
「誠一、もっと、中、突いて、奥ぐちゃぐちゃに、して、ッ」
「は、は、和馬、ぐうぅっ」
和馬の言葉に誠一が苦しそうに喘ぐ。震える膝を立たせて和馬がもどかしげに腰を動かしている。結腸を犯されるたび、狂ったように頭を振って喉をそらせた。
誠一が射精欲に耐えながら、ベッドの引き出しを開けて何かを探る。和馬は快感に夢中になっていてそれに気づいていない。
引き出しを閉じた誠一は、その手に銀色の細い棒を握っていた。ごつごつと玉が連なっているその棒は、小指よりやや細いくらいか。
纏わりついてくる蜜壺の快感をやり過ごしながら、それにローションを塗した。そして、目の前でびたんびたんと跳ねている和馬の陰茎を握り、鈴口を割り開く。
「ぁ゙、え・・・?」
「和馬、じっと、して」
ぐちゅっ。じゅ、ずずずーーー。
「ーーーーーッ!!!」
「あ゙あ゙、締まる・・・っ」
突然ぞわぞわと背筋が粟立つような感覚に襲われた和馬が目を見開いた。その元である自身の陰茎を見れば、極太の尿道プジーが深く突き刺さっている。誠一がそれを抜き差しすると、目の眩むような快感に頭が痺れた。
「あ゙あ゙、それッ、だめ!!」
「和馬、これ、大好きですもんねっ、中が悦んで、うねってます、よ」
「ゔあああ!お゙お゙お゙ッ」
付き合い始めてから、和馬は誠一にしっかりと身体を開発され、特に尿道は和馬の弱点の一つになっている。入れられるプジーはどんどん太くなり、今やこの太さでも痛みなどは一切ない。その証拠に、誠一がプジーから手を離すと、すぐに和馬がそれを握って必死に上下させている。
「お゙、あ゙、ッ!も、イく、せ、いち、イくぅ・・・あ゙あ゙、イッてい?イッてい?ッあ、ゔぅぅ!」
「尿道くちゅくちゅしながら、お尻にちんちん入れられて、もうイクイクしちゃうの?」
「ゔ、ゔ、イクイクす、るッ!せえいち、ゔー、ねぇ、まだッ?イキ、たいいッ」
「ん、イッていいです、よ・・・私も、はあっ、出、るッ」
「あ゙あ゙あ゙ッ、イ゙ぐぅ、お゙お゙お゙お゙ッ!」
獣のような唸り声を上げながら和馬が盛大に達した。
尿道を弄ると和馬は被虐性が増すらしく、いつもこんなふうに絶頂の許可を求めてくる。さっきまで散々勝手に達していたというのに。だが、濡れた目で射精を乞う和馬は本当に淫猥でたまらない。
絶頂の余韻に浸るのに夢中で和馬の手が止まっている。誠一は蜜壺の中で吐精しながらプジーを動かしてやった。途端に中が痙攣して引き絞られ、プジーの隙間からバシャバシャと潮が噴き出す。
「あ゙ーーーッ!!」
「ゔ、ぐ、ッん゙ん゙!」
和馬は全身を大きく震わせ唇を噛み締めた。前からも後ろからも敏感なしこりを押し込まれて脳内が痺れている。そのうえ、動かされなくても極まってしまうような最奥を剛直で抉られているのだ。体の震えが止まらない。頭がぼうっとして誠一のことしか考えられなくなる。誠一が愛しい。もっと気持ちよくなってほしい。一緒に快楽に狂いたい。
「あ゙あ゙、誠一、せえいち、も・・・」
「かず、ま?」
和馬が跨ったまま前屈みになり、虚な目で枕元の引き出しを漁る。その間も誠一が下から腰を突き上げるために目の前がバチバチと明滅した。やっとのことで目当てのものを見つけた和馬が、誠一の唇を塞ぎ、舌を絡める。くぐもった声を上げながらまた二人は同時に達した。
体の震えが少し落ち着くと、和馬が後ろに大きく体を反らせる。腕を後ろに回し、手に持ったものを誠一の後孔に擦り付けた。
「和馬、なに、して・・・」
「誠一も、もっと、ぐちゃぐちゃに、なって」
ぐちゅ・・・。
「あ゙、ぁ、ば、かッ!こ、れ、だめッ」
「ゔああっ!また、でかく・・・っ」
「ぐ、ゔ、あ゙あ゙っ」
誠一の後孔に捩じ込まれたのは、和馬の後孔を開発するのに使用されていたエネマグラだ。散々和馬の巨大なものに犯されたそこはエネマグラをするりと飲み込み、器具の先が敏感なしこりを捉えた。的確に弱点を抉ってくるそれに、誠一の腰は勝手に振り乱れてしまう。
誠一の陰茎がガツガツと蜜壺を穿つ。しこりを押されているからか誠一の陰茎がビキビキと張りつめた。熱く硬いそれに容赦なく結腸を犯され目の前が真っ白になる。もっと。二人でもっと気持ちよくなりたい。
震える手で陰茎の中のプジーを抜き差しする。涙や涎で顔がぐちゃぐちゃだ。見れば誠一も同じだった。快楽に飲み込まれながら下半身全体が大きく痙攣しているのがわかる。
「誠一、ぁ゙、愛してる・・・っ」
「和馬、和馬、ああっ、私も、ッ」
二人はきつく抱き合い、共に登り詰めた。あまりの快感に体の自由がきかない。誠一も狂ったように泣き喚きながら和馬の最奥に射精している。その脈動のひとつひとつにも感じて、中の肉ひだが陰茎にきつく絡みついたのがわかった。
「和馬、だめ、も、れるッ!!だ、め!!あ゙ーーーッ!!!」
「は、ぁ゙、ぁ゙・・・?」
誠一が一瞬自我を取り戻し、焦ったように叫んだ後、和馬の中にじわーっと暖かいものが満ちていく。後孔に少し力を入れると、逆流してあふれた液体で結合部がぐっしょりと濡れた。
「誠一、これ、潮・・・?」
「和馬の、ばかっ!こんな、ッ」
真っ赤な顔で誠一がふるふると震えている。エネマグラからの刺激が強いのか、唇を引き結んだまま何度も足に力が入っているのがわかった。
「誠一も、気持ちよくなってくれて、嬉しい」
「はあっ、はあっ、私への、快楽責めは、もういいです、からっ」
「快楽責めじゃなくて、ただ、誠一のこと、普通に愛してるだけ、だろッ」
「あ゙あ゙、もう、っ、こんなの、いつまでも、終わらない、じゃないですか・・・っ」
「ん、いいだろ・・・もっと、誠一」
前と後ろ両方からの快感に抗えず、二人はそのまま快楽に溺れていく。文字通り精魂尽き果てて眠りについたのは、空がすっかり白んでからのことだった。
「酷い目に遭いました・・・さすが快楽責めのカズです・・・」
「酷い目じゃないだろ?あと、その名前はいい加減に忘れろって」
立たなくなった腰に鞭を打ち、二人はなんとか汚れたシーツを交換していた。いくら絶倫とはいえ、夜通し交わった後遺症で体が悲鳴をあげている。
「本当に、今までの子と誠一は全然違う。誠一のことが好きだから、たくさん気持ちよくなってほしいだけ。毎日一緒に寝て一緒に起きたいとか、美味しいものを二人で食べたいとか、ずっとくっついていたいとか、そんな風に思うのは誠一だけだよ」
「・・・そうですか」
「照れた?耳、赤くなってる。もっかい抱いていい?」
「ばか!」
誠一の尻を撫で上げた手はぴしゃりと払いのけられた。
「昨日は散々したんですから、二週間は射精禁止です」
「マジ・・・?」
「マジです。いい子で我慢できますよね、和馬?」
「・・・ぅ゙」
一瞬でSの顔になった誠一が下から和馬を覗き込む。つつ、と顎の下を指でなぞられ、背筋がぞくぞくした。
「我慢できたら、ご褒美、たっぷりあげますからね」
「誠一・・・っ」
とろんと蕩けた目を向けると、誠一が美しく微笑みを返してくれる。キスをしようと顔を寄せるが、笑顔のまま頬をぎゅっとつねられた。
「痛ッ!」
「ほら、シーツ、そっち持ってください」
「はい~・・・」
二人の休日はこうして午後2時にスタートしたのだった。外は快晴。いい洗濯日和である。
6、番外編終わり。
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完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
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