世にも奇妙な世界 弥勒の世

蔵屋

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第五十九章

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 世にも奇妙な世界には、人生に於ける貴重な1ページの世界がある。

   
 わたしの卒業論文のテーマは、『直接金融と間接金融に於ける日本企業の現状と展望について』でした。
 わたしは当時、大阪市立大学商学部の四回生でした。川崎文治教授に憧れ、師事して経営学という学問に日夜励んでいたのです。
 あの時の出来事は忘れもしません。

ー(川崎文治教授の思い出話し)ー

 「わたしが四回生の時、就職の最終面接の日が丁度、川崎教授のゼミの日だったんです。そのため、前日、教授に電話で『明日、企業の最終面接がありますので、ゼミを休ませて下さい。』と申し上げたところ、教授がご立腹され、『君は学問と就職とどちらが大事だね。よく考えたまえ。』と言われて電話を一方的に『ガチャン』と切られました。わたしは翌日ウイスキーを近鉄百貨店で買って、川崎教授の執務されている教授室に赴きました。 
 ドアを3回ノックして、教授室に入りました。
 わたしは真っ先に『先生、学問の方が大事だと思いました。今日はゼミに参加させていただきます。申し訳ありませんでした。』と申し上げますと川崎教授が『わかればよろしい。就職なんてなんとでもなるんだよ。君。行く企業がなければ、わたしが責任を持って紹介してあげるよ。いいね。』とまで言われました。
 わたしは大学時代の四年間は学問に集中すべきであるとその時痛感したのです。
  そのおかげで今日のわたしがあり、アメリカ経営経済学、テーラーシステムを中心に学ぶことが出来たのです。
 企業に於ける一番大切な事は、『人材』であり、人事管理なのです。
 また、会社組織の労働者には、組織にとって不要な存在であるインフォーマル組織と必要なフォーマル組織があるということを学んだのです。これがわたしの職種を人事部と決定付けた動機でした。」

 さて、今回は金融というお金の話しです。
わたしが大学で学んだ期間は1974年4がつから1978年3月迄の4年間でした。
 わたし達は資本主義経済の世の中で生活しています。
 お金の余っている人が、お金の不足している人に利息を支払うという事を条件にお金を融通する事があります。
 銀行を始めとした金融機関がこのお金の橋渡しをする事、つまり、資金の融通をする事を、略して「金融」と言うのです。

 では、わたしが卒業論文のテーマに選び執筆した『直接金融と間接金融』について、ご説明します。
 
 「個人が物を買い、企業が生産し、国や自治体が社会インフラを整備するなど、様々な場面でお金が使われます。しかし個人や企業、国や地方自治体は、いつも必要なだけのお金があるとは限りません。

 そこで、お金の不足している人が、お金の余っている人に、利息を支払うことを条件にお金を融通してもらうことになります。
 銀行を始めとした金融機関がこのお金の橋渡しをする事を専門用語で『資金の融通』、略して『金融』と言うのです。

 抑々そもそも、この金融には、直接金融と間接金融のに種類があります。
 お金つまり運転資金を必要とする企業が、株式や債券などを自ら発行して、株式などを買う個人投資家から直接資金を調達する方法を直接金融と言うのです。
 間接金融とは、お金つまり運転資金が必要な企業が、銀行などの金融機関からお金を借りて資金を調達する方法で、個人預金者などの銀行預金を、銀行をと通して間接的に借りるもので間接金融と言うのです。

ー(直接金融と間接金融のメリット)ー
 
 この直接金融と間接金融。
 
 「お金を出す側の立場で考えると、間接金融のメリットとして、貸したお金が返ってこない場合のリスクは銀行が負うので、もし、銀行がお金を貸した企業が倒産した場合でも、銀行が破綻しない限り預金者の預金は守られます。 

 一方、直接金融では、お金が返ってこない場合のリスクは、投資した個人投資家などが負うことになりますが、そのリスクを取る分、投資家の収益性は一般的に高くなるというメリットがあるのです。

 わたしの執筆した卒業論文は、『400詰め原稿用紙100枚、文字数にして40000文字』でした。

 わたしの大学時代の思い出という、かけがえのない人生の1ページなのです。

 
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