1 / 3
第一章
しおりを挟む
日本人に於ける失明原因の第1位は緑内障です。
この緑内障は視覚障害の原因の約40.7%を占めていると言われます。眼圧の上昇や房水の停滞などにより視神経がダメージを受け、視野が徐々に狭くなる怖い病気です。40歳以上の約5%、60歳以上では1割以上が罹患している非常に多い眼疾患ですが、早期発見・早期治療で進行を遅らせ、失明を防ぐことが可能と言われています。兎に角目に違和感が有れば直ぐに専門医の診察を受けましょう。
次に糖尿病網膜症という失明原因の約19%を占める病気です。
糖尿病の合併症の一つで、高血糖状態が続くことで網膜の組織が損傷する病気なのです。
早期発見と血糖コントロール、定期的な眼底検査が重要です。従って専門の眼科医の適切な診察と管理が必要と言えます。決して自分の判断で診察や治療をやめてはダメですよ。
三つ目は網膜色素変性症と言われる病気です。
失明原因の約13.5%を占めます。遺伝的な要因により網膜に異常が起きる病気で、現在のところ確立された治療法はありませんが、合併症を防ぐための定期的な通院が重要です。目に違和感のある方は専門の眼科医の診察を必ず受けて下さいね。
四つ目は加齢黄斑変性症です。
失明原因の約9.3%を占めます。加齢により網膜の中心部である黄斑に異常が生じる病気で、近年では三次元画像解析装置や硝子体注射薬の開発により予後が改善しています。
大学病院で受診されることをお勧めします。
私の経験上からのアドバイスです。
これらの病気は、初期には自覚症状がほとんどないことが多く、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
そのため、定期的な眼科検診が早期発見や早期治療に繋り失明を防ぐ上で非常に重要なのでよ。
なお、よく勘違いされますが「失明」とは必ずしも「視力ゼロ」の状態を指すのではなく、一般的には「社会生活がきわめて困難な程度まで視力が低下した状態を意味します。お間違えのありませんように。
さて、物語の始まりです。
愛菜は近所の眼科医院三好眼科に行きました。
眼科へは一年に2回程度通院したことがあるだけでした。
春先と秋口の杉花粉の時期でした。
彼女は花粉に反応するアレルギーと言われる花粉症があったのです。
愛菜はこの目の違和感は大したことないと思っていました。
この医院の三好種常(55才)の医師は大阪大学医学部を卒業後眼科医として大学の附属病院の凖教授まで出世した名医だったのです。
三好医師は愛菜の目の違和感の原因を網膜色素変性症と診断したのです。
「芦屋さん。貴方の目の違和感の原因が判明しました。網膜色素変性症という病気で治療法も確立されていない未知の病気です。
失明の恐れも、約2割程度あり決して油断出来ない厄介な病気です。経過観察をしながら様子を診る方法しかありません。必ず定期的に診察に来て下さいね。これが私の緊急時の連絡先です。貴方にお渡しときます。心配なことなど、何でも結構ですよ。
いつでもお気軽にご連絡下さいね(笑い)」
「ありがとうございます。必ず定期的に通院致します」。
愛菜はそう言って診察室を出て受付で会計を済ませて、病院を後にした。
愛菜は今日の診察の結果は自分の胸のうちに納め、両親にも、流星にも内緒にしようと、思ったのであった。
次回、『愛菜の失明への不安』をお楽しみに。
to be continued
この緑内障は視覚障害の原因の約40.7%を占めていると言われます。眼圧の上昇や房水の停滞などにより視神経がダメージを受け、視野が徐々に狭くなる怖い病気です。40歳以上の約5%、60歳以上では1割以上が罹患している非常に多い眼疾患ですが、早期発見・早期治療で進行を遅らせ、失明を防ぐことが可能と言われています。兎に角目に違和感が有れば直ぐに専門医の診察を受けましょう。
次に糖尿病網膜症という失明原因の約19%を占める病気です。
糖尿病の合併症の一つで、高血糖状態が続くことで網膜の組織が損傷する病気なのです。
早期発見と血糖コントロール、定期的な眼底検査が重要です。従って専門の眼科医の適切な診察と管理が必要と言えます。決して自分の判断で診察や治療をやめてはダメですよ。
三つ目は網膜色素変性症と言われる病気です。
失明原因の約13.5%を占めます。遺伝的な要因により網膜に異常が起きる病気で、現在のところ確立された治療法はありませんが、合併症を防ぐための定期的な通院が重要です。目に違和感のある方は専門の眼科医の診察を必ず受けて下さいね。
四つ目は加齢黄斑変性症です。
失明原因の約9.3%を占めます。加齢により網膜の中心部である黄斑に異常が生じる病気で、近年では三次元画像解析装置や硝子体注射薬の開発により予後が改善しています。
大学病院で受診されることをお勧めします。
私の経験上からのアドバイスです。
これらの病気は、初期には自覚症状がほとんどないことが多く、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
そのため、定期的な眼科検診が早期発見や早期治療に繋り失明を防ぐ上で非常に重要なのでよ。
なお、よく勘違いされますが「失明」とは必ずしも「視力ゼロ」の状態を指すのではなく、一般的には「社会生活がきわめて困難な程度まで視力が低下した状態を意味します。お間違えのありませんように。
さて、物語の始まりです。
愛菜は近所の眼科医院三好眼科に行きました。
眼科へは一年に2回程度通院したことがあるだけでした。
春先と秋口の杉花粉の時期でした。
彼女は花粉に反応するアレルギーと言われる花粉症があったのです。
愛菜はこの目の違和感は大したことないと思っていました。
この医院の三好種常(55才)の医師は大阪大学医学部を卒業後眼科医として大学の附属病院の凖教授まで出世した名医だったのです。
三好医師は愛菜の目の違和感の原因を網膜色素変性症と診断したのです。
「芦屋さん。貴方の目の違和感の原因が判明しました。網膜色素変性症という病気で治療法も確立されていない未知の病気です。
失明の恐れも、約2割程度あり決して油断出来ない厄介な病気です。経過観察をしながら様子を診る方法しかありません。必ず定期的に診察に来て下さいね。これが私の緊急時の連絡先です。貴方にお渡しときます。心配なことなど、何でも結構ですよ。
いつでもお気軽にご連絡下さいね(笑い)」
「ありがとうございます。必ず定期的に通院致します」。
愛菜はそう言って診察室を出て受付で会計を済ませて、病院を後にした。
愛菜は今日の診察の結果は自分の胸のうちに納め、両親にも、流星にも内緒にしようと、思ったのであった。
次回、『愛菜の失明への不安』をお楽しみに。
to be continued
20
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
雪の日に
藤谷 郁
恋愛
私には許嫁がいる。
親同士の約束で、生まれる前から決まっていた結婚相手。
大学卒業を控えた冬。
私は彼に会うため、雪の金沢へと旅立つ――
※作品の初出は2014年(平成26年)。鉄道・駅などの描写は当時のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
