2 / 65
第二章
しおりを挟む
コーチと結衣
ー前回までのあらすじーー
12月、結衣は慣れない海外生活での心労により精神的にも肉体的にも疲れていた。5月に兵庫大学のフィギュア専用リンクが完成し、国内で練習に専念できる環境が整ったことを理由に、練習拠点を米国から兵庫に戻した。
結衣は常にコーチの文哉と、母親史花といつも三人一緒であった。
ー前回までのあらすじENDーー
「結衣、もっと腰を低くくしなきゃ!」
文哉が結衣にスケートの練習で課題を出していた。結衣がその通りにしているかを今はチェックをしている。
文哉が、結衣に与えた課題はジャンプである。結衣はアクセルやループを得意とし、競合する女子フィギュアスケーターとしては希少な3回転アクセルを含む6種類全ての3回転ジャンプを跳ぶことができる選手であった。小学生のうちから3回転アクセルの練習を始め、中部ブロック大会(ノービスA)で3回転アクセルー2回転トウループのコンビネーションジャンプに成功している。
世界ジュニア選手権でショートプログラムに3回転アクセルを取り入れ、グランプリファイナルのフリースケーティング(フリー)で女子シングル史上初の2度の3回転アクセルに成功している。
バンクーバー大会では、大会の女子シングル史上初めてショートプログラムで3回転アクセルを成功させた。同一競技会でショートプログラム、フリーと合わせて3度の3回転アクセルを成功させたのも女子シングル史上初であり、
結衣はルッツやサルコウを苦手としていた為コーチの文哉は結衣のプログラムに取り入れていなかった時期があった。特にルッツではインサイドエッジから踏み切る癖があり、シーズンのルール改定でエッジ判定が厳格になってからは踏切違反を取られることが多かった。
コンビネーションジャンプはセカンド、サードジャンプに得意なループを用いることが多い。中でも3回転フリップ(または3回転ループ)ー2回転ループや3回転フリップ(または3回転ループ)ー2回転ループー2回転ループの3連続ジャンプを多く取り入れていた。トウループを用いたコンビネーションでは2回転アクセルー3回転トウループ、3回転アクセルー3回転トウループを取り入れていた。3回転フリップー3回転トウループも日本選手権のフリーで成功させているが、文哉は以降はプログラムに入れていない。
かつては3回転フリップー3回転ループを積極的に取り入れていた。
数々の試合で成功させていたがシーズンに於いてセカンドジャンプで回転不足を取られることが多くなり、20日本選手権ショートプログラムでの成功を最後にプログラムから外すようにした。世界選手権から再び取り入れるようになり、中々完璧な成功とはならなかったが、日本選手権ショートプログラムで久々に成功と認定されたのであった。
コーチの文哉は結衣のリングに於ける成長に満足していた。リングに於ける結衣のフィギュアスケート演技にいつも文哉は満足していた。フィギュアスケートの場合、観客に演技を鑑賞して貰い拍手喝采、この連続性、結衣と観客との一体感に力を入れて演技をするように指示をしていた。
結衣のスパイラルの特徴は体のしなやかさと力強さを兼ね備え演技することだ。
現行採点では評価のウエイトが大きい柔軟性を生かしたスピンやステップ、スパイラルを行うことができ、高いGOEを獲得することができるようになっていた。
片手ビールマンスピンを行うこともできるがレベル認定の規定の2回転を行う前に体勢が崩れてしまい、レベルを取りこぼすことも多く日本選手権以来しばらくプログラムに取り入れていなかったが、2022年エリック・ボンパール杯からフリーで用いている。ストレートラインステップシークエンスのレベル3を日米対抗戦のショートプログラムで、またサーキュラーステップシークエンスのレベ3を世界国別対抗戦のショートプログラムで獲得しているシーズンからステップのレベル取得の要件が緩和されたが、それ以前にレベル3を獲得したのであった。
リングでの2時間あまりの練習が終了した。
「結衣、よく出来た(笑い)」
コーチの文哉が結衣に声を掛け、結衣のお尻を“ポン〝と叩いた。
結衣は笑顔で、文哉を見た。
母親の史花は二人の行為を監視していた。
『もしも、コーチの文哉が成長している結衣に変な感情を持つようなことがあれば大変なことになる。今夜は自宅に帰ったら文哉とよく話し合わなければ』と史花は心の中で呟いたのであった。
【結衣のイメージ】
『25周年アニバーサリーカップ』応募作品です。
私が小説として執筆したこの作品は『生きること』と『性』についてをテーマにしています。
神さまの教え『生と性』です。
ー前回までのあらすじーー
12月、結衣は慣れない海外生活での心労により精神的にも肉体的にも疲れていた。5月に兵庫大学のフィギュア専用リンクが完成し、国内で練習に専念できる環境が整ったことを理由に、練習拠点を米国から兵庫に戻した。
結衣は常にコーチの文哉と、母親史花といつも三人一緒であった。
ー前回までのあらすじENDーー
「結衣、もっと腰を低くくしなきゃ!」
文哉が結衣にスケートの練習で課題を出していた。結衣がその通りにしているかを今はチェックをしている。
文哉が、結衣に与えた課題はジャンプである。結衣はアクセルやループを得意とし、競合する女子フィギュアスケーターとしては希少な3回転アクセルを含む6種類全ての3回転ジャンプを跳ぶことができる選手であった。小学生のうちから3回転アクセルの練習を始め、中部ブロック大会(ノービスA)で3回転アクセルー2回転トウループのコンビネーションジャンプに成功している。
世界ジュニア選手権でショートプログラムに3回転アクセルを取り入れ、グランプリファイナルのフリースケーティング(フリー)で女子シングル史上初の2度の3回転アクセルに成功している。
バンクーバー大会では、大会の女子シングル史上初めてショートプログラムで3回転アクセルを成功させた。同一競技会でショートプログラム、フリーと合わせて3度の3回転アクセルを成功させたのも女子シングル史上初であり、
結衣はルッツやサルコウを苦手としていた為コーチの文哉は結衣のプログラムに取り入れていなかった時期があった。特にルッツではインサイドエッジから踏み切る癖があり、シーズンのルール改定でエッジ判定が厳格になってからは踏切違反を取られることが多かった。
コンビネーションジャンプはセカンド、サードジャンプに得意なループを用いることが多い。中でも3回転フリップ(または3回転ループ)ー2回転ループや3回転フリップ(または3回転ループ)ー2回転ループー2回転ループの3連続ジャンプを多く取り入れていた。トウループを用いたコンビネーションでは2回転アクセルー3回転トウループ、3回転アクセルー3回転トウループを取り入れていた。3回転フリップー3回転トウループも日本選手権のフリーで成功させているが、文哉は以降はプログラムに入れていない。
かつては3回転フリップー3回転ループを積極的に取り入れていた。
数々の試合で成功させていたがシーズンに於いてセカンドジャンプで回転不足を取られることが多くなり、20日本選手権ショートプログラムでの成功を最後にプログラムから外すようにした。世界選手権から再び取り入れるようになり、中々完璧な成功とはならなかったが、日本選手権ショートプログラムで久々に成功と認定されたのであった。
コーチの文哉は結衣のリングに於ける成長に満足していた。リングに於ける結衣のフィギュアスケート演技にいつも文哉は満足していた。フィギュアスケートの場合、観客に演技を鑑賞して貰い拍手喝采、この連続性、結衣と観客との一体感に力を入れて演技をするように指示をしていた。
結衣のスパイラルの特徴は体のしなやかさと力強さを兼ね備え演技することだ。
現行採点では評価のウエイトが大きい柔軟性を生かしたスピンやステップ、スパイラルを行うことができ、高いGOEを獲得することができるようになっていた。
片手ビールマンスピンを行うこともできるがレベル認定の規定の2回転を行う前に体勢が崩れてしまい、レベルを取りこぼすことも多く日本選手権以来しばらくプログラムに取り入れていなかったが、2022年エリック・ボンパール杯からフリーで用いている。ストレートラインステップシークエンスのレベル3を日米対抗戦のショートプログラムで、またサーキュラーステップシークエンスのレベ3を世界国別対抗戦のショートプログラムで獲得しているシーズンからステップのレベル取得の要件が緩和されたが、それ以前にレベル3を獲得したのであった。
リングでの2時間あまりの練習が終了した。
「結衣、よく出来た(笑い)」
コーチの文哉が結衣に声を掛け、結衣のお尻を“ポン〝と叩いた。
結衣は笑顔で、文哉を見た。
母親の史花は二人の行為を監視していた。
『もしも、コーチの文哉が成長している結衣に変な感情を持つようなことがあれば大変なことになる。今夜は自宅に帰ったら文哉とよく話し合わなければ』と史花は心の中で呟いたのであった。
【結衣のイメージ】
『25周年アニバーサリーカップ』応募作品です。
私が小説として執筆したこの作品は『生きること』と『性』についてをテーマにしています。
神さまの教え『生と性』です。
37
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

