優しさの棲家

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 それは、夏の終わりのことだった。いつも朗らかで優しい彼が、ひとり涙するのを見たのは。
 それまで煩かったヒグラシの声も、楽器の音も人の声も、全部が遠くなる。その瞬間、すべてが変わった。

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 傷を抱えた男の子とその傷をふいに知ってしまった男の子のBLです。
トラウマ持ち受け×やさしい陽キャ攻めの現代高校生もの

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