潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第十五章 晩餐にて

甘い nodo 結び目

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譲は、目の前の食事の席で、父である、おじ様が、弟である潤に、性的な行為をするのが耐えられなかったのだろう。

それで音楽で気を紛らわし、二人の性的な会話を耳に入れまいとしようとしたのだろう。

けれど、おじ様は、その歌をネタに、さらに、潤をいたぶることを楽しみ初めてしまったわけだった。

「『nodo』は結び目、これも転じて絆を表す。潤の首に縄をかけて、チョーカーのように、結び目を作ってあげようか?」

おじ様は、潤の喉元をくすぐった。

「ふふ」

潤が、くすぐったそうに、甘えて笑った。

色っぽく、身をよじりながら。

「潤は、チョーカーが好きだろう?  拘束されるのが好きだから。首にぴたっと吸い付くような、黒革の拘束具も、気に入ったようだしね」

「うん、好きだよ、すべすべして、気持ちいいの」

「今朝も、自分でつけていたね。よく似合って、可愛いかったよ。手首と足首と、首にしていたね」

「うん、おじ様に見てほしかったの。今夜も、あのこと、してくださるの?」

「あのこと?  したいの?」

「うん、だって、縄をかけて結ぶとか、拘束具とか、おっしゃったでしょ?」

「潤から、そんなこと、おねだりしちゃうのか?」

「うん。だめなの?」

「お仕置きに、ならないね」
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