夢の橋

夢人

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出会う2

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 総司の朝の真剣の練習の側で私も短銃の練習を始めた。
「総司は腕を上げたな?」
「何だかね、心が澄みきってきた。念者とは何なの?」
「男同士愛し合うことだ」
「土方歳三と念者とは知らなかった」
「本にはそうは出ていなかったな」
「鼠は経験ある?」
「ないな。ぞっとするよ」
「じゃあ、私でも気持ちが悪いわけ?」
 最近はよく話すようになっている。
「総司は女だよ」
「そうね。私が女だって知られているものね。鼠には。私を見つけたって話していたよね?」
「ああ、総司は立ち飲み屋の娘だった」
「立ち飲み屋って?」
「カウンターで飲むところだ。総司がビールを開けてくれた」
「そこの殺し屋二人」
 源内の娘だ。
「伯爵が地下に降りてきてくれって?」
 地下室に降りると伯爵を中心にみんなが円形のテーブルにかけている。テーブルに料理が並んでいて酒とワインが並んでいる。
「博徒は上で宴会を開いている。私達はここで飲もう」
「何かあったのですか?」
「地下道が開通したのだ。先ほど蜘蛛が地下道を調べてきてくれた」
 源内が地図を開いた。
「ここは皇居の西の端の古井戸に続いていた。昔はここに立派な建物があったようだが?」
「昔はね、ここは別の世に繋がっていると言われていたのよ」
 黒揚羽が思い出のように話す。




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