137 / 182
生活19
しおりを挟む
伯爵の根回しで私は新聞社派遣記者で、伯爵は参与の視察として、その警護で総司が付くことになった。執事の孫六は傷をこじらせて歩けない。すでに伊藤博文は2次内閣を開いた。
今夜は一葉と一が居酒屋で送別会を開いてくれる。すでに一も一葉も総司が女だと知っている。だが鈍いのか伯爵は総司を男だと思っている。それで船旅は同じ1等客船に同室する。
「困ったね?」
一葉が慰める。
「もう立たないから安心だけど」
「いやまだ立つ」
私は否定する。それは朝鮮に行ってまだたかを抱く気でいるからだ。新聞社の調べではたか達も今は朝鮮に集まっているということだ。
「清のような大国と戦争することはないでしょうね?」
「それは分かりません」
私は否定した。新聞社の調査では清はもうぼろぼろの大国というのだ。現在玄道がそれを連載しているのだ。
「たかも来てるって?」
「ああ、それは確認した」
その夜は屋敷に戻ると孫六が伯爵が帰らないことを告げた。吉原に泊まるそうだ。総司は新しい敷布を持ってきて書斎のベットに敷いた。
「向こうで戦争が起これば死んじゃうね?」
「ああ」
「2人が死んだら母だけが残されるの?」
最近は向こうのことも分かるようだ。
「それも分からない。でも離れ離れにはならないと思う」
今夜は一葉と一が居酒屋で送別会を開いてくれる。すでに一も一葉も総司が女だと知っている。だが鈍いのか伯爵は総司を男だと思っている。それで船旅は同じ1等客船に同室する。
「困ったね?」
一葉が慰める。
「もう立たないから安心だけど」
「いやまだ立つ」
私は否定する。それは朝鮮に行ってまだたかを抱く気でいるからだ。新聞社の調べではたか達も今は朝鮮に集まっているということだ。
「清のような大国と戦争することはないでしょうね?」
「それは分かりません」
私は否定した。新聞社の調査では清はもうぼろぼろの大国というのだ。現在玄道がそれを連載しているのだ。
「たかも来てるって?」
「ああ、それは確認した」
その夜は屋敷に戻ると孫六が伯爵が帰らないことを告げた。吉原に泊まるそうだ。総司は新しい敷布を持ってきて書斎のベットに敷いた。
「向こうで戦争が起これば死んじゃうね?」
「ああ」
「2人が死んだら母だけが残されるの?」
最近は向こうのことも分かるようだ。
「それも分からない。でも離れ離れにはならないと思う」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる