夢の橋

夢人

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日清戦争6

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 馬車に乗ると料亭に着いた。円系テーブルに相手側はすでに座っていて5人いる。朝鮮人らしい。こちらは伯爵と日本の外交官と総司と私だ。この朝鮮人はみんな日本語を話す。私は話すことがないので総司と酒を酌み交わしている。
「どうしてここに呼ばれた?」
「警護よ」
と言って総司は耳元で話す。
「この人達は朝鮮の改革派の重鎮で狙われているらしい。摂政から紹介されて伯爵が相談に乗っているの」
「それも仕事か?」
 しばらくすると伯爵はその一人と個室に移動する。
「君らは用心棒か?」
と一人が聞く。
「私は新聞記者だ。彼は執事だ」
「私は大学の教授だ。この2人は学生だ。警護を兼ねている。あの人は金玉均だよ」
と言い終わらないうちに入口が騒がしくなった。剣を抜いた男達が雪崩れ込んでくる。明らかにこの席に向かっている。話していた教授が個室に走った。残りの3人は小刀を抜いた。だが飛び込んできた日本人の男が剣で袈裟懸けに切った。これは侍だ。だが総司の仕込み杖から剣が走った。何と総司が2人を軽く切った。私は短銃を構えて後ろの短銃を構えた男の肩を撃った。
「死んでもらう」
 この男は強そうだ。総司は斎藤一と練習してまた一段と腕を上げている。
「止めておけ。逃げられた」
と後ろからたかの声がする。たか、ホークは左手で総司を短銃で狙っている。私は無意識にホークに短銃を向けている。
「鼠も腕を上げたね?」
と言うともう姿が消えている。




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