もう一人のオレがみんな美少女で家に住みついてますが何か

第八話 Obsolute The Activation 4

　有意義にもAKIBAを逢来しては巡回して、イタリアン料理が舌に新しく、ショッピングも済ませて日が暮れかかっている。

　裏実瑠と優花はそれぞれのダンプラ機体に、奈津美さんと紫英流はソワソワと、真胡都はO.T.A.を遣りきったと呆ける。

　荷物は紫英流が分担してくれているが、基本的には俺に任せてもむしろ良いが、帰ってからも何かと忙しくなりそうだ。

　俺も自分に買ったダンプラが気になっているが、それと同じくらいに今日の経験を、これからどの様に活かせるかも課題か。

　それにしても、何だかんだで華に囲まれては甘えたがる天使達に生かされて、絡まれながらどこまでも充実しているだろう。

　それぞれ全く違う個体でありながら、どれも『もう一人の俺』だとは漠然としながら、七人を併せて『俺』かも知れない。

　もう夕方で家に帰れは直ぐに夕食だろうし、奈津美さんにも紫英流にも休んでもらいたくて、弁当をと提示してみた。

　紫英流は『俺への御奉仕』を遂行出来ないで、少し疲れた顔をしていたが、「なら何か簡単な物を作ってくれ」と俺は云った。

　「少しスーパーへ寄りますので、皆様は先にお帰りください……。」と静かに云った紫英流は、何かが緩んだ顔を視た気がした。

　何かと忙しい実瑠も流石に疲れて、萌香はニャンニャンのぬいぐるみをモフモフして、電車に乗りながら一同は期待感が上がる。

　それにしても、秋葉原から乗った乗客達は、まさか目の前にいる美形な紫英流が、モノホンのメイドとは思わないだろう。

　白シャツに黒ジャケットを羽織って、白のストレッチズボンと表参道に通っていそうで、まさにカモフラージュになっている。

　実際には俺達と秋葉原でO.T.A.を済ませて、充実した活動から今帰るところだが、それもハテナかスマホをイジり倒している。

　ダンプラやみんなの買ったものがどう活かされるか、俺もダンプラを何時どう仕上げるか、悩みどころは他にもある。

　今日もスマホゲームの周回とポイ活だが、敢えて夜中も起きて小説の続きもやろうか、それだと脳が活性し辛くなるだろうか。

　それでも今日は貴重な経験が出来たことは確かで、『もう一人の俺だらけ』でも、普段から貴重な要素が在るなら保全だろう。

　そんな愚考をモリモリと展開していたら、乗り継ぎながら何時の間にか自宅の最寄駅で、買い物は紫英流に任せて自宅に向かう。

　一応は紫英流に奈津美さんが一人でいいかと聞くも、それには及ばないと謂って返したが、一人の方が効果的な場合もあるか。