7 / 55
6
しおりを挟む
あれから五年の歳月が流れました。
アッと言うまでした。
明日から魔道学校に通うようになります。
いい加減男の子の恰好に戻りたいといても戻してくれません。
女装のまま学校に通うことになりました。
「後から見にいくからな」
「陛下が来たら大騒ぎになるので来ないでいいです」
「娘に晴れ舞台をこの目でみたいではないか」
「離して下さい、学校に遅刻してしまいます」
陛下は日に日に過保護になり、出かけるだけで大変な騒ぎになるので、もっぱら王妃に許可をもらいアーリー王子と出かけているのだが、黙って出かけた後はへばりついて離れないのがウザくなってきているのだが、寮に入りたいと言っても許可がでなかった。
宰相殿にいないだけで仕事がはかどらないのでいてくれと頼まれる始末!
「父上いい加減にしてください。
それでは学校に遅刻してしまいます」
「学校など行かなくってもいいんだぞ」
「あなた、子供の可能性を潰す気ですか?
溺愛ぶりはわかりますけど、度を越すと嫌がられますわよ」
「僕も外の景色がみたいです」
「わかった、終わったら寄り道せずにもどってくるんだよ」
しぶしぶ承諾してもらいようやく行くことができた。
「何かすまん」
「うん、学校に行っている間は羽伸ばすよ」
「そうだな」
学校に行く前になぜかかなり疲れた二人は肩を落とし馬車の待つ正面玄関に向かった。
学校は城から馬車で三十分行ったところにあり、遠くから来てる人は寮も用意されているが二人は通いになるのだが、ローズが寮に入りたいと言ったのだが陛下が赦してくれなかったのだ。
実の親より過保護でどこに行くにも護衛をつけるのはもちろんだが、それ以外に隠密まで用意して影から見守らせていた。
一度王妃に相談したが、心配で仕方ないのよと笑って諦めてねと言われてしまった。
実家のほうは何とか落ち着き、セディの腕には魅了封じの腕輪が装着されていたが、一度陛下に許可を取り実家に戻ったがナイフで刺されそうになったのだ。
それには両親もびっくりしたらしくセディのほっぺたをを叩いた。
それからは家族とはセディ以外とは王宮で会うようにしていた。
姉のロディと兄のリディとは毎日王宮で会っていた。
ロディは王妃教育でリディはアーリー王子の側近教育だそうだ。
たまに二人は王宮に泊まりローズと夜遅くまで語りあかしていた。
そのおかげでわだかまりはなくなり、ロディといれば仲の良い姉妹に見られるようになった。
「行けば正門で二人が待っているからな」
「本当ですか!」
「今日の式典には理由をつけて公爵夫妻も参加するそうだ」
「楽しみです」
両親ともそれなりに親交を深めているので前ほどギクシャクとはなっていないのだが、この格好で会うのはどうしても恥ずかしいのだ。
できれば着いたら着替えたいのだが護衛と隠密によって今日の出来事を水晶に録画されているのだから着替えたことがばれたら今度はどんな衣装を着せられるかと思うとため息しか出ない。
アッと言うまでした。
明日から魔道学校に通うようになります。
いい加減男の子の恰好に戻りたいといても戻してくれません。
女装のまま学校に通うことになりました。
「後から見にいくからな」
「陛下が来たら大騒ぎになるので来ないでいいです」
「娘に晴れ舞台をこの目でみたいではないか」
「離して下さい、学校に遅刻してしまいます」
陛下は日に日に過保護になり、出かけるだけで大変な騒ぎになるので、もっぱら王妃に許可をもらいアーリー王子と出かけているのだが、黙って出かけた後はへばりついて離れないのがウザくなってきているのだが、寮に入りたいと言っても許可がでなかった。
宰相殿にいないだけで仕事がはかどらないのでいてくれと頼まれる始末!
「父上いい加減にしてください。
それでは学校に遅刻してしまいます」
「学校など行かなくってもいいんだぞ」
「あなた、子供の可能性を潰す気ですか?
溺愛ぶりはわかりますけど、度を越すと嫌がられますわよ」
「僕も外の景色がみたいです」
「わかった、終わったら寄り道せずにもどってくるんだよ」
しぶしぶ承諾してもらいようやく行くことができた。
「何かすまん」
「うん、学校に行っている間は羽伸ばすよ」
「そうだな」
学校に行く前になぜかかなり疲れた二人は肩を落とし馬車の待つ正面玄関に向かった。
学校は城から馬車で三十分行ったところにあり、遠くから来てる人は寮も用意されているが二人は通いになるのだが、ローズが寮に入りたいと言ったのだが陛下が赦してくれなかったのだ。
実の親より過保護でどこに行くにも護衛をつけるのはもちろんだが、それ以外に隠密まで用意して影から見守らせていた。
一度王妃に相談したが、心配で仕方ないのよと笑って諦めてねと言われてしまった。
実家のほうは何とか落ち着き、セディの腕には魅了封じの腕輪が装着されていたが、一度陛下に許可を取り実家に戻ったがナイフで刺されそうになったのだ。
それには両親もびっくりしたらしくセディのほっぺたをを叩いた。
それからは家族とはセディ以外とは王宮で会うようにしていた。
姉のロディと兄のリディとは毎日王宮で会っていた。
ロディは王妃教育でリディはアーリー王子の側近教育だそうだ。
たまに二人は王宮に泊まりローズと夜遅くまで語りあかしていた。
そのおかげでわだかまりはなくなり、ロディといれば仲の良い姉妹に見られるようになった。
「行けば正門で二人が待っているからな」
「本当ですか!」
「今日の式典には理由をつけて公爵夫妻も参加するそうだ」
「楽しみです」
両親ともそれなりに親交を深めているので前ほどギクシャクとはなっていないのだが、この格好で会うのはどうしても恥ずかしいのだ。
できれば着いたら着替えたいのだが護衛と隠密によって今日の出来事を水晶に録画されているのだから着替えたことがばれたら今度はどんな衣装を着せられるかと思うとため息しか出ない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
837
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる