【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!

りまり

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19 ジョシュアside 3

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 困った……

 こいつに俺のキラキラモードが通用しない。

 ついこいつを俺に向かせたくって使ったが……周りが俺に近づいてくるだけだった。

 こともあろうに、俺の連れを攻撃してくるなどふざけるのもいい加減にしろと叫びたい。

 俺の顔が強張っていくのを側近が気付き、あいつを庇っていたが、直接あいつに「ブス」呼ばわりした奴がいたのだ。

 あいつの何処がブスなんだ?

 お前らの方が塗たくった化粧の下はどうなっているのか知りたい。

 こいつは今すっぴんだぞ、すっぴんでこうなら化粧したらそうとう映えるだろ!!!!

 俺は怒り心頭で文句言おうと思った矢先にあいつはしっかり言い返していたのだ。

 「人の悪口言うあたり相手にされないんじゃないんですか?
 顔が綺麗でも、ここ不細工だと長続きしませんよね。
 そのうち心と同じように醜くなるかもしれませんよね、きれいなお顔が!」

 あれだけ好き勝手言われても反撃しなかったこいつが、今反撃しているのだ。

 それには俺も側近もびっくりしていたが、そいつらの顔はみるみる真っ赤になっていて笑えた。

 「その通りですね、相手にされないからと連れを攻撃するなど笑止千万、だから相手にされないのですよ。
 それもわからず、あなたたちわかっていますか?
 この子を攻撃している時の顔は醜く歪んでいるのですよ」

 「それこそ、この子のことをブス呼ばわりする前に自分の顔を鏡で見たほうがいいかもしれませんね」

 俺が言いたかったことを側近は言ってくれた。

 そういえばこいつもあいつ狙いだったな、俺にはどうしてこうもライバルが多いのだ!!!!!

 それも皆優秀な奴らばかりときている。

 俺本当にこいつと結婚できるのか心配になってきた。

 こいつの父親には一応釣書を渡してあるが……却下されたらと思うと気が気ではない。

 こいつと結婚するためなら俺は権力を振りかざしてもいいと思っているぐらいだ。
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