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《レオンsite》
俺に新しく同い年の侍女が付いた。
それがまたチビでデブな女だったから、例のごとく逃走してやった。
初めは俺を見つける頃にはくたくたになって、ダークやリュークに抱き上げられていたが、一週間もするとなれたのかそれほどくたくたにならずにすんでいるらしいと二人に聞いた。
そもそも一週間もつほうが珍しく、つい親父にあいつのことを聞いてしまった。
親父も人が悪い、にまにましながらあいつについて語ってくれたが、胸糞悪くする話だった。
昨今女性はスレンダーでなければと誰もかれもが痩せて病的なものを感じるようになっていた。
そのあおりで成長期の少女が太っているというだけで、軽蔑されていた。
「本人は気付くどころか嫌われていると思っている。そのまま何事もなくすめばいいのだが」
「あいつ自分のことチビでデブスだと思ってるもんなー」
「確かにおちびさんでちょっとふくよかだが、けして醜いわけではない」
「まーいいや。こっちも二人に見張らせるから大丈夫だと思う」
それにしても、あいつを囲うためにまさか婚約者候補に接触して他の女宛がうとは、すごい執念と執着だ。
「レオン様、あちらで睨んでいるのがそうですよ」
ダークに言われ振り向くと俺を射殺さんばかりに睨んでいる奴がいた。
確かに騒がれるだけはある。かなりのイケメンだ。
「奴はあいつをどうしたいんだ」
「もちろん自分以外に目を向けさせず、真綿でくるむようにかわいがり、自分の為にきれいになっていく御嬢さんをみたいんですよ。それも自分好みに調教してね」
「かなり怖いぞそれ」
「仕方ありません。これから先どんどんきれいになっていくお嬢を独り占めしたいんですから」
二人をみながらあきれつつ、ころころ表情の変わるあいつをみるのも最近の俺の楽しみになってきていることはいなめない。
しかし……やめよう今はあいつとのかくれんぼを楽しむとするかな
俺に新しく同い年の侍女が付いた。
それがまたチビでデブな女だったから、例のごとく逃走してやった。
初めは俺を見つける頃にはくたくたになって、ダークやリュークに抱き上げられていたが、一週間もするとなれたのかそれほどくたくたにならずにすんでいるらしいと二人に聞いた。
そもそも一週間もつほうが珍しく、つい親父にあいつのことを聞いてしまった。
親父も人が悪い、にまにましながらあいつについて語ってくれたが、胸糞悪くする話だった。
昨今女性はスレンダーでなければと誰もかれもが痩せて病的なものを感じるようになっていた。
そのあおりで成長期の少女が太っているというだけで、軽蔑されていた。
「本人は気付くどころか嫌われていると思っている。そのまま何事もなくすめばいいのだが」
「あいつ自分のことチビでデブスだと思ってるもんなー」
「確かにおちびさんでちょっとふくよかだが、けして醜いわけではない」
「まーいいや。こっちも二人に見張らせるから大丈夫だと思う」
それにしても、あいつを囲うためにまさか婚約者候補に接触して他の女宛がうとは、すごい執念と執着だ。
「レオン様、あちらで睨んでいるのがそうですよ」
ダークに言われ振り向くと俺を射殺さんばかりに睨んでいる奴がいた。
確かに騒がれるだけはある。かなりのイケメンだ。
「奴はあいつをどうしたいんだ」
「もちろん自分以外に目を向けさせず、真綿でくるむようにかわいがり、自分の為にきれいになっていく御嬢さんをみたいんですよ。それも自分好みに調教してね」
「かなり怖いぞそれ」
「仕方ありません。これから先どんどんきれいになっていくお嬢を独り占めしたいんですから」
二人をみながらあきれつつ、ころころ表情の変わるあいつをみるのも最近の俺の楽しみになってきていることはいなめない。
しかし……やめよう今はあいつとのかくれんぼを楽しむとするかな
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