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想いが叶った後は。
少しずつ。
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先にレアがお風呂場で待っている。
あたしはバスタオルを巻いて、レアとお風呂何て久しぶりだなぁと感傷に浸る。ここまでの幸せへの行く末がどうなるのか、ふと、あの花屋の娘を思い出してしまう。
レアは、自分が思ってるより魅力的だ。優しい、嫉妬深い水あめのようなネットリした愛情もあたしにとっては、快楽の調べ。彼と居ると、こんなに魅力的な人が、何でただのあたしなんかの傍になんかいるんだろう。と思ってしまう。
それだけ、あたしは…レアが好きで…。
裏切られるのも、裏切るのも、もう最後にしたい。
この幸せが、ただ、過ぎ去るのなら、
あたしは死にたい。
悲観的な感情じゃなく、幸せで死にそう。
貴方に例え、殺されたとしても後悔はきっと0。
―いいや、貴方を「一人ぼっち」にしたことがきっと一生天国で後悔するのだろう。それでもいいや。
「クレハ、まだ??」
「待ってよ、レア…」
何か今更電気が明るく点いた下で一緒にお風呂に入ると言う行為が恥ずかしくなってきた。
―キィ。
どんな照れた顔をして、あたしを見るのかと期待をして、湯船に向かうと。
「よう」
片手を軽く上げ、片腕を壁に乗せている。
湯船の中でゆったりした顔なんかしちゃって。何て、余裕顔にイラつくんだろうと思って居たら―心に問いかけると、温かい感情が湧きあがることに少し戸惑った。
「ふふ」
「どうしたの??」
「何でもないわよ」
あたしは、ゴロゴロすり寄る子猫みたいに、レアの首元にじゃれつく。「くすぐったいよ」と頭を撫でる。彼の胸板、広い幅広に、何だか自然とその行動をとっていた。こんなに甘えても嫌いにならないでくれるかしら??
「何でもないって嘘かも」
「え??俺、な、何かした??」
「大好きよ」
とびっきりの笑顔で微笑む。彼レアはすっと肩を抱くと、甘いトロンと酔ったような瞳に、あたしはああ、キスの合図だなとすぐ分かった。それも普通のキスじゃない。甘くてネットリしたキスが何度も繰り返される。
「っふ…ぅ…ぅん…」
あれ、と思う。キスの最中、あたしの身体をたまにじいっと見ながらも、何にも手を出してこない。唾液が、首筋に落ちても、そこにキスをするようなことはしない。優しく指で撫で払うぐらい。
何でかなと思いながらも、
「ぎゅぅってして、レア…」
「いいよ」
バスタオルをしゅるとゆっくり剥ぎ取ると、邪魔な衣は何もない、生まれたままの姿で抱き合った。温かい。身体がぽかぽかする。お湯がぴしゃんぴしゃんと湯船からなだらかに落ちて行く。身体のラインをそのまま、お互い体に付けて…あたしとレアは「女と男」で、違う生き物なんだと思う。
「クレハの…裸を見てたら…すっげ…綺麗で、逆に何か何で俺なんかの傍にいるのかな…って考えた。こんなに綺麗なのに。可愛いのに…ぁあ、俺何言ってるんだろう。恥ずかしい。」
―嬉しい。レアもあたしと同じ気持ちだったのね。
「…ふっ、クスクス。」
「な、何で笑うんだよ!!」
かぁっと耳まで赤くしたレアがそっぽを向いて照れている。
ああ、可愛い。
貴方が大好きよ。
貴方の欠点も、愛情も、嫉妬も、束縛も、あたしだけのもの。
そんな甘ったるいお菓子を口に含んだみたい。
もっと、もっと弄んで。
体中を甘くて切ない欲求で満たして。
あたしは貴方が好きよ。
「もー…何でそんなに可愛いんですか?」
きょとんとしてしまう。だって、レアじゃなく、あたしが、言ったセリフだったから。普通、女が男に可愛いなんて、バカにしてると思うじゃない??そうじゃない、愛おしいから。
ギュッと強く首に抱き着いて、
「愛してる」
って同時に囁いた。
ミジカな幸せ。
身近なのか、短いのかは―…考えたこともなかった。
この先、あたしが彼に××されるなんて。
今、幸せすぎて眩暈がする。
けれど、その先の未来は…あたしは―…。
あたしはバスタオルを巻いて、レアとお風呂何て久しぶりだなぁと感傷に浸る。ここまでの幸せへの行く末がどうなるのか、ふと、あの花屋の娘を思い出してしまう。
レアは、自分が思ってるより魅力的だ。優しい、嫉妬深い水あめのようなネットリした愛情もあたしにとっては、快楽の調べ。彼と居ると、こんなに魅力的な人が、何でただのあたしなんかの傍になんかいるんだろう。と思ってしまう。
それだけ、あたしは…レアが好きで…。
裏切られるのも、裏切るのも、もう最後にしたい。
この幸せが、ただ、過ぎ去るのなら、
あたしは死にたい。
悲観的な感情じゃなく、幸せで死にそう。
貴方に例え、殺されたとしても後悔はきっと0。
―いいや、貴方を「一人ぼっち」にしたことがきっと一生天国で後悔するのだろう。それでもいいや。
「クレハ、まだ??」
「待ってよ、レア…」
何か今更電気が明るく点いた下で一緒にお風呂に入ると言う行為が恥ずかしくなってきた。
―キィ。
どんな照れた顔をして、あたしを見るのかと期待をして、湯船に向かうと。
「よう」
片手を軽く上げ、片腕を壁に乗せている。
湯船の中でゆったりした顔なんかしちゃって。何て、余裕顔にイラつくんだろうと思って居たら―心に問いかけると、温かい感情が湧きあがることに少し戸惑った。
「ふふ」
「どうしたの??」
「何でもないわよ」
あたしは、ゴロゴロすり寄る子猫みたいに、レアの首元にじゃれつく。「くすぐったいよ」と頭を撫でる。彼の胸板、広い幅広に、何だか自然とその行動をとっていた。こんなに甘えても嫌いにならないでくれるかしら??
「何でもないって嘘かも」
「え??俺、な、何かした??」
「大好きよ」
とびっきりの笑顔で微笑む。彼レアはすっと肩を抱くと、甘いトロンと酔ったような瞳に、あたしはああ、キスの合図だなとすぐ分かった。それも普通のキスじゃない。甘くてネットリしたキスが何度も繰り返される。
「っふ…ぅ…ぅん…」
あれ、と思う。キスの最中、あたしの身体をたまにじいっと見ながらも、何にも手を出してこない。唾液が、首筋に落ちても、そこにキスをするようなことはしない。優しく指で撫で払うぐらい。
何でかなと思いながらも、
「ぎゅぅってして、レア…」
「いいよ」
バスタオルをしゅるとゆっくり剥ぎ取ると、邪魔な衣は何もない、生まれたままの姿で抱き合った。温かい。身体がぽかぽかする。お湯がぴしゃんぴしゃんと湯船からなだらかに落ちて行く。身体のラインをそのまま、お互い体に付けて…あたしとレアは「女と男」で、違う生き物なんだと思う。
「クレハの…裸を見てたら…すっげ…綺麗で、逆に何か何で俺なんかの傍にいるのかな…って考えた。こんなに綺麗なのに。可愛いのに…ぁあ、俺何言ってるんだろう。恥ずかしい。」
―嬉しい。レアもあたしと同じ気持ちだったのね。
「…ふっ、クスクス。」
「な、何で笑うんだよ!!」
かぁっと耳まで赤くしたレアがそっぽを向いて照れている。
ああ、可愛い。
貴方が大好きよ。
貴方の欠点も、愛情も、嫉妬も、束縛も、あたしだけのもの。
そんな甘ったるいお菓子を口に含んだみたい。
もっと、もっと弄んで。
体中を甘くて切ない欲求で満たして。
あたしは貴方が好きよ。
「もー…何でそんなに可愛いんですか?」
きょとんとしてしまう。だって、レアじゃなく、あたしが、言ったセリフだったから。普通、女が男に可愛いなんて、バカにしてると思うじゃない??そうじゃない、愛おしいから。
ギュッと強く首に抱き着いて、
「愛してる」
って同時に囁いた。
ミジカな幸せ。
身近なのか、短いのかは―…考えたこともなかった。
この先、あたしが彼に××されるなんて。
今、幸せすぎて眩暈がする。
けれど、その先の未来は…あたしは―…。
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