幸せが終わるとき。(完結)

紫苑

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WEBサイト版別バージョン編

独りきり。

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本当はずっとずっとこの柔らかい身体を弄っては泣くまで苛めて、触り続けて自らだけをそのまま沈めたい。

優しくて甘い声、残酷で卑猥な声に耳も身体も全身が感じる。このティアナは俺のものじゃない。帰るべき家があり、そこには、旦那ティエが待っている。その馬鹿馬鹿しいまでの理性がギリギリまで俺にはあって、このまま犯して奪って、ガキでも出来ちまえばなんて思って、

そこから、メシアを思い出す。
彼女と俺の可哀相な被害者。
今はどこにいるのか分からず終いの、臨まれない子供。

そんな可哀相な加害者は俺だけでいいんだよ。

嫌だ!

イかせて終わりなんて嘘だろ?

好きなのに。

喘ぐ声が空しく部屋に響く。
自分の声をここまで冷静に聴いたのは初めてで、幸せそうな声なのに、儚げで死にそうだと思って悲しくなる。

「あぁっ…やだ…やだあぁあ!行くな…!!」

それでも彼女の耳には届かなくて、
白濁色の情けない証拠だけが彼女の喉を犯して奪っていった。

「帰れよ」

ここに居て。

「好きに…なんてならなきゃよかった」

俺がここに居なければみんな幸せだった。
クレハも死ななかった。ガキも不幸じゃなかった。ティアナは戸惑い無く結婚して幸せだった。

俺が居なければ-。

涙が零れ落ち、俺はこのままだと死んでしまう。人生で一番クレハより大きい恋は俺が不幸になって終わりだ。

このまま手に入らないのに抱いたって、
俺は寂しさで生きていられないんだ。
中途半端な優しさじゃなくて、
こいつの全てが欲しい。

人生も愛も心も身体も、

欲張りで我が儘で子供じみた欲求に吐き気がするよ。

ティアナがありがとうと出て行った瞬間、
俺はまた煙草を山のように吸ってから、
涙が止まらなかった。涙もろい、弱くて矮小、あんな彼女の言葉なんて、本気にしてはいない。

自慰してはイき、
情けなさに見舞われては、
彼女を思い出す女々しさに声が枯れるまで泣く。 

さよなら。

でも、彼女に本気でぶつかりたかったよ-…。
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