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巨蟹宮のマークと、双子のような僕達
★10
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姉を性的対象で見るようになった14歳……
歪んだ性意識と「性行為は悪だ」という親からの教えとで悩み苦しみ、そんな時にflavorさんの文字に縋った16歳……
その後もflavorさん本人に会う為ネットストーキングしたり飼い犬になりたいと欲したりと、僕が抱き続けていた黒い感情の対象はいつも凌太だった。
凌太よりも背が低くて
凌太よりも細身の体型で
凌太よりも声が高く
何より、凌太の方が先に「姉」を「女」にした。
……恋を知った時点で、何もかも凌太に負けていると思っていた。
(勝っていたものが僕にもあった……)
「気持ちいい? 花……」
「ぁあ」
「上手にほぐせてる? 花が一番気持ち良くなれるように出来てる?」
ーーー
『タイチのココはワンちゃんそのものね。全体的にとっても硬くて骨が入ってるみたい。それに長くて根元がとても太くって、女の子の中にこれが全部入っちゃったら太い根元が引っかかって抜けなくなっちゃいそう』
『タイチは獣だもんね。可愛いのに、とぉってもエッチ……』
ーーー
記憶を手繰り寄せてみれば、花は褒め言葉で特徴を言い、情感たっぷりに表現してくれていた。
(あの時は「獣のタイチ」ってワードでぼやかしていたけど、あの時の花は確かに僕の特徴をそのまま言っていたんだ……)
無意識であっても「凌太よりも優れている」と花は感じたのだろう。だからこそあのような表現になったに違いなかった。
「ふあぁぁ」
花は口を開けて気持ち良さそうな声を上げ続けている。
「僕の体で花を心地良くほぐす事が出来るって、何かいいなぁ……」
「んあぁぁぁ」
「究極のほぐし行為なんだね、セックスって」
「ああん♡」
「2人で一緒にぬるぬるのオイルをたっぷりつけてほぐし合ってるみたいだ。仲良しさんだね、僕達♪」
「っあぁ……太地ぃ♡」
言葉で言い表した通り生殖行為とは子孫を残す事の他にも互いが互いを気持ち良くする粘膜同士のほぐし行為の意味も成し得ているのだと思った。
「僕の名前を呼びたくなるくらい、たまんない? たまんないくらい気持ちいい? 幸せ? 僕も全く同じ気持ちだよ。気を抜いたらすぐにイっちゃいそう……。
ナカがぬるぬる気持ち良くて、花の顔や声や震えや、僕の腰をガッチリ絡めてくる脚とか……花の全部がエッチで可愛くて、胸がドキドキキュンキュンして、それらが僕を興奮させてめちゃくちゃ気持ちよくさせてるんだよ。
僕も花と同じくらいたまんなくて、すごくすっごく幸せだよ」
「んぁ……たしもぉ、すごく、すごく幸せぇ♡」
僕の腰に回されていた無毛の滑らかな彼女の脚がよりガッチリとホールドされ、可愛らしい誘いのセリフと共に女陰がグイッと密着してきて膣道が陰茎の全てを圧し、射精を強制的に促してきた。
「一緒にイこう、花♡」
「うん……太地も、一緒にぃ♡」
「っはぁ……なぁぁぁ♡」
「たいっ……ちぃぃぃ♡」
双子のように気持ちが通じ合い、同じような嬌声を上げながら血圧を高めていく。
「あっ、あっ、あ………」
0.03ミリという薄いゴム膜に包まれた陰茎の先から、表面体温よりも温度の高い体液がビュクビュクと発射され、女の最も快感を得るという部分に激しく打ち付けているのが感じ取れた。
「ああぁ……んあぁぁぁ……」
痛みを伴わない快楽を味わっているような花の甘い喘ぎが部屋じゅうに響き渡り……
それは確実に、射精の快楽に身震いさせる僕の耳へとしっかりと届いていた。
「っはあ……はあ……はあ………」
最奥への刺激はまだ痛いと理解していても、男の本能がどうしてもそこをコンコンとノックをし、残滓を出し尽くそうという動きをしてしまう。
「ふあぁぁ……んはぁぁぁぁ……」
幸運にも彼女は快楽の真っ只中にまだ居るらしく、そのコンコンには痛がる素振りを一切見せずに可愛らしく甘い声をあげ続けていた。
「大好き♡ 愛してる♡ ……もう、言葉じゃ言い表れられないくらいっ、んっ」
「んふぅ♡」
語彙力に乏しく……イケメンでもテクニシャンでもない未熟な僕は、募る想いを口づけで表現をした。
優しくて、温かくて、ねっとりとした性的な繋がりを……
上でも、下でも……
長く、長く続け……
このまま、このセミダブルベッドの上で……
2人きりのこの世界で……
悠久の時を過ごしたい、そのくらい共に愛し合いたい……。
童貞を手放した僕は、眠りにつくまで……夢みたいな事を考えていた。
歪んだ性意識と「性行為は悪だ」という親からの教えとで悩み苦しみ、そんな時にflavorさんの文字に縋った16歳……
その後もflavorさん本人に会う為ネットストーキングしたり飼い犬になりたいと欲したりと、僕が抱き続けていた黒い感情の対象はいつも凌太だった。
凌太よりも背が低くて
凌太よりも細身の体型で
凌太よりも声が高く
何より、凌太の方が先に「姉」を「女」にした。
……恋を知った時点で、何もかも凌太に負けていると思っていた。
(勝っていたものが僕にもあった……)
「気持ちいい? 花……」
「ぁあ」
「上手にほぐせてる? 花が一番気持ち良くなれるように出来てる?」
ーーー
『タイチのココはワンちゃんそのものね。全体的にとっても硬くて骨が入ってるみたい。それに長くて根元がとても太くって、女の子の中にこれが全部入っちゃったら太い根元が引っかかって抜けなくなっちゃいそう』
『タイチは獣だもんね。可愛いのに、とぉってもエッチ……』
ーーー
記憶を手繰り寄せてみれば、花は褒め言葉で特徴を言い、情感たっぷりに表現してくれていた。
(あの時は「獣のタイチ」ってワードでぼやかしていたけど、あの時の花は確かに僕の特徴をそのまま言っていたんだ……)
無意識であっても「凌太よりも優れている」と花は感じたのだろう。だからこそあのような表現になったに違いなかった。
「ふあぁぁ」
花は口を開けて気持ち良さそうな声を上げ続けている。
「僕の体で花を心地良くほぐす事が出来るって、何かいいなぁ……」
「んあぁぁぁ」
「究極のほぐし行為なんだね、セックスって」
「ああん♡」
「2人で一緒にぬるぬるのオイルをたっぷりつけてほぐし合ってるみたいだ。仲良しさんだね、僕達♪」
「っあぁ……太地ぃ♡」
言葉で言い表した通り生殖行為とは子孫を残す事の他にも互いが互いを気持ち良くする粘膜同士のほぐし行為の意味も成し得ているのだと思った。
「僕の名前を呼びたくなるくらい、たまんない? たまんないくらい気持ちいい? 幸せ? 僕も全く同じ気持ちだよ。気を抜いたらすぐにイっちゃいそう……。
ナカがぬるぬる気持ち良くて、花の顔や声や震えや、僕の腰をガッチリ絡めてくる脚とか……花の全部がエッチで可愛くて、胸がドキドキキュンキュンして、それらが僕を興奮させてめちゃくちゃ気持ちよくさせてるんだよ。
僕も花と同じくらいたまんなくて、すごくすっごく幸せだよ」
「んぁ……たしもぉ、すごく、すごく幸せぇ♡」
僕の腰に回されていた無毛の滑らかな彼女の脚がよりガッチリとホールドされ、可愛らしい誘いのセリフと共に女陰がグイッと密着してきて膣道が陰茎の全てを圧し、射精を強制的に促してきた。
「一緒にイこう、花♡」
「うん……太地も、一緒にぃ♡」
「っはぁ……なぁぁぁ♡」
「たいっ……ちぃぃぃ♡」
双子のように気持ちが通じ合い、同じような嬌声を上げながら血圧を高めていく。
「あっ、あっ、あ………」
0.03ミリという薄いゴム膜に包まれた陰茎の先から、表面体温よりも温度の高い体液がビュクビュクと発射され、女の最も快感を得るという部分に激しく打ち付けているのが感じ取れた。
「ああぁ……んあぁぁぁ……」
痛みを伴わない快楽を味わっているような花の甘い喘ぎが部屋じゅうに響き渡り……
それは確実に、射精の快楽に身震いさせる僕の耳へとしっかりと届いていた。
「っはあ……はあ……はあ………」
最奥への刺激はまだ痛いと理解していても、男の本能がどうしてもそこをコンコンとノックをし、残滓を出し尽くそうという動きをしてしまう。
「ふあぁぁ……んはぁぁぁぁ……」
幸運にも彼女は快楽の真っ只中にまだ居るらしく、そのコンコンには痛がる素振りを一切見せずに可愛らしく甘い声をあげ続けていた。
「大好き♡ 愛してる♡ ……もう、言葉じゃ言い表れられないくらいっ、んっ」
「んふぅ♡」
語彙力に乏しく……イケメンでもテクニシャンでもない未熟な僕は、募る想いを口づけで表現をした。
優しくて、温かくて、ねっとりとした性的な繋がりを……
上でも、下でも……
長く、長く続け……
このまま、このセミダブルベッドの上で……
2人きりのこの世界で……
悠久の時を過ごしたい、そのくらい共に愛し合いたい……。
童貞を手放した僕は、眠りにつくまで……夢みたいな事を考えていた。
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