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これからの事
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それからしばらくして、ようやく落ち着きを取り戻した私は 改めてルークにお礼を言った。
私が落ち着いてから、しばらく話をしていると コンコンとノックする音が聞こえたのでどうぞ、と言うと お兄様が入ってきた。
お兄様は、心配そうな顔をしながら私に近づいてきた。
そして、私の頭を撫でながら優しい声で話しかけてきた。
「大丈夫だったかい…?」
「はい……ルーク様が来てくださいましたから」
「ルーク君、本当にありがとう…」
「いえ、大切な人を守るのは当たり前ですから。それよりも、あのバカ王子をどうにかしないと……ですね」
そう言って、真剣な顔をして考え込んでしまった。
お兄様も、同じ事を思ったのか呆れたような声を出しため息をついていた。
「はぁ……まさかここまでバカな奴だったとはな……」
お兄様が小言のように呟くと、ルークもそれに賛同するように
本当ですね……と呟いた。
すると、また扉をコンコンとノックする音が聞こえた。
私がどうぞ、と言うと今度はお父様が入ってきた。
きっと、お兄様に話を聞いたのだろう。
お父様は、私を見ると少しホッとした表情をしていた。
その後ろからは、お母様がゆっくりと歩いてきていた。
私を心配してくれているのが分かる。
私はそんな両親を見て申し訳ない気持ちになりながらも、笑顔を向けるとお母様が駆け寄ってきて私を強く抱きしめた。
お母様から伝わる体温にとても安心した。
そして、私達はテーブルを囲み話し合いを始めた。
まず、アルマ様の件についてだが これは、お父様とお母様が報告してくれるらしい。
アルマ様の爵位はく奪、国外追放など色々と処罰が与えられるだろうとの事だったけれど、それはやりすぎだと私が言うと両親達は少し困ったような顔をしていた。
「…………すみません、わがままを言って」
「大丈夫よ、それより理由を聞いてもいいかしら?」
「はい、あんな人でも私が好きだった人ですし……それに、今あの人がいなくなったら沙羅さんが一人になってしまいます……」
「ルカは本当に優しい子だな……分かった。処分は少し考えよう。ルーク君も
少し心苦しいかもしれないがいいだろうか?」
「はい……ルカがそういうなら……」
「…………っありがとうございます」
私は嬉しくて思わず泣いてしまった。
両親が私の背中をさすってくれる。
こんなに暖かい人達に囲まれて幸せ者だと思う。
だからこそ、余計に悲しいのだ。
あんなことをした元婚約者の事が。
「あの……もう一つ我儘を言ってもいいでしょうか?」
「うん?なんだい?」
「沙羅さんに会いに行きたいのです……」
「なっ……!?ダメだ!ルカをこんな目に合わせた張本人になんて会わせられない!」
「ルーク様……でも、一回話しておきたいのです……聖女として」
「…………そうか、聖女としてやらねばならぬ事があるのだな」
「はい、お父様。でも、今回だけです、断られたら私はもう知りません」
「…………分かった、皆いいだろ?」
「えぇ……」
「分かりました、ですが婚約者として私も付いていきます。いいでしょうか?」
「はい、ルーク様がいるなら心強いです」
こうして、私は沙羅と会えることになった。
私が落ち着いてから、しばらく話をしていると コンコンとノックする音が聞こえたのでどうぞ、と言うと お兄様が入ってきた。
お兄様は、心配そうな顔をしながら私に近づいてきた。
そして、私の頭を撫でながら優しい声で話しかけてきた。
「大丈夫だったかい…?」
「はい……ルーク様が来てくださいましたから」
「ルーク君、本当にありがとう…」
「いえ、大切な人を守るのは当たり前ですから。それよりも、あのバカ王子をどうにかしないと……ですね」
そう言って、真剣な顔をして考え込んでしまった。
お兄様も、同じ事を思ったのか呆れたような声を出しため息をついていた。
「はぁ……まさかここまでバカな奴だったとはな……」
お兄様が小言のように呟くと、ルークもそれに賛同するように
本当ですね……と呟いた。
すると、また扉をコンコンとノックする音が聞こえた。
私がどうぞ、と言うと今度はお父様が入ってきた。
きっと、お兄様に話を聞いたのだろう。
お父様は、私を見ると少しホッとした表情をしていた。
その後ろからは、お母様がゆっくりと歩いてきていた。
私を心配してくれているのが分かる。
私はそんな両親を見て申し訳ない気持ちになりながらも、笑顔を向けるとお母様が駆け寄ってきて私を強く抱きしめた。
お母様から伝わる体温にとても安心した。
そして、私達はテーブルを囲み話し合いを始めた。
まず、アルマ様の件についてだが これは、お父様とお母様が報告してくれるらしい。
アルマ様の爵位はく奪、国外追放など色々と処罰が与えられるだろうとの事だったけれど、それはやりすぎだと私が言うと両親達は少し困ったような顔をしていた。
「…………すみません、わがままを言って」
「大丈夫よ、それより理由を聞いてもいいかしら?」
「はい、あんな人でも私が好きだった人ですし……それに、今あの人がいなくなったら沙羅さんが一人になってしまいます……」
「ルカは本当に優しい子だな……分かった。処分は少し考えよう。ルーク君も
少し心苦しいかもしれないがいいだろうか?」
「はい……ルカがそういうなら……」
「…………っありがとうございます」
私は嬉しくて思わず泣いてしまった。
両親が私の背中をさすってくれる。
こんなに暖かい人達に囲まれて幸せ者だと思う。
だからこそ、余計に悲しいのだ。
あんなことをした元婚約者の事が。
「あの……もう一つ我儘を言ってもいいでしょうか?」
「うん?なんだい?」
「沙羅さんに会いに行きたいのです……」
「なっ……!?ダメだ!ルカをこんな目に合わせた張本人になんて会わせられない!」
「ルーク様……でも、一回話しておきたいのです……聖女として」
「…………そうか、聖女としてやらねばならぬ事があるのだな」
「はい、お父様。でも、今回だけです、断られたら私はもう知りません」
「…………分かった、皆いいだろ?」
「えぇ……」
「分かりました、ですが婚約者として私も付いていきます。いいでしょうか?」
「はい、ルーク様がいるなら心強いです」
こうして、私は沙羅と会えることになった。
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