[R18]難攻不落!エロトラップダンジョン!

空き缶太郎

文字の大きさ
45 / 59
第二部/2組目・異国の暗殺者

閑話:始動!エロトラップダンジョン!

しおりを挟む
 



ーーダンジョン内部・管理人室。



「これが依頼されていた逢魔忍の資料だ」


蘇芳のダンジョン攻略映像が録画された魔石を『来客』へ手渡し、ダンテはややつまらなそうにため息を吐く。

「確かに人の身としてはポテンシャルが高かったようだが…たった3部屋で脱落とは、期待外れもいい所だ」
「まぁまぁ、そう言わないで」

不機嫌そうなダンテに対して『来客』…赤毛の女はやや複雑そうに苦笑する。

…彼女はダンテをこのダンジョンへと送り込んだ張本人にして上位魔人の1人、スカーレット。

普段は魔人である事を隠して『大賢者』として人族の国に滞在し、人族達が暴走しないようにその国の重鎮達にアドバイスをする……いわば『影の調整役』のような役割を担っていた。

「逢魔忍の資料が欲しかったのは事実だし。…ほら、人族達が知らない間に驚異になってたら私たちも困るでしょう?」
「理解はできるが…それは自分ダンジョンメーカーの役割ではないからな」
「まぁ!酷い人!」

わざとらしく頬を膨らませるスカーレットだが、相変わらずダンテは興味無さそうにため息を吐く。

「上位魔人が己の『役割』以外に興味を持つことが無いのは百も承知だろう。…話はもういいか?こちらはやる事が山積みなんだ」

そう言い放つとダンテは管理人室の壁に設置された装置に触れる。
するとその魔力に反応し、幾重もの画面が空中に映し出された。

「これは……」
「…ダンジョンを『自動で運営させる』ための魔術式プログラムだ。入口で挑戦者の能力を読み込み、こちらが手を加えずとも自動で適切なルートを構築するように仮組みをしている」

そんな雑な説明だけ済ませると、ダンテはスカーレットに背を向け無言で画面を操作し始める。

目まぐるしく変わる画面の内容をスカーレットは四割程度しか理解出来なったが、『まぁ彼なら大丈夫でしょう』という謎の信頼感からそのまま静かに踵を返した。
……が、何かを思い出したのか数歩歩いたところで足を止め、再びくるりと振り返る。


「そうそう、忘れてたわ。…今回のお礼だけど…『大賢者』の立場から国に根回しして、このダンジョンの事を広めておいたわ」
「む…?」

スカーレットの言葉に今度はダンテが作業を止め、振り返りつつ小首を傾げる。

「国に根回し…?」
「簡単な事よ。大賢者として、『ブラスレッタの方角に異質な気配を感じます』って進言しただけ」
「……それが根回しなのか?」

訝しげに眉間にシワを寄せるダンテは知らない。

スカーレット…『大賢者』の影響力は人族にとってとても大きく、例えそれが具体性を欠く抽象的な言葉でも人族達は簡単に動いてくれるのだ。

現に今この時も、この人族の国の王都を中心として大賢者からの言葉を元にしたお触れが出されようとしていたのだが……例えその事実を今知ったとしても、ダンテはさして興味を持たないだろう。

「ええ。…あと10日もしたら、このダンジョンに人がいっぱい押し寄せるわよ?富と名誉を求めた、が…ね?」
「………そうか」

人差し指を唇に当てて妖しく微笑むスカーレット。
しかしそんな同僚にダンテはひとつため息をつくと、再び機械の方に向き直ってしまう。

…その瞳に映るのは、いくつもの画面に映し出された魔術式。


「なら…殊更こちらの作業を急がねばな」


『来るべき来客達の為に』


そう呟くと、ダンテはまた手を動かし始めるのであった。


………………


………………………………



この日から数日後、人族の王からとあるお触れが発せられた。


『大賢者よりブラスレッタの周辺において異変の予兆ありとのお告げあり。
ついてはこの異変の正体について調査、そして解決まで成し遂げた者には望みの報奨を与える』


そんな具体性を欠くお触れではあったものの、それを見た命知らずの冒険者達は皆一斉にブラスレッタを目指す。


ある者は一攫千金を目指して。


またある者は永久の名誉を求めて。


そして…それらを出迎えるダンテのエロトラップダンジョンは、更なる完成度を持って挑戦者達を待ち構えていた。


 
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

二本の男根は一つの淫具の中で休み無く絶頂を強いられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

処理中です...