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15.俺から誘ってしまったんですが!? *

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「そ、そろそろ寝ようか……」
俺は誤魔化すように言う。
「そうだね……。そろそろ眠くなってきたな」
王子も同意した。そして、お互いに横になる。しかし、しばらく経っても俺は眠れずにいた。というのも、先ほどまで行われていた行為マッサージのせいで興奮状態が続いていたからである。
「王子……」
俺は隣にいる王子に声をかける。
「どうしたんだい……?」
王子はこちらに顔を向けた。
「あのさ……ちょっとだけ触り合いっこしたいんだけど……」
「えっ!?」
俺の言葉を聞いた王子は、かなり驚いた様子で俺を見つめる。
「ダメ……?」
俺は恥を忍んで聞いてみた。顔は真っ赤になっていると思う。
「分かったよ。まさかミノルがそんなこと言うなんて……嬉しいな……」
王子は照れながらも了承してくれた。俺は早速下着を脱ぐ。そして、お互い向かい合うようにして座ると、それぞれのモノを握り合った。
「じゃあ始めるよ……」
俺はそう言って手を動かす。王子も同じように動かしはじめた。
「んっ……」
「はぁ……」
2人同時に甘い吐息が漏れる。俺たちは互いに見つめあったまま、快楽に浸っていった。
どちらからともなく唇を重ねる。そして、舌を絡め合っていくうちに、だんだん気持ちが高まってきた。
「んっ……!はぁ……」
王子はキスをしながら、俺の胸元に手を伸ばす。そして、シャツの中に手を滑り込ませると、直接肌に触れた。
「あんっ……!」
俺は淫らな声を出してしまう。すると、王子は強く抱きついてきて、積極的にキスを求めてきた。
「んっ……!ちゅぱ……」
「はぁ……!れるぅ……」
俺たちは激しく求め合う。やがて、2人の愛液で手がベトベトになった頃、俺は王子のモノを扱きながら尋ねた。
「王子……気持ち良い?」
「ああ……。すごく気持ち良いよ……」
王子は頬を赤らめている。俺はそんな王子を見て、さらに興奮してしまった。王子をもっと気持ち良くさせてあげたい。
「ミノル……。もう少し強めにしてくれないか……?」
「こう……?」
俺は王子に言われるままに、少し力を入れて握ってみる。すると、王子はビクッと身体を震わせた。
「あっ……それやばい……」
王子は声を上げて悶える。俺はそのまま扱いていった。すると、王子はすぐに果ててしまう。白濁の液体が勢いよく飛び出し、俺の顔にかかった。
「ごめん……!」
王子は慌てて謝ってくる。
「大丈夫だよ」
俺は微笑むと、指で掬い取って舐めた。苦くてしょっぱい味が口の中に広がる。
「ん……美味しい……」
俺は思わず感想を口に出していた。美味しい訳がないのに、何故かそう感じる。
「ミノル……」
王子は呆然としていたが、すぐに我に返ったようだ。そして、自分の精液を舐めてくれたことに感動しているのか、目がウルウルしていた。
「ありがとう……。こんなに私のことを想ってくれて……」
王子はそう言うと、俺に覆い被さってくる。そして、また濃厚な口づけを交わした。
「んっ……ミノル……ミノル……」
「んんっ……!」
王子はキスしながら、俺の耳たぶや首筋に指を這わせる。そのたびにゾワリとして、俺は身を捩らせた。
「はぁ……可愛い……」
王子はそう言うと、今度は俺の首に吸い付く。チクリという痛みが走ったが、それも快感に変わっていった。
「はぁ……はぁ……」
俺は荒い呼吸を繰り返す。そして、王子の背中に腕を回すとギュっと抱きしめた。
「ミノル……。好きだ……」
王子は熱い眼差しで俺を見つめてくる。その表情を見た瞬間、俺は心を奪われた。
「王子……。僕も好き……」
俺はそう呟くと、彼に身を委ねる。王子は何度もキスしながら、服を脱がしていった。そして、裸になった俺の身体に貪りつく。
「はぁ……はぁ……ミノル……!」
王子は夢中になって身体中を舐めた後、俺の股間に顔を埋めた。俺は恥ずかしくて目を瞑る。王子は俺のモノを口に含むと、丹念にしゃぶり始めた。
「あぁ……王子……!気持ち良いよぉ……」
俺は快楽に身を任せる。王子は時折こちらを見ながら、激しく責め立ててきた。やがて、俺は絶頂を迎える。欲望を思いっきり解き放つと、王子はそれを飲み干した。
「美味しい……。これがミノルの味……」
王子はうっとりした顔で言う。俺は気恥しくなって、視線を逸らした。
「ねぇ……。俺にも王子の飲ませて……」
俺は甘えた声で囁く。王子は小さく笑うと、俺の前に座る。
「ほら……。飲んでくれ……」
王子は自分のモノを差し出す。さっき一度達しているのに、既に固くなっていた。俺はそれに舌を這わせていく。
「はぁ……。気持ち良いよ……」
王子は甘い吐息を漏らすと、腰を動かしてきた。喉の奥まで突かれて苦しいが、それが心地よいと感じてしまう。
やがて、王子が限界を迎えた。大量の精液が口内を満たしていく。俺はそれを味わいながら飲む。やっぱり美味しい……。
「ん……いっぱい出たね……」
「すまない……つい、興奮してしまって……」
王子は照れ臭そうに顔を背ける。そんな仕草が可愛らしく思えて、思わず笑みを浮かべた。
笑った拍子に、飲みきれなかった精液が口から少し零れてしまい、それをまた手で掬い取って舐める。
「……っ、ミノルがそんなことするから、また興奮してしまったよ……」
大量に出したばかりだというのに、王子のモノはもう復活していた。
「ミノル……また一緒に気持ち良くなろう……」
「うん……」
俺はコクリとうなずく。すると、王子は2人分のモノをまとめて掴んできた。そして、上下に動かし始める。互いの先走り汁でヌルヌルになっていたため、スムーズに扱けた。
「ああ……!すごいぃ……」
あまりの気持ち良さに、俺は声を上げる。
「はぁ……、ミノル……」
王子も興奮しているようで、さらに激しく動いていた。
「あ……王子……!出る……!」
「ああ……一緒にイこう……」
そして、2人同時に果てると、ベッドの上に倒れ込む。しばらく余韻に浸った後、寝落ちるまで戯れ合った。
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