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41 嫉妬する暇があったら愛でよう!
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「おとうさまのおかしはいつもおいしいです」
クッキーを食べながらローリエが笑顔でそう言ってくれる。可愛い愛娘にお菓子を与えて喜ぶのは父親冥利につきるが、人によってローリエの今後が心配になるかもしれないな。え?俺以外のお菓子を受け入れなくなる?太るからダメ?大丈夫だから!しっかりとローリエにはダンスとか運動させているし、カロリー計算も大雑把だけどしながら作ってるからね。
流石に材料がまったく同じじゃないからきちんとカロリー計算はできてないけど、今のところローリエが太った様子はない。むしろ前から痩せすぎていたからより美少女、もとい美幼女になっていてお父さん嬉しいよ。
「ふふ、ローリエ。女の子なんだからもっと慎ましく食べなさい」
そしてなんと、今日のお茶にはサーシャも参加している。いわゆる安定期というやつだろうか?お腹は大きくなって本当に俺の子供を身籠っているのだなぁという感慨にふけってしまう。あ、もちろんローリエも本当の娘だと思っているよ。でも、ローリエの出産の時には俺はまだカリスさんの人格だったからね・・・なんというか色々とカリスさんに嫉妬してしまう自分がいるがそれは抑えている。
「本当にサーシャはお茶の飲み方にしても綺麗だよね」
「そ、そうですか?」
「ああ。思わず見とれてしまうよ」
そういうとサーシャは顔を赤くしてしまう。かれこれ半年以上時が流れてもサーシャの初さ加減は限りを知らないようだった。どれだけスキンシップに慣れてないとこんな風になるのだろうと思いつつも俺はそれも大変可愛いと愛でてしまう。
嫉妬してしまう変わりに嫁と娘を愛でることでその怒りは発散する。俺の勝手な嫉妬なんてすべて二人には絶対に見せないつもりだしね。
そんな風にサーシャとイチャイチャしようとしていると、少しローリエが拗ねたように俺の方によってきて言った。
「おとうさま。たべさせて」
「ん?構わないが・・・ほれ、あーん」
クッキーを取ってからローリエに食べさせる。ローリエは俺があーんしたクッキーを食べてからにぱぁという笑みを浮かべて言った。
「おいしいですおとうさま!」
・・・天使すぎる!ここ最近物凄く感じるけど、俺がサーシャばかり気にかけると少し拗ねてしまう時がある。そういうのに俺が敏感だからというのもあるが、我慢するローリエやサーシャにも変化が起きているからだろう。
きっと、心から信頼して貰えているのだろうと嬉しくはなるが・・・同時にこんな可愛い娘を将来嫁に出すと思うと複雑な心境になります。ローリエの旦那探しはあまり進展はない。やっぱり本人が心から幸せだと言える相手で浮気せずに子供のことを真剣に考えられる男がいいと思う。まあ、ローリエが同性愛とかに目覚めたら・・・うん、親として出来る限りの応援はしよう。
「ローリエ。はしたないですよ」
そんなことを考えているとサーシャが少し拗ねたようにローリエにそう言った。もちろん、サーシャが今のあーんに若干の嫉妬を抱いたからの台詞だと俺はわかっているので、サーシャにもクッキーを差し出して言った。
「サーシャ。あーん」
「だ、旦那様?あ、あの・・・」
「俺からのあーんは嫌かな?」
「そ、そんなことないです!むしろ嬉しい・・・」
と、そこまで言ってから顔を覆うサーシャ。恥ずかしいのだろうな。うん。可愛いすぎるぞ我が嫁よ!
そんな風に過ぎていく午後の一時。意外と近くに次の厄介事が迫っているのに呑気なのはきっと二人を守ると決めたからだろうと思う今日この頃である。
クッキーを食べながらローリエが笑顔でそう言ってくれる。可愛い愛娘にお菓子を与えて喜ぶのは父親冥利につきるが、人によってローリエの今後が心配になるかもしれないな。え?俺以外のお菓子を受け入れなくなる?太るからダメ?大丈夫だから!しっかりとローリエにはダンスとか運動させているし、カロリー計算も大雑把だけどしながら作ってるからね。
流石に材料がまったく同じじゃないからきちんとカロリー計算はできてないけど、今のところローリエが太った様子はない。むしろ前から痩せすぎていたからより美少女、もとい美幼女になっていてお父さん嬉しいよ。
「ふふ、ローリエ。女の子なんだからもっと慎ましく食べなさい」
そしてなんと、今日のお茶にはサーシャも参加している。いわゆる安定期というやつだろうか?お腹は大きくなって本当に俺の子供を身籠っているのだなぁという感慨にふけってしまう。あ、もちろんローリエも本当の娘だと思っているよ。でも、ローリエの出産の時には俺はまだカリスさんの人格だったからね・・・なんというか色々とカリスさんに嫉妬してしまう自分がいるがそれは抑えている。
「本当にサーシャはお茶の飲み方にしても綺麗だよね」
「そ、そうですか?」
「ああ。思わず見とれてしまうよ」
そういうとサーシャは顔を赤くしてしまう。かれこれ半年以上時が流れてもサーシャの初さ加減は限りを知らないようだった。どれだけスキンシップに慣れてないとこんな風になるのだろうと思いつつも俺はそれも大変可愛いと愛でてしまう。
嫉妬してしまう変わりに嫁と娘を愛でることでその怒りは発散する。俺の勝手な嫉妬なんてすべて二人には絶対に見せないつもりだしね。
そんな風にサーシャとイチャイチャしようとしていると、少しローリエが拗ねたように俺の方によってきて言った。
「おとうさま。たべさせて」
「ん?構わないが・・・ほれ、あーん」
クッキーを取ってからローリエに食べさせる。ローリエは俺があーんしたクッキーを食べてからにぱぁという笑みを浮かべて言った。
「おいしいですおとうさま!」
・・・天使すぎる!ここ最近物凄く感じるけど、俺がサーシャばかり気にかけると少し拗ねてしまう時がある。そういうのに俺が敏感だからというのもあるが、我慢するローリエやサーシャにも変化が起きているからだろう。
きっと、心から信頼して貰えているのだろうと嬉しくはなるが・・・同時にこんな可愛い娘を将来嫁に出すと思うと複雑な心境になります。ローリエの旦那探しはあまり進展はない。やっぱり本人が心から幸せだと言える相手で浮気せずに子供のことを真剣に考えられる男がいいと思う。まあ、ローリエが同性愛とかに目覚めたら・・・うん、親として出来る限りの応援はしよう。
「ローリエ。はしたないですよ」
そんなことを考えているとサーシャが少し拗ねたようにローリエにそう言った。もちろん、サーシャが今のあーんに若干の嫉妬を抱いたからの台詞だと俺はわかっているので、サーシャにもクッキーを差し出して言った。
「サーシャ。あーん」
「だ、旦那様?あ、あの・・・」
「俺からのあーんは嫌かな?」
「そ、そんなことないです!むしろ嬉しい・・・」
と、そこまで言ってから顔を覆うサーシャ。恥ずかしいのだろうな。うん。可愛いすぎるぞ我が嫁よ!
そんな風に過ぎていく午後の一時。意外と近くに次の厄介事が迫っているのに呑気なのはきっと二人を守ると決めたからだろうと思う今日この頃である。
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