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11話
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あれから1ヶ月、俺達は週に1、2回の頻度でラブホテルを巡っていた。
絵美が男と訪れたという部屋に入り、その部屋で行われていた浮気の内容を聞きながら、男との思い出を上書きするために絵美を抱く、そんな新たな夫婦生活を続ける内に俺は自覚してしまった。
浮気の話を聞き、嫉妬して絵美を抱く。
最初は寝取られて興奮していると錯覚していたが、俺の出した結論は少し違った。
浮気相手に抱かれる絵美を想像して興奮するのではなく、浮気相手に抱かれ快楽を得た絵美に俺は強い嫉妬と独占欲を感じ、浮気相手から絵美を取り戻す、嫉妬に狂いながら絵美を抱き、俺に抱かれ乱れる絵美を見ると凄く興奮してしまうのだ、特に浮気相手より俺に抱かれる方が気持ちいいと言われると、すぐに射精してしまうくらいに興奮する。
浮気話を始める絵美に興奮し、時には挿入する前に射精してしまう事もあるが、気持ち良さで言ったら、やっぱり嫉妬に狂い抱く方が何倍も快感を得る事ができ、その事を知ってしまい、浮気話を聞く事を少し楽しみにしてしまっている俺がいる。
絵美にも正直に打ち明けると
「ふふっ、夏輝が望むなら話すよ? だから ……私をちゃんと取り戻してね?」
そう言って俺を優しく抱き締めてくれた絵美だったが、その笑顔は妖しく、どこか悲しそうだった。
そして……
「ふぅ~、さっぱりした~♪ もう夏輝ったら出しすぎだよぉ! 洗っても洗っても中から夏輝の精液が溢れてくるんだもん!」
「うっ…… ごめん」
「いいんだよ…… 夏輝が私でいっぱい気持ち良くなってくれたって事だもん、私も凄く気持ち良かったし」
「ありがとう絵美、疲れただろ? ほら、ベッドで一緒に寝よう?」
「えへへっ、じゃあ腕枕してね?」
「もちろん!」
「それじゃあ……よいしょっ、あぁ、やっぱりここが落ち着くね」
「おじさんなんかよりいいだろ?」
「ふふっ、夏輝のおかげでおじさんなんて忘れちゃった!」
今日でおじさんの話は終わり、絵美が言うには最後におじさんに抱かれ、嫌な気分になったのもすべて忘れられたらしい。
話によると、最後おじさんに会った時には、1回だけ抱かれ、あとは絵美が怒って帰ってしまったらしい。
ご奉仕させられ、最初にコンドームをして抱かれた後、おじさんは絵美に生でヤらせるように迫ってきたらしい。
その話をされ、俺は興奮して絵美に襲いかかってしまったが、繋がりながら聞いた話だと、絵美はおじさんを突き飛ばし拒否したみたいだが、おじさんは絵美を自分の物にしようと企んでいて、そんなおじさんが恐くなり絵美は急いでその場から逃げて、それからは1度も会ってないと絵美は言っていた。
「やっぱり私は夏輝が1番大好きだから……ごめんね?」
浮気は許せなかったがもう気持ちは取り戻した、それに絵美に罰を与えるつもりで自分勝手に、欲望のままに絵美を抱いた事により、怒りもあまりなくなったので、もう浮気の事は水に流そうと決意したのだが……
それからは浮気の話もせず普通の夫婦生活を過ごし、以前よりも仲が良くなったのではないかと思うくらいだった。
しかし夜の生活は何か物足りない、前みたいに不安で萎えてしまうような事はなく、ちゃんと最後までできるのだが、1度知ってしまったあの快感はなかなか忘れる事が出来なかった。
次第に俺の中でまた黒い欲望が……
絵美はまだ浮気話を隠しているんじゃないか? 隠しているならまた聞きたいと考えるようになってしまい……
「ふふっ、夏輝? 今日も気持ち良かった、ありがとう!」
「俺も……気持ち良かったよ」
普通に愛し合い、満足そうに俺に抱きつく絵美はとても可愛くて愛しいのだが、あの妖艶な絵美もまた見たい…… ダメだ! せっかく上手くいってるのに!
「んっ? どうしたの夏輝?」
「なぁ絵美…… まだ俺に隠してる事ないか?」
「えっ? ……」
「俺に言ってない話は本当にないのか?」
「…………」
言ってしまった…… 俺は自己嫌悪でうつ向いたままになり、絵美の顔を見る事が出来なかった。
そしてしばらく沈黙が続いたが、
「ふっ、ふふっ…… 夏輝? ちゃんとはっきり言わないと分からないよ?」
「絵美……!?」
突然笑い出した絵美に驚いて顔を上げると、笑ってはいるが冷たく暗い目をした絵美と目が合った。
「あ~あ、せっかく黙っていようと思ってたのに…… そんなに聞きたいの? 夏輝は大丈夫かなぁ? ショックで立ち直れないかもよ? それでも本当にいいの?」
「な、何だよ! そんな風に言われたら気になるだろ!?」
「ふ~ん、夏輝は私の事を愛してる?」
「もちろん愛してる!!」
「……そう、これ以上聞いても私の事を愛し続ける事が出来るんだったら…… 聞かせてあげる」
そう言って俺に近付いてくる笑顔の絵美。
聞きたくない! でも……俺のまだ知らない絵美が居るような気がする……
1度味わってしまった快感を再び求めた俺はもう止まる事が出来ずどんどんと深みに嵌まり、もう抜け出せなくなっていた。
「何も言わなくても夏輝の顔を見れば分かるよ? また聞きたいんでしょ? 私の……浮気した話を……」
やっぱりまだあったのか! という怒りと、また絵美の話を聞ける! という喜びで、1度は落ち着いていた俺の心がまたざわつき始めた。
絵美が男と訪れたという部屋に入り、その部屋で行われていた浮気の内容を聞きながら、男との思い出を上書きするために絵美を抱く、そんな新たな夫婦生活を続ける内に俺は自覚してしまった。
浮気の話を聞き、嫉妬して絵美を抱く。
最初は寝取られて興奮していると錯覚していたが、俺の出した結論は少し違った。
浮気相手に抱かれる絵美を想像して興奮するのではなく、浮気相手に抱かれ快楽を得た絵美に俺は強い嫉妬と独占欲を感じ、浮気相手から絵美を取り戻す、嫉妬に狂いながら絵美を抱き、俺に抱かれ乱れる絵美を見ると凄く興奮してしまうのだ、特に浮気相手より俺に抱かれる方が気持ちいいと言われると、すぐに射精してしまうくらいに興奮する。
浮気話を始める絵美に興奮し、時には挿入する前に射精してしまう事もあるが、気持ち良さで言ったら、やっぱり嫉妬に狂い抱く方が何倍も快感を得る事ができ、その事を知ってしまい、浮気話を聞く事を少し楽しみにしてしまっている俺がいる。
絵美にも正直に打ち明けると
「ふふっ、夏輝が望むなら話すよ? だから ……私をちゃんと取り戻してね?」
そう言って俺を優しく抱き締めてくれた絵美だったが、その笑顔は妖しく、どこか悲しそうだった。
そして……
「ふぅ~、さっぱりした~♪ もう夏輝ったら出しすぎだよぉ! 洗っても洗っても中から夏輝の精液が溢れてくるんだもん!」
「うっ…… ごめん」
「いいんだよ…… 夏輝が私でいっぱい気持ち良くなってくれたって事だもん、私も凄く気持ち良かったし」
「ありがとう絵美、疲れただろ? ほら、ベッドで一緒に寝よう?」
「えへへっ、じゃあ腕枕してね?」
「もちろん!」
「それじゃあ……よいしょっ、あぁ、やっぱりここが落ち着くね」
「おじさんなんかよりいいだろ?」
「ふふっ、夏輝のおかげでおじさんなんて忘れちゃった!」
今日でおじさんの話は終わり、絵美が言うには最後におじさんに抱かれ、嫌な気分になったのもすべて忘れられたらしい。
話によると、最後おじさんに会った時には、1回だけ抱かれ、あとは絵美が怒って帰ってしまったらしい。
ご奉仕させられ、最初にコンドームをして抱かれた後、おじさんは絵美に生でヤらせるように迫ってきたらしい。
その話をされ、俺は興奮して絵美に襲いかかってしまったが、繋がりながら聞いた話だと、絵美はおじさんを突き飛ばし拒否したみたいだが、おじさんは絵美を自分の物にしようと企んでいて、そんなおじさんが恐くなり絵美は急いでその場から逃げて、それからは1度も会ってないと絵美は言っていた。
「やっぱり私は夏輝が1番大好きだから……ごめんね?」
浮気は許せなかったがもう気持ちは取り戻した、それに絵美に罰を与えるつもりで自分勝手に、欲望のままに絵美を抱いた事により、怒りもあまりなくなったので、もう浮気の事は水に流そうと決意したのだが……
それからは浮気の話もせず普通の夫婦生活を過ごし、以前よりも仲が良くなったのではないかと思うくらいだった。
しかし夜の生活は何か物足りない、前みたいに不安で萎えてしまうような事はなく、ちゃんと最後までできるのだが、1度知ってしまったあの快感はなかなか忘れる事が出来なかった。
次第に俺の中でまた黒い欲望が……
絵美はまだ浮気話を隠しているんじゃないか? 隠しているならまた聞きたいと考えるようになってしまい……
「ふふっ、夏輝? 今日も気持ち良かった、ありがとう!」
「俺も……気持ち良かったよ」
普通に愛し合い、満足そうに俺に抱きつく絵美はとても可愛くて愛しいのだが、あの妖艶な絵美もまた見たい…… ダメだ! せっかく上手くいってるのに!
「んっ? どうしたの夏輝?」
「なぁ絵美…… まだ俺に隠してる事ないか?」
「えっ? ……」
「俺に言ってない話は本当にないのか?」
「…………」
言ってしまった…… 俺は自己嫌悪でうつ向いたままになり、絵美の顔を見る事が出来なかった。
そしてしばらく沈黙が続いたが、
「ふっ、ふふっ…… 夏輝? ちゃんとはっきり言わないと分からないよ?」
「絵美……!?」
突然笑い出した絵美に驚いて顔を上げると、笑ってはいるが冷たく暗い目をした絵美と目が合った。
「あ~あ、せっかく黙っていようと思ってたのに…… そんなに聞きたいの? 夏輝は大丈夫かなぁ? ショックで立ち直れないかもよ? それでも本当にいいの?」
「な、何だよ! そんな風に言われたら気になるだろ!?」
「ふ~ん、夏輝は私の事を愛してる?」
「もちろん愛してる!!」
「……そう、これ以上聞いても私の事を愛し続ける事が出来るんだったら…… 聞かせてあげる」
そう言って俺に近付いてくる笑顔の絵美。
聞きたくない! でも……俺のまだ知らない絵美が居るような気がする……
1度味わってしまった快感を再び求めた俺はもう止まる事が出来ずどんどんと深みに嵌まり、もう抜け出せなくなっていた。
「何も言わなくても夏輝の顔を見れば分かるよ? また聞きたいんでしょ? 私の……浮気した話を……」
やっぱりまだあったのか! という怒りと、また絵美の話を聞ける! という喜びで、1度は落ち着いていた俺の心がまたざわつき始めた。
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