蠟燭のぶよぶよ

上京しても望んだ日々には遠く及ばず、当たり前の日常すら崩れてしまった天涯孤独の大学生、小窪尊。

自分は蠟の溶け溜まりのぶよぶよの如く無価値な存在だと気付いてしまった夜、尊は自宅アパートの浴槽で死を望んだ。
しかし排水口から足を絡め取る〝モノ〟に脅え、初めて命乞いをしてしまう。

誰もいない部屋の中、蝋燭の火が点いている時だけ、かつてこの部屋に暮らした少女の霊と会話が出来る。
燐寸を擦って得られる幸福に尊は依存し救われる。

これはヒト夏の恋の話。
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