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121話
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自分で言うことを言って満足したのか、アルフレッド様はまた机に向かってしまいました。
もう話が終わった、なんて思っているんでしょうか?
まだまだ話すことは沢山ありますわよ。
つい、ため息をつきそうになりながらも
「アルフレッド様としては、良いんですの?」
と、とりあえず聞いてみましたわ。
するとアルフレッド様は
「何がだ?」
本当に何のことを言っているのかわからないようで、キョトンとした顔をして私を見てきましたわ。
そんなアルフレッド様に
「決まるとなったらミーフィア様になりますわよね」
と私が言うと
「そうだろうな」
と頷いています。
あ、それはわかっていますのね。
てっきりわかっていないのかと思いましたよ。
だって、候補を決めるとき、ミーフィア様を入れる、という話をしたら少し嫌そうな顔をしていましたし。
そう思いながら
「だから、アルフレッド様はミーフィア様を側室に迎え入れることに賛成なのか、ということですわ」
と言うと、アルフレッド様は驚いた顔をしましたわ。
まさかそんなことを聞かれると思っていなかったんでしょう。
でも、結構大事なことですわよ。
そう思って、アルフレッド様の顔を真剣に見つめていると、ふいっと目を逸らされてしまいましたわ。
そして
「それに関しては、俺がとやかく言うことではないだろう」
そう言って再び仕事に戻ろうとしています。
はぁ.......なんで自分は関係ないと思っているんでしょう。
私との関係についてももちろん大事ですが、それよりもアルフレッド様とミーフィア様の関係性についての方が大事ですわ。
側室を迎える、という時点で色々わかっていると思っていたんですけどね。
それは私の勘違いだったみたいですわ。
これにはもう、無意識にため息が出て
「いえ.......最終的には夜の営みをするのはアルフレッド様ですわ。あんまり気が乗らない、という理由で避けたりなんかしたら側室としての仕事ができませんのよ」
そう言うと、なんだか機嫌悪そうに
「......子供を産むことだけが仕事ではないだろう」
という返事が返ってきましたわ。
これは驚きましたわ。
本当にわかっていないんですのね。
子供の産めない側室を迎えた結果、どんなことになるのか。
最終的には生活には困らない程度の場所に隠居させるか、悪い場合は側室、という関係を切って家に帰されたとも聞きましたわ。
それに、周りの貴族だって黙っていませんわよ。
まぁ、それをそのまま伝えると余計に機嫌が悪くなっても面倒なので
「いえ、側室は子供を産むことが仕事ですわ。産めないのであれば迎えるだけ無駄になります。ミーフィア様はそれを理解していますわ」
アルフレッド様に言うと、なぜか
「........ユーフェミアは?」
という質問が返ってきましたわ。
しかも、私が......なんですの?
多分今の私は言っていることが理解できない、と言わんばかりに、キョトンとした顔をしていると思います。
まぁ、だからなんだ、という話なんですけどね。
なんて思っていると、アルフレッド様は
「ユーフェミアは俺が他の女とそういうことをしても何も思わないのか?」
と改めて質問してきましたわ。
アルフレッド様が他の人と......ですか。
少し考えてみましたが、私の中では両腕に令嬢たちを引っ付けて歩いているような印象しかありませんわ。
なので
「........今更ですわ。会ってすぐに女性といちゃついている姿を見せつけられましたもの」
と返すと、なぜか悲しそうな顔をしながら
「.........それもそうだな」
そう言って、視線を机に移しました。
....一体何が言いたいんですの?
もう話が終わった、なんて思っているんでしょうか?
まだまだ話すことは沢山ありますわよ。
つい、ため息をつきそうになりながらも
「アルフレッド様としては、良いんですの?」
と、とりあえず聞いてみましたわ。
するとアルフレッド様は
「何がだ?」
本当に何のことを言っているのかわからないようで、キョトンとした顔をして私を見てきましたわ。
そんなアルフレッド様に
「決まるとなったらミーフィア様になりますわよね」
と私が言うと
「そうだろうな」
と頷いています。
あ、それはわかっていますのね。
てっきりわかっていないのかと思いましたよ。
だって、候補を決めるとき、ミーフィア様を入れる、という話をしたら少し嫌そうな顔をしていましたし。
そう思いながら
「だから、アルフレッド様はミーフィア様を側室に迎え入れることに賛成なのか、ということですわ」
と言うと、アルフレッド様は驚いた顔をしましたわ。
まさかそんなことを聞かれると思っていなかったんでしょう。
でも、結構大事なことですわよ。
そう思って、アルフレッド様の顔を真剣に見つめていると、ふいっと目を逸らされてしまいましたわ。
そして
「それに関しては、俺がとやかく言うことではないだろう」
そう言って再び仕事に戻ろうとしています。
はぁ.......なんで自分は関係ないと思っているんでしょう。
私との関係についてももちろん大事ですが、それよりもアルフレッド様とミーフィア様の関係性についての方が大事ですわ。
側室を迎える、という時点で色々わかっていると思っていたんですけどね。
それは私の勘違いだったみたいですわ。
これにはもう、無意識にため息が出て
「いえ.......最終的には夜の営みをするのはアルフレッド様ですわ。あんまり気が乗らない、という理由で避けたりなんかしたら側室としての仕事ができませんのよ」
そう言うと、なんだか機嫌悪そうに
「......子供を産むことだけが仕事ではないだろう」
という返事が返ってきましたわ。
これは驚きましたわ。
本当にわかっていないんですのね。
子供の産めない側室を迎えた結果、どんなことになるのか。
最終的には生活には困らない程度の場所に隠居させるか、悪い場合は側室、という関係を切って家に帰されたとも聞きましたわ。
それに、周りの貴族だって黙っていませんわよ。
まぁ、それをそのまま伝えると余計に機嫌が悪くなっても面倒なので
「いえ、側室は子供を産むことが仕事ですわ。産めないのであれば迎えるだけ無駄になります。ミーフィア様はそれを理解していますわ」
アルフレッド様に言うと、なぜか
「........ユーフェミアは?」
という質問が返ってきましたわ。
しかも、私が......なんですの?
多分今の私は言っていることが理解できない、と言わんばかりに、キョトンとした顔をしていると思います。
まぁ、だからなんだ、という話なんですけどね。
なんて思っていると、アルフレッド様は
「ユーフェミアは俺が他の女とそういうことをしても何も思わないのか?」
と改めて質問してきましたわ。
アルフレッド様が他の人と......ですか。
少し考えてみましたが、私の中では両腕に令嬢たちを引っ付けて歩いているような印象しかありませんわ。
なので
「........今更ですわ。会ってすぐに女性といちゃついている姿を見せつけられましたもの」
と返すと、なぜか悲しそうな顔をしながら
「.........それもそうだな」
そう言って、視線を机に移しました。
....一体何が言いたいんですの?
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