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終わりの予感
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今年の夏は忙しかったせいか、あっという間に過ぎてしまった。
夏休みが終わる少し前、弟が生まれた。名前は亮太。小さくてふにゃふにゃだ。
「美優はお姉ちゃんだから、亮太には優しくするのよ」
「うん!」
実感は湧かないけど、弟は大切にしようと思う。
そして、赤ちゃんには付きっきりでお世話しないといけないから、これからも畑仕事の手伝いも頑張ろうと思う。
うん。私はお姉ちゃんだもんね。
幼稚園も始まり、畑の方も一段落して、久しぶりにゆっくりとダンジョンに潜る。
牛肉、牛乳、チーズ…同じ魔物のドロップアイテムで、これだけ色々出るのも珍しい。
更には魔石の時もある。
依頼されているマジックバッグの分の魔石は完成品のバッグと一緒に貰えるけど、自分用には使えないから、常に幾つかはキープしてある。
うちの子達は少し位の火ならものともしない。首輪に魔鉄の飾りを付けてそこに耐性上昇の付与をつけたし、自分でも避ける。
私は前面を覆う位の結界だ。全面だと却って使い辛い。盾を使って避けるのに似ている。
ブレスを受け流した所で魔力を込めた杖で突く。
その動作も大分慣れてきた。そろそろ次に行ける段階だろうか?
(ダンジョンを少しお休みしてたんだから、少し手慣れてから次に進んだら?)
タマが心配してくれるけど、大丈夫だと思う。
却って魔力操作の腕も上がって攻撃が使い易い位だ。
(大丈夫。14階層に進もう)
14階層は、硬質の甲殻を持った巨大な蟻だ。
鑑定 アーマードアント 刃を弾く硬質な甲殻を持つ。酸袋は刃を鍛えるのに使う。火が弱点
なら、適当に火を当てて行けばいいかな。
甲殻の一部か酸袋。たまに魔石を落とした。
火を使えない冒険者にはきつい階層だと思うけど、私もタマも使えるから、サクサク行ける。
(やった!階段!)
(ちょっと…まだ14階層も今日入ったばかりじゃない。食べられない物ばかりだからって、すぐに進むのは良くないわ)
確かにタマの言う事にも一理ある。けど、5のつく階層はボーナスステージ的な場所だ。
(ピヨちゃんは、大丈夫なの)
ちょっと油断した隙に、下に下っていく。
私は一応マジックポーションを飲み干して続く。
5のつく階層は、不思議階層。一説には、空が同じだから、繋がっているという人もいる。
これは前世でも同じ意見があったけど、私はどうかと思う。
出る魔物も違うし、入るダンジョンによって魔物の強さもかなり違うからだ。
巨大椎茸だ。肉厚な傘を振り回して襲ってくる。
これはダンジョンが出来た際に椎茸のホダギの一部を呑み込んだ為だろう。
当然、倒せば椎茸が手に入る。
ん…階層の壁代わりになってるこれは…マジックベリーだ!仄かな甘味と酸味があるこの実は前世では高級品で、上級のマジックポーションが作れる。
喜んで実を取ろうとすると、蜂が襲って来る!毒針を飛ばしても攻撃してくる。耐性は上げても毒状態にならない訳じゃない。
(美優、ボクは大丈夫だよ!闇攻撃に対する耐性が元々高いんだ!)
犬神が使う攻撃は確かに闇系だ。そんな特典?もあるんだね。
タマも少しは恩恵を受けているだろうけど、ポチほどじゃない。
ピヨちゃんはあっさり毒状態になるから、良く見てて、毒を喰らったら、すぐに回復してやる。
私も攻撃を避け損ねると、毒を受けてしまう。
魔法で回復出来るけど、自分が怪我したり、具合が悪いと上手く集中できない。
毒消しだけでも、常に持ち歩くべきだろうな。
たくさん採れた椎茸は、焼き椎茸にしようかな。
ホクホク顔で出てくると、丁度私達より先に出たのか、翔真兄ちゃん達がいた。
「とにかく、俺が切り込んでもサポート出来ないなら、レベルも上がらないし、いつまでもお荷物だからな」
彼女さん、泣きそうじゃん。
「…っと、美優。美優達は、どこまで行けたんだ?」
「翔真兄ちゃん、それは冒険者としてのルール違反だよ」
「あー。そうだな。悪い…でもボスは倒したんだよな?」
「そうだね…幼稚園生にはいっぱい時間あったし」
「なら、頼む!ボスだけ手伝ってくれ!」
「翔真君!…そんな…」
「俺につき合って無理に冒険者になる必要もないんじゃないか?俺はもう9階層まで行けてるんだ。ソロで。だから新しいスキルだって気になってるし、先に行って有用なスキルが取れれば戦力になるだろ?」
「…分かったわ。私、お荷物になりたい訳じゃないもの」
8階層で躓いているのかな?確かにあのネバネバ糸は嫌だよね。
「マップは俺が買って来るから、頼む」
マップは私、見えるから要らないけど…まあいいか。
「お姉さん、松明を買えば攻略出来るんじゃないですか?そうしてる人結構いますし」
「実力で、が翔真君の方針なのよ…取れたスキルも私は少ないし、本当は魔物も怖いから、翔真君に付いていくのは、これからはちょっと…」
それは、お付き合いも止めるって事?!
「翔真兄ちゃんの事、嫌いになりましたか?」
「そこまでは…でも、ダンジョンだけが交流する場所じゃないと思うし」
…まあ、そりゃそうだろう。田舎だから遊ぶ場所もあんまりないと思うけど。カラオケ屋さんもないしね。
夏休みが終わる少し前、弟が生まれた。名前は亮太。小さくてふにゃふにゃだ。
「美優はお姉ちゃんだから、亮太には優しくするのよ」
「うん!」
実感は湧かないけど、弟は大切にしようと思う。
そして、赤ちゃんには付きっきりでお世話しないといけないから、これからも畑仕事の手伝いも頑張ろうと思う。
うん。私はお姉ちゃんだもんね。
幼稚園も始まり、畑の方も一段落して、久しぶりにゆっくりとダンジョンに潜る。
牛肉、牛乳、チーズ…同じ魔物のドロップアイテムで、これだけ色々出るのも珍しい。
更には魔石の時もある。
依頼されているマジックバッグの分の魔石は完成品のバッグと一緒に貰えるけど、自分用には使えないから、常に幾つかはキープしてある。
うちの子達は少し位の火ならものともしない。首輪に魔鉄の飾りを付けてそこに耐性上昇の付与をつけたし、自分でも避ける。
私は前面を覆う位の結界だ。全面だと却って使い辛い。盾を使って避けるのに似ている。
ブレスを受け流した所で魔力を込めた杖で突く。
その動作も大分慣れてきた。そろそろ次に行ける段階だろうか?
(ダンジョンを少しお休みしてたんだから、少し手慣れてから次に進んだら?)
タマが心配してくれるけど、大丈夫だと思う。
却って魔力操作の腕も上がって攻撃が使い易い位だ。
(大丈夫。14階層に進もう)
14階層は、硬質の甲殻を持った巨大な蟻だ。
鑑定 アーマードアント 刃を弾く硬質な甲殻を持つ。酸袋は刃を鍛えるのに使う。火が弱点
なら、適当に火を当てて行けばいいかな。
甲殻の一部か酸袋。たまに魔石を落とした。
火を使えない冒険者にはきつい階層だと思うけど、私もタマも使えるから、サクサク行ける。
(やった!階段!)
(ちょっと…まだ14階層も今日入ったばかりじゃない。食べられない物ばかりだからって、すぐに進むのは良くないわ)
確かにタマの言う事にも一理ある。けど、5のつく階層はボーナスステージ的な場所だ。
(ピヨちゃんは、大丈夫なの)
ちょっと油断した隙に、下に下っていく。
私は一応マジックポーションを飲み干して続く。
5のつく階層は、不思議階層。一説には、空が同じだから、繋がっているという人もいる。
これは前世でも同じ意見があったけど、私はどうかと思う。
出る魔物も違うし、入るダンジョンによって魔物の強さもかなり違うからだ。
巨大椎茸だ。肉厚な傘を振り回して襲ってくる。
これはダンジョンが出来た際に椎茸のホダギの一部を呑み込んだ為だろう。
当然、倒せば椎茸が手に入る。
ん…階層の壁代わりになってるこれは…マジックベリーだ!仄かな甘味と酸味があるこの実は前世では高級品で、上級のマジックポーションが作れる。
喜んで実を取ろうとすると、蜂が襲って来る!毒針を飛ばしても攻撃してくる。耐性は上げても毒状態にならない訳じゃない。
(美優、ボクは大丈夫だよ!闇攻撃に対する耐性が元々高いんだ!)
犬神が使う攻撃は確かに闇系だ。そんな特典?もあるんだね。
タマも少しは恩恵を受けているだろうけど、ポチほどじゃない。
ピヨちゃんはあっさり毒状態になるから、良く見てて、毒を喰らったら、すぐに回復してやる。
私も攻撃を避け損ねると、毒を受けてしまう。
魔法で回復出来るけど、自分が怪我したり、具合が悪いと上手く集中できない。
毒消しだけでも、常に持ち歩くべきだろうな。
たくさん採れた椎茸は、焼き椎茸にしようかな。
ホクホク顔で出てくると、丁度私達より先に出たのか、翔真兄ちゃん達がいた。
「とにかく、俺が切り込んでもサポート出来ないなら、レベルも上がらないし、いつまでもお荷物だからな」
彼女さん、泣きそうじゃん。
「…っと、美優。美優達は、どこまで行けたんだ?」
「翔真兄ちゃん、それは冒険者としてのルール違反だよ」
「あー。そうだな。悪い…でもボスは倒したんだよな?」
「そうだね…幼稚園生にはいっぱい時間あったし」
「なら、頼む!ボスだけ手伝ってくれ!」
「翔真君!…そんな…」
「俺につき合って無理に冒険者になる必要もないんじゃないか?俺はもう9階層まで行けてるんだ。ソロで。だから新しいスキルだって気になってるし、先に行って有用なスキルが取れれば戦力になるだろ?」
「…分かったわ。私、お荷物になりたい訳じゃないもの」
8階層で躓いているのかな?確かにあのネバネバ糸は嫌だよね。
「マップは俺が買って来るから、頼む」
マップは私、見えるから要らないけど…まあいいか。
「お姉さん、松明を買えば攻略出来るんじゃないですか?そうしてる人結構いますし」
「実力で、が翔真君の方針なのよ…取れたスキルも私は少ないし、本当は魔物も怖いから、翔真君に付いていくのは、これからはちょっと…」
それは、お付き合いも止めるって事?!
「翔真兄ちゃんの事、嫌いになりましたか?」
「そこまでは…でも、ダンジョンだけが交流する場所じゃないと思うし」
…まあ、そりゃそうだろう。田舎だから遊ぶ場所もあんまりないと思うけど。カラオケ屋さんもないしね。
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