オケ！うまずたゆまずちんたらと

2章

出生の秘密

「アン、ハリーはソフィーだけじゃなくアン君も表には出したくなかったんじゃ。本当に国際問題じゃからな。そこら辺の事情、これからのことを話しするためにハリーの元へ向かってほしい。番いのいない5年間はあいつにとってもアンにとってもすごく辛いものだっただろう。ただ、ハリーは竜人じゃから他の種族よりもそれが顕著に現れる。頼む。アン」

うん。パパは怒ってなかった、捨てなかった。ママも、私を捨てなかった。
すごく愛されてるんだなぁ。
そう思ったらいつのまにか声を上げて泣いていた。
「パパ～、会いたいよ～、パパ～」


落ち着いてから少しの間顔を上げれなかった。
年相応の精神年齢と言うことなんだろう。
恥ずかしい‥‥
そして、ママの顔をしっかり見据えて
「ママ、行ってきて！
パパは、わたしたちを5年間も遠くから守ってくれてた。今度は私たちの番。ソフィーは、今日からチェイスと2人でここを守ります」
((僕も、僕もいる！アンは安心して行ってきて。ソフィーは僕が守るよ))
ナッツも気合十分アンに向けて泣きながら尻尾を床に叩きつけてる。
なんか、痛そうなんだけど大丈夫なのかな！？

「アン、ハリーの元に行ったらこっちとの連絡は、絶対にしないでくれ。
ハリーとの間にこどもがあることも、ここに住んでいたこともハリーとルーク以外には内緒だ！絶対だぞ！ソフィーが危険に晒される。竜人国から逃げるのは大変じゃからなぁ」
チェイスはしみじみと語る。
戻ってくるのもかなり大変だったのだろう。

ママは、私の顔を見て
「本当に大丈夫！？
ソフィーのためなら‥‥「ママ！」」
強い口調で被せた！
「私は大丈夫だよ。もう、8歳よ！
それにパパとママの子どもだもの」
そういうと、ママも覚悟を決めたのか私の額にキスをして
「準備をしてくるわ！
決心が鈍らないうちに早くここを立つ。
チェイス、ソフィーをお願い。
私の可愛いソフィーママは、パパを取り返すわ！さ、いつものように森の泉に水浴びしに行きなさい。あなたが帰る前にママは立つわ。ソフィーの顔を見てたら行きたくなくなっちゃうもの」
と、笑顔を見せた。とても綺麗だ。
私のママは最高！

ナッツを連れて、森の泉へ
元気のない私を見て、シャインとリーフは何も言わずに寄り添ってくれてた。
いい仲間に出会えて私はとっても幸せだわ。
私のパパとママは最高！