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君のために

今は

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 もうとっくに次の日になった。直也なおやは早く起きて白斗はくとの部屋に行った。
 「おはよう直也。」
 「・・・白斗?」
 「残念。鵺瀬やせだ。」
 「はぁ」
 ため息をついて直也は鵺瀬を見る。壁に寄りかかり片膝を上げて本を読んでいた。
 「何を読んでいるんだ?」
 ベットの端に腰をかけた。
 「ん?これ。」
 栞を挟んで本を渡す。
 「・・・『近道』。」
 「直也はあまり本を読まないんだろう?」
 「まぁな。」
 「ん」と言って手を出す。直也はその手の上に本をのっけた。
 「白斗は部屋に家にいる時本を読んでいるのか?」
 「読んでいない。僕が出てきて小説を書いてる。調べただろう?新作小説発売ってそれに向けて」
 「・・・そうか。邪魔した。」
 直也は立ち上がり、部屋を出た。



 部屋で本を読んでいた鵺瀬は「もう行った」と1人呟いた。
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