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最後の選択
犯人
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「ここよ。」
葉は少し高い扉を指差して言う。
「お母さんも行く?」
「当たり前でしょ。私は女のフリをしていたけど男よ。女々しくないの。」
「うん。お母さんは強いと思うよ。お父さんよりね。」
2人は一緒に扉を開けた。
「やぁ2人ともお久しぶり。特に葉さん。」
2人を出迎えたのは真斗だった。
「白斗は?」
「さぁ、こちらに」
手招きされて2人は真斗についていく。
「落ち着いてまだ、真斗とは限らない。」
手に力が入っているのが分かったのか葉が直也の手に手を添えていう。
「分かってる。」
2人は広い部屋に案内された。
「ッ白斗!」
中央に設置されているベットに横たわっている白斗を見つけ、直也は駆け出した。
「白斗・・・。」
上半身裸にはなっているが何もされていない状態だと直也は思った。白斗抱き抱えて真斗を見る。
「お前ッ」
睨むと真斗はニコニコしながら手を上に上げた。
「待て待て、ここはどこだと思う?」
「坂原先生の研究室よ。」
直也ではなく葉が答える。
「そう。俺の研究室ではない。その答えは分かるでしょう。」
「坂原先生に用ができたわ。どこにいるの?」
「白斗置いてついて来て」
ギュッと白斗を抱きしめる。
「はぁ。じゃあ直也君はここにいていいよ。葉さんついて来て。見せてあげる」
直也は白斗を抱きしめたまま。真斗と葉は部屋を出た。
「ごめん。ごめん白斗。1人にしてごめん。」
涙が白斗に落ちる。
「な、なおや。」
口が開いた。でも目はつぶってる。
「大好きだよ直也。」
「ッ白斗の本当の声で聞きたかった。寝言なんかじゃなくてっ。なんで!俺はっ」
「で?真斗さんあなた、何がしたの?」
真斗の後についていきながら葉は質問をする。
「まだ俺を疑っているんだ。俺は白斗には手を出さない。それは分かってるでしょう。」
葉を横目で見る。
「白斗君を所有物にしたいってこと?」
「ちょいと違う。俺は、白斗の父親だ。白斗は元々俺のだろう?」
葉はため息をついた。
「昔と変わったわ。整形?」
「似たようなもんだ。葉さん。槇さんはどうした?」
「知らない。あんな人知らないわよ。」
何も聞くことはなかった。ついたのか足を止めた。無音で扉が開いた。
「さ、坂原先生!」
葉の目の前に坂原が手錠でつながられていた。
「神瀬様・・・」
「真斗!どういうこと。」
「こいつが犯人」
坂原を指差して真斗はいう。
「坂原先生、どういうことですか?」
「だ、助けてください」
「坂原先生・・・」
「葉さん・・・取る?こいつは白斗君を襲おうとした犯人だよ?」
真斗は腕を組み眺めながらいう。葉は手を止めた。
「気持ちが揺らいだね。」
「坂原先生・・・なんでこんなことしたんですか?」
「答えなよ。坂、原、せーんせい」
葉は少し高い扉を指差して言う。
「お母さんも行く?」
「当たり前でしょ。私は女のフリをしていたけど男よ。女々しくないの。」
「うん。お母さんは強いと思うよ。お父さんよりね。」
2人は一緒に扉を開けた。
「やぁ2人ともお久しぶり。特に葉さん。」
2人を出迎えたのは真斗だった。
「白斗は?」
「さぁ、こちらに」
手招きされて2人は真斗についていく。
「落ち着いてまだ、真斗とは限らない。」
手に力が入っているのが分かったのか葉が直也の手に手を添えていう。
「分かってる。」
2人は広い部屋に案内された。
「ッ白斗!」
中央に設置されているベットに横たわっている白斗を見つけ、直也は駆け出した。
「白斗・・・。」
上半身裸にはなっているが何もされていない状態だと直也は思った。白斗抱き抱えて真斗を見る。
「お前ッ」
睨むと真斗はニコニコしながら手を上に上げた。
「待て待て、ここはどこだと思う?」
「坂原先生の研究室よ。」
直也ではなく葉が答える。
「そう。俺の研究室ではない。その答えは分かるでしょう。」
「坂原先生に用ができたわ。どこにいるの?」
「白斗置いてついて来て」
ギュッと白斗を抱きしめる。
「はぁ。じゃあ直也君はここにいていいよ。葉さんついて来て。見せてあげる」
直也は白斗を抱きしめたまま。真斗と葉は部屋を出た。
「ごめん。ごめん白斗。1人にしてごめん。」
涙が白斗に落ちる。
「な、なおや。」
口が開いた。でも目はつぶってる。
「大好きだよ直也。」
「ッ白斗の本当の声で聞きたかった。寝言なんかじゃなくてっ。なんで!俺はっ」
「で?真斗さんあなた、何がしたの?」
真斗の後についていきながら葉は質問をする。
「まだ俺を疑っているんだ。俺は白斗には手を出さない。それは分かってるでしょう。」
葉を横目で見る。
「白斗君を所有物にしたいってこと?」
「ちょいと違う。俺は、白斗の父親だ。白斗は元々俺のだろう?」
葉はため息をついた。
「昔と変わったわ。整形?」
「似たようなもんだ。葉さん。槇さんはどうした?」
「知らない。あんな人知らないわよ。」
何も聞くことはなかった。ついたのか足を止めた。無音で扉が開いた。
「さ、坂原先生!」
葉の目の前に坂原が手錠でつながられていた。
「神瀬様・・・」
「真斗!どういうこと。」
「こいつが犯人」
坂原を指差して真斗はいう。
「坂原先生、どういうことですか?」
「だ、助けてください」
「坂原先生・・・」
「葉さん・・・取る?こいつは白斗君を襲おうとした犯人だよ?」
真斗は腕を組み眺めながらいう。葉は手を止めた。
「気持ちが揺らいだね。」
「坂原先生・・・なんでこんなことしたんですか?」
「答えなよ。坂、原、せーんせい」
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