14 / 18
癖になる
しおりを挟む
準備が整うと、力一杯上を向いた陰茎を下に向け、グッと押し当て体重をかけながら奥まで押し入ってきた。
「はあっ!」
それだけで気持ちよさが駆け巡り、形や太さを確認するかのようにアレを締め付けてしまう。
「そんなに気持ちいい?」
顔を背けて頷いた。
「今日はゆっくりできるね」
その言葉にナカがビクビクと反応してしまう。
「エリンはいろいろな方法で返事ができるんだね」
「っ!!」
「エリン、もっと脚を広げて」
「……」
「もっと。
もっと広げて」
「これ以上は…」
「エリンが他の男に絆されなくて良かった。こんなに可愛くて素直で感じやすいんじゃ困ったことになる」
「もう!」
交わり、仮眠したり何か食べたり、また交わり。
すっかり夜になっていた。
バラン邸には夜遅く帰るから夕食は要らないと伝言を送ってくれたらしい。婚前に受ける王子妃教育は終わっていて両親は領地にいるからこんなふうに過ごせる。両親が戻ってきたら日が暮れる前に帰るしかない。それでも頻繁には無理だ。
レイだって仕事がある。更に彼のスケジュールと合わせるなら逢瀬の頻度は少ないだろう。毎日でも会いたいのに。
名残惜しいけど夜の8時にバラン邸に戻った。
レイとの逢瀬を初めて3ヶ月が経った。
今日はアリエルが会いたいというので来てもらった。
「アリエル!?」
「わかる?できちゃった」
アリエルは家業があるからすぐには子供を作らないと言っていたのに。
アリエルは妊婦が好むデザインのワンピースを身に付けていて、少し膨らんでいた。
「どうぞ座って」
「ありがとう」
「おめでとう」
「おめでたいけど時期がね。せっかく仕事を任せてもらえるよう教えてもらっていたのに白紙になっちゃったわ」
「避妊はしなかったの?」
「したけど、100%は難しいわ」
「確かにそうね」
「エリン、殿下との式は3ヶ月後よ」
「うん」
「本当にいいの?」
「今悩んでいるところよ。中止とか破棄とかにするのに先方の有責にしたいから。
方法はなくもないんだけど、私と別の人の醜聞にもなるからもうちょっとだけ考えたいの。。詳しくは話せないんだけど」
「結婚して子供ができて感じたことだけど、政略結婚だとしても尊重し合える関係ならやっていけるけど、双方嫌っていてはまともな結婚生活にならないと思うの。財産の没収とか爵位の剥奪とか降格とか追放のような罰を受けるわけじゃないなら多少の醜聞は耐えられるわ。私もヨナもケイシーもクリストファーもあなたの味方よ」
「ありがとう。そうよね。
後は父が難関ね。激怒しそう」
「エリン…何を企んでいるの」
「内緒よ」
アリエルのお腹を見て決心できた。
レイに話があると連絡を入れた。
夜にバラン邸に来てくれたレイに気持ちを確かめた。
「今日お呼びしたのは大切な確認があるからです。
嘘偽りなく答えてください。いいですか?」
「わかった」
「レイは私との関係をどうしたいですか」
「……それはこの関係を続けるかどうかって意味?」
「それも含まれますけど。ご存知の通り、私の結婚式は3ヶ月後です。そろそろ決心しなくてはいけません」
「私はエリン・バランと結婚したい」
「婚約を破棄するには王子の重大な過失が必要ですが、私にしてきたことを公表しても、周囲は同情はしても結婚を回避する理由としては弱いと言うでしょうし、殿下に“心を入れ替える”とか言われて終わりになります。使うならアレしかありません。となると証言を得る必要がありますし、アンカー子爵や父からの反対もあり得ます。醜聞にもなります。覚悟はありますか?」
「無職になってアンカー家から追放されるかもしれないけど、エリンと一緒になれるなら構わない」
「父とも対峙することになります」
「出来れば近くに剣を置かないでおいて欲しい」
「両親が戻りましたら連絡します」
「本当に動きだすんだな」
「はい」
「エリン、ありがとう」
「私の方こそ、ありがとうございますレイ」
「はあっ!」
それだけで気持ちよさが駆け巡り、形や太さを確認するかのようにアレを締め付けてしまう。
「そんなに気持ちいい?」
顔を背けて頷いた。
「今日はゆっくりできるね」
その言葉にナカがビクビクと反応してしまう。
「エリンはいろいろな方法で返事ができるんだね」
「っ!!」
「エリン、もっと脚を広げて」
「……」
「もっと。
もっと広げて」
「これ以上は…」
「エリンが他の男に絆されなくて良かった。こんなに可愛くて素直で感じやすいんじゃ困ったことになる」
「もう!」
交わり、仮眠したり何か食べたり、また交わり。
すっかり夜になっていた。
バラン邸には夜遅く帰るから夕食は要らないと伝言を送ってくれたらしい。婚前に受ける王子妃教育は終わっていて両親は領地にいるからこんなふうに過ごせる。両親が戻ってきたら日が暮れる前に帰るしかない。それでも頻繁には無理だ。
レイだって仕事がある。更に彼のスケジュールと合わせるなら逢瀬の頻度は少ないだろう。毎日でも会いたいのに。
名残惜しいけど夜の8時にバラン邸に戻った。
レイとの逢瀬を初めて3ヶ月が経った。
今日はアリエルが会いたいというので来てもらった。
「アリエル!?」
「わかる?できちゃった」
アリエルは家業があるからすぐには子供を作らないと言っていたのに。
アリエルは妊婦が好むデザインのワンピースを身に付けていて、少し膨らんでいた。
「どうぞ座って」
「ありがとう」
「おめでとう」
「おめでたいけど時期がね。せっかく仕事を任せてもらえるよう教えてもらっていたのに白紙になっちゃったわ」
「避妊はしなかったの?」
「したけど、100%は難しいわ」
「確かにそうね」
「エリン、殿下との式は3ヶ月後よ」
「うん」
「本当にいいの?」
「今悩んでいるところよ。中止とか破棄とかにするのに先方の有責にしたいから。
方法はなくもないんだけど、私と別の人の醜聞にもなるからもうちょっとだけ考えたいの。。詳しくは話せないんだけど」
「結婚して子供ができて感じたことだけど、政略結婚だとしても尊重し合える関係ならやっていけるけど、双方嫌っていてはまともな結婚生活にならないと思うの。財産の没収とか爵位の剥奪とか降格とか追放のような罰を受けるわけじゃないなら多少の醜聞は耐えられるわ。私もヨナもケイシーもクリストファーもあなたの味方よ」
「ありがとう。そうよね。
後は父が難関ね。激怒しそう」
「エリン…何を企んでいるの」
「内緒よ」
アリエルのお腹を見て決心できた。
レイに話があると連絡を入れた。
夜にバラン邸に来てくれたレイに気持ちを確かめた。
「今日お呼びしたのは大切な確認があるからです。
嘘偽りなく答えてください。いいですか?」
「わかった」
「レイは私との関係をどうしたいですか」
「……それはこの関係を続けるかどうかって意味?」
「それも含まれますけど。ご存知の通り、私の結婚式は3ヶ月後です。そろそろ決心しなくてはいけません」
「私はエリン・バランと結婚したい」
「婚約を破棄するには王子の重大な過失が必要ですが、私にしてきたことを公表しても、周囲は同情はしても結婚を回避する理由としては弱いと言うでしょうし、殿下に“心を入れ替える”とか言われて終わりになります。使うならアレしかありません。となると証言を得る必要がありますし、アンカー子爵や父からの反対もあり得ます。醜聞にもなります。覚悟はありますか?」
「無職になってアンカー家から追放されるかもしれないけど、エリンと一緒になれるなら構わない」
「父とも対峙することになります」
「出来れば近くに剣を置かないでおいて欲しい」
「両親が戻りましたら連絡します」
「本当に動きだすんだな」
「はい」
「エリン、ありがとう」
「私の方こそ、ありがとうございますレイ」
1,248
あなたにおすすめの小説
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
戦場から帰らぬ夫は、隣国の姫君に恋文を送っていました
Mag_Mel
恋愛
しばらく床に臥せていたエルマが久方ぶりに参加した祝宴で、隣国の姫君ルーシアは戦地にいるはずの夫ジェイミーの名を口にした。
「彼から恋文をもらっていますの」。
二年もの間、自分には便りひとつ届かなかったのに?
真実を確かめるため、エルマは姫君の茶会へと足を運ぶ。
そこで待っていたのは「身を引いて欲しい」と別れを迫る、ルーシアの取り巻きたちだった。
※小説家になろう様にも投稿しています
婚約破棄ありがとう!と笑ったら、元婚約者が泣きながら復縁を迫ってきました
ほーみ
恋愛
「――婚約を破棄する!」
大広間に響いたその宣告は、きっと誰もが予想していたことだったのだろう。
けれど、当事者である私――エリス・ローレンツの胸の内には、不思議なほどの安堵しかなかった。
王太子殿下であるレオンハルト様に、婚約を破棄される。
婚約者として彼に尽くした八年間の努力は、彼のたった一言で終わった。
だが、私の唇からこぼれたのは悲鳴でも涙でもなく――。
皇帝の命令で、側室となった私の運命
ぱんだ
恋愛
フリード皇太子との密会の後、去り行くアイラ令嬢をアーノルド皇帝陛下が一目見て見初められた。そして、その日のうちに側室として召し上げられた。フリード皇太子とアイラ公爵令嬢は幼馴染で婚約をしている。
自分の婚約者を取られたフリードは、アーノルドに抗議をした。
「父上には数多くの側室がいるのに、息子の婚約者にまで手を出すつもりですか!」
「美しいアイラが気に入った。息子でも渡したくない。我が皇帝である限り、何もかもは我のものだ!」
その言葉に、フリードは言葉を失った。立ち尽くし、その無慈悲さに心を打ちひしがれた。
魔法、ファンタジー、異世界要素もあるかもしれません。
あなたの言うことが、すべて正しかったです
Mag_Mel
恋愛
「私に愛されるなどと勘違いしないでもらいたい。なにせ君は……そうだな。在庫処分間近の見切り品、というやつなのだから」
名ばかりの政略結婚の初夜、リディアは夫ナーシェン・トラヴィスにそう言い放たれた。しかも彼が愛しているのは、まだ十一歳の少女。彼女が成人する五年後には離縁するつもりだと、当然のように言い放たれる。
絶望と屈辱の中、病に倒れたことをきっかけにリディアは目を覚ます。放漫経営で傾いたトラヴィス商会の惨状を知り、持ち前の商才で立て直しに挑んだのだ。執事長ベネディクトの力を借りた彼女はやがて商会を支える柱となる。
そして、運命の五年後。
リディアに離縁を突きつけられたナーシェンは――かつて自らが吐いた「見切り品」という言葉に相応しい、哀れな姿となっていた。
*小説家になろうでも投稿中です
旦那様から出て行ってほしいと言われたのでその通りにしたら、今になって後悔の手紙が届きました
睡蓮
恋愛
ドレッド第一王子と婚約者の関係にあったサテラ。しかし彼女はある日、ドレッドが自分の家出を望んでいる事を知ってしまう。サテラはそれを叶える形で、静かに屋敷を去って家出をしてしまう…。ドレッドは最初こそその状況に喜ぶのだったが、サテラの事を可愛がっていた国王の逆鱗に触れるところとなり、急いでサテラを呼び戻すべく行動するのであったが…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる