【完結】婚約者に浮気のお膳立てをされたので乗ってみることにしました

ユユ

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癖になる

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準備が整うと、力一杯上を向いた陰茎アレを下に向け、グッと押し当て体重をかけながら奥まで押し入ってきた。

「はあっ!」

それだけで気持ちよさが駆け巡り、形や太さを確認するかのようにアレを締め付けてしまう。

「そんなに気持ちいい?」

顔を背けて頷いた。

「今日はゆっくりできるね」

その言葉にナカがビクビクと反応してしまう。

「エリンはいろいろな方法で返事ができるんだね」

「っ!!」

「エリン、もっと脚を広げて」

「……」

「もっと。
もっと広げて」

「これ以上は…」

「エリンが他の男に絆されなくて良かった。こんなに可愛くて素直で感じやすいんじゃ困ったことになる」

「もう!」


交わり、仮眠したり何か食べたり、また交わり。
すっかり夜になっていた。

バラン邸には夜遅く帰るから夕食は要らないと伝言を送ってくれたらしい。婚前に受ける王子妃教育は終わっていて両親は領地にいるからこんなふうに過ごせる。両親が戻ってきたら日が暮れる前に帰るしかない。それでも頻繁には無理だ。
レイだって仕事がある。更に彼のスケジュールと合わせるなら逢瀬の頻度は少ないだろう。毎日でも会いたいのに。

名残惜しいけど夜の8時にバラン邸に戻った。



レイとの逢瀬を初めて3ヶ月が経った。
今日はアリエルが会いたいというので来てもらった。

「アリエル!?」

「わかる?できちゃった」

アリエルは家業があるからすぐには子供を作らないと言っていたのに。
アリエルは妊婦が好むデザインのワンピースを身に付けていて、少し膨らんでいた。

「どうぞ座って」

「ありがとう」

「おめでとう」

「おめでたいけど時期がね。せっかく仕事を任せてもらえるよう教えてもらっていたのに白紙になっちゃったわ」

「避妊はしなかったの?」

「したけど、100%は難しいわ」

「確かにそうね」

「エリン、殿下との式は3ヶ月後よ」

「うん」

「本当にいいの?」

「今悩んでいるところよ。中止とか破棄とかにするのに先方の有責にしたいから。
方法はなくもないんだけど、私と別の人の醜聞にもなるからもうちょっとだけ考えたいの。。詳しくは話せないんだけど」

「結婚して子供ができて感じたことだけど、政略結婚だとしても尊重し合える関係ならやっていけるけど、双方嫌っていてはまともな結婚生活にならないと思うの。財産の没収とか爵位の剥奪とか降格とか追放のような罰を受けるわけじゃないなら多少の醜聞は耐えられるわ。私もヨナもケイシーもクリストファーもあなたの味方よ」

「ありがとう。そうよね。
後は父が難関ね。激怒しそう」

「エリン…何を企んでいるの」

「内緒よ」


アリエルのお腹を見て決心できた。
レイに話があると連絡を入れた。

夜にバラン邸に来てくれたレイに気持ちを確かめた。

「今日お呼びしたのは大切な確認があるからです。
嘘偽りなく答えてください。いいですか?」

「わかった」

「レイは私との関係をどうしたいですか」

「……それはこの関係を続けるかどうかって意味?」

「それも含まれますけど。ご存知の通り、私の結婚式は3ヶ月後です。そろそろ決心しなくてはいけません」

「私はエリン・バランと結婚したい」

「婚約を破棄するには王子の重大な過失が必要ですが、私にしてきたことを公表しても、周囲は同情はしても結婚を回避する理由としては弱いと言うでしょうし、殿下に“心を入れ替える”とか言われて終わりになります。使うならアレしかありません。となると証言を得る必要がありますし、アンカー子爵や父からの反対もあり得ます。醜聞にもなります。覚悟はありますか?」

「無職になってアンカー家から追放されるかもしれないけど、エリンと一緒になれるなら構わない」

「父とも対峙することになります」

「出来れば近くに剣を置かないでおいて欲しい」

「両親が戻りましたら連絡します」

「本当に動きだすんだな」

「はい」

「エリン、ありがとう」

「私の方こそ、ありがとうございますレイ」





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