3 / 11
3
しおりを挟む
電車を降りてホームに立つと、肌に外気の温度を感じ、いつもよりも無防備な場所をより意識させられ、ストールをギュッと引き締めました。
ほとんど覆われていない秘部が気になり、大きく開く事の出来ない歩幅に、歯痒さを覚えつつ、スマホを見ながら約束の場所を探し歩きます。
大きな駅は迷路のようで、何度か迷いつつ、行き交う人に戸惑いながら、駅の中央部に広がるその場所に辿り着くと、待ち合わせの人々、通過する人々…
何処に居ていいのか分からず、キョロキョロ見回しながら、とりあえず壁際に身を落ち着かせ
[◇◇◇に到着しました]
と送ると、無意識にフゥッと一息ついていました。
緊張で普段どおりの呼吸が出来ていなかった事に気づくと、また緊張が込み上げて来ます。
それらしい人を見つけたいのですが、状況と恥ずかしさで、堂々と見渡すことが出来ずに、周りの人をチラ見するのが精一杯でした。
スマホを見ても、既読にはなっておらず、不安が表情にまで出てしまっていたのかもしれません。
「待ち合わせ?」
声をかけてきてくれたその人は、待ち合わせの相手なのか、どうなのか…
「は…はい…」
想像とは違っていたけど、スーツと私服で印象が違ってもおかしくはありません
こういう時は、何と言うのが正解なのか…
「誰と?もしかして、約束した人?とりあえず、ゆっくり話せる場所に移動しようか」
緊張で頭が回らなくなっていた私は、早口で言われたその会話を完全に理解出来ないまま〈約束した人〉と言う言葉だけで、そうなのかもしれないと判断しかけたのですが
私の腕を掴もうとしたその人の、急ぐ感じに違和感を感じてもいたのです。
ほとんど覆われていない秘部が気になり、大きく開く事の出来ない歩幅に、歯痒さを覚えつつ、スマホを見ながら約束の場所を探し歩きます。
大きな駅は迷路のようで、何度か迷いつつ、行き交う人に戸惑いながら、駅の中央部に広がるその場所に辿り着くと、待ち合わせの人々、通過する人々…
何処に居ていいのか分からず、キョロキョロ見回しながら、とりあえず壁際に身を落ち着かせ
[◇◇◇に到着しました]
と送ると、無意識にフゥッと一息ついていました。
緊張で普段どおりの呼吸が出来ていなかった事に気づくと、また緊張が込み上げて来ます。
それらしい人を見つけたいのですが、状況と恥ずかしさで、堂々と見渡すことが出来ずに、周りの人をチラ見するのが精一杯でした。
スマホを見ても、既読にはなっておらず、不安が表情にまで出てしまっていたのかもしれません。
「待ち合わせ?」
声をかけてきてくれたその人は、待ち合わせの相手なのか、どうなのか…
「は…はい…」
想像とは違っていたけど、スーツと私服で印象が違ってもおかしくはありません
こういう時は、何と言うのが正解なのか…
「誰と?もしかして、約束した人?とりあえず、ゆっくり話せる場所に移動しようか」
緊張で頭が回らなくなっていた私は、早口で言われたその会話を完全に理解出来ないまま〈約束した人〉と言う言葉だけで、そうなのかもしれないと判断しかけたのですが
私の腕を掴もうとしたその人の、急ぐ感じに違和感を感じてもいたのです。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる