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攻防戦
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ゆっくり立ち上がり俯いたままさらに頭を下げて
「すみません、やっぱりムリですよね?」
と言った彼から見えない顔は笑顔だったはずです
そのままやはり彼を見ないように振り向き
足速にドアまでたどり着くことが出来ればそのミッションは終了のはずでした
途中
後方からガタッと椅子を揺らす音が聞こえ
ガシッと腕を掴まれなければ…
驚きで振り返ると同時に
先ほどはあれほど待ち続けていた彼の声で
「なんで?」
せっかく顔を見せずにいたのに
ここまで来て驚いた顔をバッチリ見せ怒ったような顔をガッツリ見てしまいました
「同僚ですよ?」と伝えてしまったら
私のせっかくの才能をムダにする事になると思い
腕を握る力強さとその表情に恐さを感じながらも
すぐさま顔をドアへ向け
彼を引きずってでも全力でそちらに向かおうと
前方に体重をかけ続けましたが
全力ではないであろう彼との
無言の綱のない綱引きに勝機はなさそうです
腕を握る彼の手から逃れる為
自由な方の右手で彼の指を一本ずつ外そうと手をかけた時でした
掴まれた腕は2本になり身体ごと壁に押し付けられ
その強さと身体ごと後頭部を打ち付けられた衝撃に「イデッ」と色気のない声をあげました
私の両腕は彼の左手1本で抑えられ
両脚の間には彼のどちらかの膝がいつの間にか押し込まれています
顔を見せる事を必死で拒否してきましたが
この時は恐さで相手から目が離せなくなっていて
あまりの緊迫感に呼吸も小刻みに震えました
ヤバイヤバイと思いながら
渾身の力で腕を振り払おうとしても
彼の力がさらに強まるばかりで
彼もどういうつもりでこうなっているのか考えましたが思考も追いつきません
もう自分の唯一の才能を犠牲にしてでも本当の事を言うしかないと自分の所属を口にした瞬間
「え…んんんっ!」
彼の口に塞がれました
乱暴だと思った相手のキスは
意外過ぎる程丁寧で
歯茎をなぞる舌に力を奪われてしまいました
荒く聞こえる彼の呼吸とリンクするように私の呼吸も乱れ
その間にも彼は片手で自分のベルトを器用に外していて
抵抗することを身体が1度放棄したのに
そのままそれで私の両腕を頭の後ろで組むようにまとめたのです
「すみません、やっぱりムリですよね?」
と言った彼から見えない顔は笑顔だったはずです
そのままやはり彼を見ないように振り向き
足速にドアまでたどり着くことが出来ればそのミッションは終了のはずでした
途中
後方からガタッと椅子を揺らす音が聞こえ
ガシッと腕を掴まれなければ…
驚きで振り返ると同時に
先ほどはあれほど待ち続けていた彼の声で
「なんで?」
せっかく顔を見せずにいたのに
ここまで来て驚いた顔をバッチリ見せ怒ったような顔をガッツリ見てしまいました
「同僚ですよ?」と伝えてしまったら
私のせっかくの才能をムダにする事になると思い
腕を握る力強さとその表情に恐さを感じながらも
すぐさま顔をドアへ向け
彼を引きずってでも全力でそちらに向かおうと
前方に体重をかけ続けましたが
全力ではないであろう彼との
無言の綱のない綱引きに勝機はなさそうです
腕を握る彼の手から逃れる為
自由な方の右手で彼の指を一本ずつ外そうと手をかけた時でした
掴まれた腕は2本になり身体ごと壁に押し付けられ
その強さと身体ごと後頭部を打ち付けられた衝撃に「イデッ」と色気のない声をあげました
私の両腕は彼の左手1本で抑えられ
両脚の間には彼のどちらかの膝がいつの間にか押し込まれています
顔を見せる事を必死で拒否してきましたが
この時は恐さで相手から目が離せなくなっていて
あまりの緊迫感に呼吸も小刻みに震えました
ヤバイヤバイと思いながら
渾身の力で腕を振り払おうとしても
彼の力がさらに強まるばかりで
彼もどういうつもりでこうなっているのか考えましたが思考も追いつきません
もう自分の唯一の才能を犠牲にしてでも本当の事を言うしかないと自分の所属を口にした瞬間
「え…んんんっ!」
彼の口に塞がれました
乱暴だと思った相手のキスは
意外過ぎる程丁寧で
歯茎をなぞる舌に力を奪われてしまいました
荒く聞こえる彼の呼吸とリンクするように私の呼吸も乱れ
その間にも彼は片手で自分のベルトを器用に外していて
抵抗することを身体が1度放棄したのに
そのままそれで私の両腕を頭の後ろで組むようにまとめたのです
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