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番外編
ライリー父になる
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「ヴィン? なんか顔色悪くないか?」
「え…? そうですか? 大丈夫ですよライリーさん」
「……もし辛かったらちゃんと言ってよ?」
「はい」
いつものようににこやかに返事をするヴィン。だけどどう見ても少し顔色が悪い。
朝は普通だったのに、王宮で仕事をしているうちに段々と様子がおかしい事に気が付いた。
ヴィンは我慢することに慣れている。迷惑を掛けたくない気持ちが強すぎる。
僕と一緒にいるようになって甘えたりすることも出来るようにはなったけど、僕に迷惑を掛けないように知らず知らず我慢するところは未だに直っていない。
遠慮なんてしてほしくないんだけど…。
「え…? ヴィンもう食べないの? いつもより少なくない?」
「すみません…。段々と気持ち悪くなってきて…。今日はもう休ませていただきますね」
昼間見た時よりも顔色は更に悪くなっていた。帰宅して食卓に付いたけどほとんど食べずにカトラリーを置いてしまった。
僕も食事の途中だったけどヴィンを抱き上げて寝室へと向かう。楽にさせるためにさっと着替えさせてベッドに寝かせた。
「すみません、ライリーさんにこんなことさせてしまって…」
「何言ってるの? ヴィンは気にしなくていいの。僕が好きでやってるんだから。それよりもゆっくり休んで早く良くなってね」
「はい」
体が限界だったのか、目を瞑るとすぐにすーすーと寝息が聞こえてきた。明日の体調を見て変わっていなければ仕事を休ませよう。
そして翌朝。僕は目を覚まして腕の中にいるヴィンを見る。すると更に顔色が悪くなっていて、ふーふーと苦し気に息をしていた。
「ヴィン!? 大丈夫!?」
「……あ……。ライリー、さん…?」
うっすらと目を開けてこっちを見るも、眉間に皺を寄せて辛そうだ。こんなヴィンの姿は、魔眼を使いすぎて倒れた時以来だ。その時は原因が分かっていたから良かったけど、今回は全く思い当たることがない。
もしこのままヴィンの具合が悪くなるばっかりで、回復することが無くなったら……。
「直ぐに医者を呼ぶから! 待ってて!」
ぞわりと背筋が震えてベッドを飛び降り、寝間着のまま使用人へ医者を呼ぶよう伝える。そして通話の魔道具でヴィンを休ませることを連絡しておいた。
「……すみま、せん……ご迷惑を…」
「何言ってるの!? 全然迷惑なんかじゃないから! とにかく今は良くなることだけ考えて。してほしいこととか何でも言って。我儘だっていっぱい言って」
とにかく辛そうなヴィンがいたたまれなくて、僕が変わってあげられたらどれだけいいか。今僕に出来ることはヴィンの側にいて手を握っていることだけ。
ドラゴン討伐の英雄だって、こんな時は何も出来ない。それがすごく悔しくて歯がゆい。
「ライリー様! お医者様がお見えになりました!」
「来た!? 先生、ヴィンが! ヴィンが昨日から顔色が悪くてっ…!」
扉が開いて医者の姿が見えると、早く何とかしてほしくってその医者の手を無理やり引っ張ってベッドの側へと連れて来た。
「早く診てっ! ヴィンはっ!? ヴィンの体はどうなってるの!?」
「ちょっ、ちょっとお待ちくださいっ! い、今、診ますから!!」
早く早くと焦らされてわたわたしながらもヴィンを診る医者。その横で僕は不安で仕方なくて、無意識にぎりぎりと手を握り締めていた。
「なんと……」
「何!? 何がわかったの!? 勿体ぶらずに言えよっ!!」
さっさと診察結果を言わない医者に焦れて、医者の胸倉を掴んで揺さぶった。がっくんがっくん首が揺れて、壊れた人形みたいになっている。
「まっ…待って! 落ち着いて、くださいぃ!! ……げほっげほっ!」
「で!? どうなの結果は!? なんの病気!? ま、まさか……っ! 不治の病…なんて言わないよなっ!? どうなんだよぉ!!」
「待てと言っとろうがぁ!! 安心しなさいっ!! 病気じゃないからっ!! ただ妊娠してるだけだからっ!!」
「なんだよ、妊娠かぁ……って、え? 妊娠……………? え? ヴィンは、妊娠、してる、の?」
「そうです、全く。今魔力を通して体を診ましたが、間違いなくご懐妊です。新しい命が宿っていますよ。おめでとうございます」
嘘…。妊娠。ヴィンが妊娠。
じゃあ顔色が悪くて具合が悪かったのは、つまり妊娠の初期にある『悪阻』…。
「…ライリーさん、子供、出来たんですね」
「ヴィン…。ヴィンーーー!! ありがとう! 嬉しい! 嬉しい! 僕たちの子供だって!」
感動して嬉しすぎて、横になっているヴィンに勢いよく上から覆いかぶさるように抱き付いた。
「ちょっ! 奥様は今悪阻でしんどい時期なんですよ! 衝撃を与えないであげてくださいっ!」
「あ、ごめん! 嬉しすぎてつい…。あ、父さんたちに連絡しなきゃ! それと兄ちゃんに王宮の皆とそれから…こうしちゃいられないっ! ヴィン! ちょっと皆に連絡してくるっ! すぐ戻ってくるからゆっくり休んでて!」
そして勢いよく部屋を飛び出した僕は、通話の魔道具であっちこっちに連絡しまくった。通話の魔道具って本当に便利。ちょっと前までは手紙でのやり取りが普通だった。この魔道具のお陰ですぐに連絡が取れるって本当に凄い!
『本当か!? やったなライリー! おめでとう!』
「うん、ありがとう母さん! でも今ヴィンが悪阻で苦しんでて…」
『あー、それはしょうがないな。ヴィンセントに耐えてもらうしかないけど…お前が側にいるだけで精神的に落ち着けると思うから、ちゃんと気にかけてやれな』
「それはもちろん! 僕がやれることってそれくらいで歯がゆいくらいだけど」
こんな感じで皆に連絡をしたら、それぞれ自分のことのように喜んでくれておめでとうをたくさんくれた。王宮の皆は特に喜んでくれて、通話の魔道具でも皆の騒ぐ大きな声が聞こえた。ヴィンに教えてあげよう。きっと喜んでくれる。
お祖父ちゃまたちにはきっとここの使用人から連絡がいくだろう。さっき使用人達にもヴィンの妊娠を伝えたら、わぁっ! っと大歓声が起きた。料理長もヴィンの体調に合わせた料理を作る! って張り切っていたし、他の面々も出産に向けて必要な物を今から揃えるって意気込んでいた。
僕一人だったらここまで出来ないだろうから、皆の存在がすごく助かってる。お祖父ちゃまたちが遣わせてくれた使用人達にはいつも感謝してる。こういう時なんか本当に心強い。
あらかた連絡を終えて部屋に戻れば、ヴィンは横にはなっていたけど起きていた。
「ヴィン、寝ていなくて大丈夫?」
「はい。気持ち悪いんですけど、嬉しい気持ちが大きすぎて眠気が吹っ飛びました。ふふ」
顔色はすごく悪いままだけど、気持ちに少し余裕が出来たのか嬉しそうに笑った。
「それにしてもヴィンは兄ちゃんの妊娠がわかったのに、自分のはわからなかったの?」
「人の魔力は視えるんですが、自分の体だとわからないんです。数日前から少しおかしいなとは思っていたんですが、まさか私が妊娠していたなんて思っていなくて…」
やっぱり数日前から調子が悪かったのか…。それを1人黙っていたなんて。
「ねぇヴィン。誰かに迷惑を掛けたくないって気持ちはわかるよ。だけど僕は頼りない?」
「そんなことはありません!」
「うん。だからさ、何でも言って欲しい。些細な事でも。数日前からおかしいって思っていたならその時から言って欲しかった。言ってくれた方が嬉しい。迷惑なんかじゃない。そうやって頼りにされたり相談されたり、ヴィンにされることはなんだって嬉しいんだ。
それにもうヴィンは新しい命を宿してる。親になるんだ。一緒に子供を守って育てていくのはヴィンだけじゃない。僕も一緒だ。だからヴィン、自分で何でも抱え込まないで僕を頼って。何もできないかもしれないけど、一緒に考えることは出来るでしょ? ヴィンの考えてること、抱えてること、何でも僕に言って欲しい」
顔色の悪いヴィンの頬をそっと撫でる。この苦しみを分けて貰えないのが悔しい。
「ライリーさん、ごめんなさい。いつも頼りにしてるんです。ただ何でも頼ってしまうことが申し訳なくて…。
でも私たちも親になるんですね。私だけの子供じゃない。ライリーさんとの子。一緒に育てて慈しんでいく大切な家族。この子を幸せにするためにも、ライリーさんにはもっと色んなことを相談したり話したりします。そうやって2人で育てていくんですもんね」
「うん。僕たちで育てるんだ。だからちゃんと話そう。何でも言おう。楽しいことも嬉しいことも、調子が悪いことも不安なことも。何でも話そう。
ヴィン、愛してる。ありがとう」
「私も愛しています」
苦しくならない様、優しく上から抱きしめて、触れるだけのキスをした。
「ヴィンセント、おめでとう。しばらくは辛いと思うけど、だからこそ遠慮せずなんでも言えよ」
それから数日後、父さんと母さんが家へ来た。義理とはいえヴィンセントの父親と母親だから、と。
「アシェルの時はスタンディング家との兼ね合いもあったし、俺たちがでしゃばるのは良くないかと思ってたんだけどヴィンセントは違うだろ? 出産経験のある俺がいた方が何かといいかもしれないと思って。しばらく世話になるな」
母さんの申し出は正直めちゃくちゃ有難かった。僕にはどうしていいかわからないことだらけだから。
ヴィンの悪阻が落ち着くまで父さんと母さんはこっちにいてくれた。僕もずっとついていたかったけど仕事を休み続けるわけにもいかない。
僕はヴィンの専属護衛だけど所属は騎士団だ。護衛対象であるヴィンがいないから、その間は騎士団の訓練に参加することになる。
たまに父さんも参加することがあって、その時の騎士団の皆の喜びようは凄かった。
母さんのサポートもありながら順調に日々を過ごし、悪阻も落ち着いてヴィンは仕事に復帰した。出産したらまた休むことになるから、今のうちに出来ることをしておきたいって言って。本当にヴィンは真面目だ。
時々医者に診てもらって順調に育ってると太鼓判も貰った。その時のヴィンが本当に嬉しそうで、それを見てるだけで僕も幸せな気分だった。
名前はまだ決まっていない。ヴィンと色々考えてるけど、あれもいいこれもいいと決められないでいる。
「どんな子が生まれてくるんでしょうか。ライリーさんに似た子だと嬉しいです」
「そう? 僕はヴィンに似てる子がいいけど。でもどっちに似てもいいや。僕たちの子供だから絶対可愛い。それは間違いないから」
「ふふふ。そうですね。……自分と血のつながった家族が出来るんですね。不思議な気持ちです」
そう語るヴィンの顔は幸せそうなのに、少し陰りが見えた気がした。もしかしたら自分を捨てた元家族の事を思い出したのかもしれない。
ヴィンは血のつながった家族から虐待を受けて、最後は一方的に捨てられた。あそこにヴィンの味方は誰一人としていなかった。
「僕とヴィンの血を受け継いだ家族が出来るんだ。いっぱい愛して幸せな家族になろう」
「はい。ライリーさんとの家族が増えるんです。こんな幸せなことがあるなんて信じられない気持ちです」
ヴィンはあれから大きく体調を崩すこともなく日々が過ぎ、そして出産の日を迎えた。
「ぐぅっ……ふー…ふー…んぐぅっ……!」
「ヴィンっ…! 頑張って!」
大量の汗をかき苦しむヴィン。どうして僕は手を握ってあげるしか出来ないんだろう。声を掛けて応援するしか出来ないなんて…。どんなに剣を扱えてもこんな時は何の役にも立たない。
「もうすぐですよ! 頑張って! そう、そうです。良いですよ………そう、いい子です……き、来ます!!」
ずっとヴィンを診てくれていた医者が大きな声でそう言うと「おぎゃあぁぁぁぁ!!」と大きな声が木霊した。
「生まれた……ヴィン、生まれたよ!!」
「ライリーさん……はぁはぁ……生まれ、ましたね……」
「ありがとう、ヴィン! お疲れ様。本当にお疲れ様……嬉しい…」
白いおくるみに包まれた赤ちゃんを腕に抱く。物凄く軽くてちっちゃくて、潰しちゃいそうで怖いくらいだった。だけどあったかくて優しい匂いがする。じんわりと命の重みを感じて、本当に親になったんだと実感した。
「ヴィン、見て。凄く可愛い。目は分からないけど、髪はどうやらヴィンに似てるみたいだ」
背中にクッションを敷き詰めて軽く上半身を起こしたヴィンに、生まれたばかりの赤ちゃんを渡す。
「本当に……可愛い、ですね……」
腕に赤ちゃんを抱いた途端、ヴィンはぽろぽろと涙を流していた。子供を慈しむその姿が神々しくてすごく綺麗で、僕は見惚れてしまった。
「母さん、生まれたよ!」
『なにぃ!? よっしゃぁぁぁぁあ!! よくやった!! こうしちゃいられねぇ! ギルドに行って皆に知らせてくるっ!! 祭りじゃぁぁぁぁぁあ!!!』
「えっ、ちょ、母さん!?」
無事生れたことを報告したら、母さんは大興奮でギルドへと駆けて行った。らしい。
『ライリーおめでとう。ヴィンセントにもお疲れ様と伝えてくれ。またそっちに行く日を連絡する。とりあえず俺はエレンを追いかけるからな』
「あ、うん。……母さんをよろしく」
……兄ちゃんの時もそうだったけど、母さん相変らずだな。
子供の目の色は、なんと両目とも金色だった。初めてその目を見た時、僕もヴィンも一瞬息をのんだ。
「……まさか私の金の目を引き継ぐとは思いませんでした。ライリーさん、どうしましょう……」
「ヴィン…?」
見ればヴィンは震えて顔色も青くなっている。
「両目とも金色なんて……もし私のように…いえ、それ以上に人に嫌われたり恐れられたりしたら……どうしよう……どうしたら…」
ヴィンは両方の目の色が違う事で、周りから心無い言葉を投げかけられてきた。しかも生まれた子供の目は両方とも金色。金色の瞳なんてヴィン以外に見た事はない。
ヴィンはそれを見た人の反応が怖いんだ。自分の時以上に、悪意のある言葉が自分の子供に降りかかることが。
「どうしよう……私が、私がこの色で産んでしまったから……」
「ヴィン! それは違う!」
「え……?」
「どんな色を持って生まれてきても、僕とヴィンの子供は望まれて生まれてきた子供だ。僕はこの目を見て怖いとも思わないし、気持ち悪いとも思わない。だってヴィンの色を色濃く引き継いでくれたんだ。それもこんなに綺麗な色を。
きっと父さんも母さんも、一目見て綺麗だって言ってくれる。兄ちゃんだって王宮の皆だって。ヴィンもそうだったでしょ?」
ヴィンの瞳を見て悪口陰口を言う人は、少数だけど未だにいる。だけどそんな人は決まって、魔力の色が濁っている。だけど本当に少数だ。
昔、ヴィンが目の事で色々言われていた時は本当に狭い世界での事。そこから出て、沢山の人と関わって世界が広がってみれば、初めは驚いても好意的に受け取ってくれる人が多かった。
だから子供の目が両方とも金色だって大丈夫。なんの問題もない。しかも両目とも金なんて特別感凄くて僕は自慢して回りたいくらいだ。
「僕は凄く嬉しいよ。こんな特別な色を持った子が僕の子供だなんて。しかもきっと魔眼だよ。将来どうなるんだろうね。楽しみしかないよ、ヴィン」
「ライリーさん……。そうですね、特別な色ですもんね。すみません、動揺してしまって……。もう大丈夫です。
確かに魔眼だったら凄いことになりそうですね。本当にどんな子に育つんでしょうか。そう思ったら楽しみで『ワクワク』します」
良かった。顔色も元に戻って震えも止まってる。
ヴィンの心配もわかるけど、きっと大丈夫だよ。僕たちがいっぱい愛して育てるんだから。悪い事になんてならないし、そんなことさせない。
子供の名前はジェフリーと名付けた。生まれてきた姿を見て、この名前が一番しっくりきたんだ。
「あーう。うーうー。うきゃっ! きゃー」
「ん? ジェフリーはどうしたんだ? なんか一人でしゃべったりしてるみたいだけど」
「そうなんです。何も見えない空間を見て何かを話してるみたいなんですけど…たまに笑ったりしていて。何か視えてるのかもしれません」
子供が生まれてから数か月。今日は久しぶりに父さんたちが家に来た。
ベビーベッドに寝かせているジェフリーは、時々何もないところを見て声を上げている。
「そっか。そうだったら凄いな。ヴィンセントの魔眼を引き継いでるのかもしれない。今はまだジェフリーが話せないからわからないけど、いつかその話を聞けたら面白そうだ」
父さんと母さんもジェフリーの目を初めて見た時『凄い!! 両目とも金色なんてカッコいいな!』と母さんは興奮気味に、『何か意志の強さを感じるな。将来何か大きなことを成し遂げそうだ』と父さんも真剣な顔でそう言っていた。
兄ちゃんたちや、王宮の人達も皆驚きはしても凄い凄いと興奮していた。それを見てヴィンも安心したようだった。
ホントにジェフリーはどんな風に育っていくんだろうか。この瞳が魔眼だったらどんなに凄いことになるか。
「この子はどういう人生を歩むのでしょうか。きっと平穏な人生じゃない気がするんです。辛い試練も多く訪れそうで……」
「大丈夫だよヴィン。僕たちがこの子の絶対的な味方なんだ。辛い事があっても僕たちが手を差し伸べてあげればきっと大丈夫だよ」
「……そうですね。なんかライリーさんがそう言うと問題なんかなさそうな気がします。いっぱい愛してあげましょう。親として出来ることをしてあげれば大丈夫ですよね」
ジェフリーの目がヴィン以上の魔眼だったら。今はまだ確認できていないけど、きっとそうなんだろうと思う。
この先、何かとんでもないことが待ち受けているかもしれない。
だけど僕とヴィンの子供ならきっと大丈夫。今できることはとにかく愛情をいっぱい注ぐこと。大好きだって言ってあげること。
どんな人生を歩んでいくんだろう。愛しい我が子を腕に抱いて、幸せな人生を送れるようヴィンと共に祝福のキスを贈った。
* * * * * * * *
お久しぶりです!やっとライリーのベイビーちゃんが誕生しました!
待たせてごめんよ…。
平民シリーズですが続きの『孫編』書こうと思います。主人公は今回生まれたライリーとヴィンセントの子供のジェフリーの予定です。
アシェル達の子供も登場させるつもりですし、なんとなくのあらすじは浮かんでいるんですが、正直どうなるか私自身もわかりません(笑)
来年の公開になるとは思いますが、孫編頑張りたいと思います!
「え…? そうですか? 大丈夫ですよライリーさん」
「……もし辛かったらちゃんと言ってよ?」
「はい」
いつものようににこやかに返事をするヴィン。だけどどう見ても少し顔色が悪い。
朝は普通だったのに、王宮で仕事をしているうちに段々と様子がおかしい事に気が付いた。
ヴィンは我慢することに慣れている。迷惑を掛けたくない気持ちが強すぎる。
僕と一緒にいるようになって甘えたりすることも出来るようにはなったけど、僕に迷惑を掛けないように知らず知らず我慢するところは未だに直っていない。
遠慮なんてしてほしくないんだけど…。
「え…? ヴィンもう食べないの? いつもより少なくない?」
「すみません…。段々と気持ち悪くなってきて…。今日はもう休ませていただきますね」
昼間見た時よりも顔色は更に悪くなっていた。帰宅して食卓に付いたけどほとんど食べずにカトラリーを置いてしまった。
僕も食事の途中だったけどヴィンを抱き上げて寝室へと向かう。楽にさせるためにさっと着替えさせてベッドに寝かせた。
「すみません、ライリーさんにこんなことさせてしまって…」
「何言ってるの? ヴィンは気にしなくていいの。僕が好きでやってるんだから。それよりもゆっくり休んで早く良くなってね」
「はい」
体が限界だったのか、目を瞑るとすぐにすーすーと寝息が聞こえてきた。明日の体調を見て変わっていなければ仕事を休ませよう。
そして翌朝。僕は目を覚まして腕の中にいるヴィンを見る。すると更に顔色が悪くなっていて、ふーふーと苦し気に息をしていた。
「ヴィン!? 大丈夫!?」
「……あ……。ライリー、さん…?」
うっすらと目を開けてこっちを見るも、眉間に皺を寄せて辛そうだ。こんなヴィンの姿は、魔眼を使いすぎて倒れた時以来だ。その時は原因が分かっていたから良かったけど、今回は全く思い当たることがない。
もしこのままヴィンの具合が悪くなるばっかりで、回復することが無くなったら……。
「直ぐに医者を呼ぶから! 待ってて!」
ぞわりと背筋が震えてベッドを飛び降り、寝間着のまま使用人へ医者を呼ぶよう伝える。そして通話の魔道具でヴィンを休ませることを連絡しておいた。
「……すみま、せん……ご迷惑を…」
「何言ってるの!? 全然迷惑なんかじゃないから! とにかく今は良くなることだけ考えて。してほしいこととか何でも言って。我儘だっていっぱい言って」
とにかく辛そうなヴィンがいたたまれなくて、僕が変わってあげられたらどれだけいいか。今僕に出来ることはヴィンの側にいて手を握っていることだけ。
ドラゴン討伐の英雄だって、こんな時は何も出来ない。それがすごく悔しくて歯がゆい。
「ライリー様! お医者様がお見えになりました!」
「来た!? 先生、ヴィンが! ヴィンが昨日から顔色が悪くてっ…!」
扉が開いて医者の姿が見えると、早く何とかしてほしくってその医者の手を無理やり引っ張ってベッドの側へと連れて来た。
「早く診てっ! ヴィンはっ!? ヴィンの体はどうなってるの!?」
「ちょっ、ちょっとお待ちくださいっ! い、今、診ますから!!」
早く早くと焦らされてわたわたしながらもヴィンを診る医者。その横で僕は不安で仕方なくて、無意識にぎりぎりと手を握り締めていた。
「なんと……」
「何!? 何がわかったの!? 勿体ぶらずに言えよっ!!」
さっさと診察結果を言わない医者に焦れて、医者の胸倉を掴んで揺さぶった。がっくんがっくん首が揺れて、壊れた人形みたいになっている。
「まっ…待って! 落ち着いて、くださいぃ!! ……げほっげほっ!」
「で!? どうなの結果は!? なんの病気!? ま、まさか……っ! 不治の病…なんて言わないよなっ!? どうなんだよぉ!!」
「待てと言っとろうがぁ!! 安心しなさいっ!! 病気じゃないからっ!! ただ妊娠してるだけだからっ!!」
「なんだよ、妊娠かぁ……って、え? 妊娠……………? え? ヴィンは、妊娠、してる、の?」
「そうです、全く。今魔力を通して体を診ましたが、間違いなくご懐妊です。新しい命が宿っていますよ。おめでとうございます」
嘘…。妊娠。ヴィンが妊娠。
じゃあ顔色が悪くて具合が悪かったのは、つまり妊娠の初期にある『悪阻』…。
「…ライリーさん、子供、出来たんですね」
「ヴィン…。ヴィンーーー!! ありがとう! 嬉しい! 嬉しい! 僕たちの子供だって!」
感動して嬉しすぎて、横になっているヴィンに勢いよく上から覆いかぶさるように抱き付いた。
「ちょっ! 奥様は今悪阻でしんどい時期なんですよ! 衝撃を与えないであげてくださいっ!」
「あ、ごめん! 嬉しすぎてつい…。あ、父さんたちに連絡しなきゃ! それと兄ちゃんに王宮の皆とそれから…こうしちゃいられないっ! ヴィン! ちょっと皆に連絡してくるっ! すぐ戻ってくるからゆっくり休んでて!」
そして勢いよく部屋を飛び出した僕は、通話の魔道具であっちこっちに連絡しまくった。通話の魔道具って本当に便利。ちょっと前までは手紙でのやり取りが普通だった。この魔道具のお陰ですぐに連絡が取れるって本当に凄い!
『本当か!? やったなライリー! おめでとう!』
「うん、ありがとう母さん! でも今ヴィンが悪阻で苦しんでて…」
『あー、それはしょうがないな。ヴィンセントに耐えてもらうしかないけど…お前が側にいるだけで精神的に落ち着けると思うから、ちゃんと気にかけてやれな』
「それはもちろん! 僕がやれることってそれくらいで歯がゆいくらいだけど」
こんな感じで皆に連絡をしたら、それぞれ自分のことのように喜んでくれておめでとうをたくさんくれた。王宮の皆は特に喜んでくれて、通話の魔道具でも皆の騒ぐ大きな声が聞こえた。ヴィンに教えてあげよう。きっと喜んでくれる。
お祖父ちゃまたちにはきっとここの使用人から連絡がいくだろう。さっき使用人達にもヴィンの妊娠を伝えたら、わぁっ! っと大歓声が起きた。料理長もヴィンの体調に合わせた料理を作る! って張り切っていたし、他の面々も出産に向けて必要な物を今から揃えるって意気込んでいた。
僕一人だったらここまで出来ないだろうから、皆の存在がすごく助かってる。お祖父ちゃまたちが遣わせてくれた使用人達にはいつも感謝してる。こういう時なんか本当に心強い。
あらかた連絡を終えて部屋に戻れば、ヴィンは横にはなっていたけど起きていた。
「ヴィン、寝ていなくて大丈夫?」
「はい。気持ち悪いんですけど、嬉しい気持ちが大きすぎて眠気が吹っ飛びました。ふふ」
顔色はすごく悪いままだけど、気持ちに少し余裕が出来たのか嬉しそうに笑った。
「それにしてもヴィンは兄ちゃんの妊娠がわかったのに、自分のはわからなかったの?」
「人の魔力は視えるんですが、自分の体だとわからないんです。数日前から少しおかしいなとは思っていたんですが、まさか私が妊娠していたなんて思っていなくて…」
やっぱり数日前から調子が悪かったのか…。それを1人黙っていたなんて。
「ねぇヴィン。誰かに迷惑を掛けたくないって気持ちはわかるよ。だけど僕は頼りない?」
「そんなことはありません!」
「うん。だからさ、何でも言って欲しい。些細な事でも。数日前からおかしいって思っていたならその時から言って欲しかった。言ってくれた方が嬉しい。迷惑なんかじゃない。そうやって頼りにされたり相談されたり、ヴィンにされることはなんだって嬉しいんだ。
それにもうヴィンは新しい命を宿してる。親になるんだ。一緒に子供を守って育てていくのはヴィンだけじゃない。僕も一緒だ。だからヴィン、自分で何でも抱え込まないで僕を頼って。何もできないかもしれないけど、一緒に考えることは出来るでしょ? ヴィンの考えてること、抱えてること、何でも僕に言って欲しい」
顔色の悪いヴィンの頬をそっと撫でる。この苦しみを分けて貰えないのが悔しい。
「ライリーさん、ごめんなさい。いつも頼りにしてるんです。ただ何でも頼ってしまうことが申し訳なくて…。
でも私たちも親になるんですね。私だけの子供じゃない。ライリーさんとの子。一緒に育てて慈しんでいく大切な家族。この子を幸せにするためにも、ライリーさんにはもっと色んなことを相談したり話したりします。そうやって2人で育てていくんですもんね」
「うん。僕たちで育てるんだ。だからちゃんと話そう。何でも言おう。楽しいことも嬉しいことも、調子が悪いことも不安なことも。何でも話そう。
ヴィン、愛してる。ありがとう」
「私も愛しています」
苦しくならない様、優しく上から抱きしめて、触れるだけのキスをした。
「ヴィンセント、おめでとう。しばらくは辛いと思うけど、だからこそ遠慮せずなんでも言えよ」
それから数日後、父さんと母さんが家へ来た。義理とはいえヴィンセントの父親と母親だから、と。
「アシェルの時はスタンディング家との兼ね合いもあったし、俺たちがでしゃばるのは良くないかと思ってたんだけどヴィンセントは違うだろ? 出産経験のある俺がいた方が何かといいかもしれないと思って。しばらく世話になるな」
母さんの申し出は正直めちゃくちゃ有難かった。僕にはどうしていいかわからないことだらけだから。
ヴィンの悪阻が落ち着くまで父さんと母さんはこっちにいてくれた。僕もずっとついていたかったけど仕事を休み続けるわけにもいかない。
僕はヴィンの専属護衛だけど所属は騎士団だ。護衛対象であるヴィンがいないから、その間は騎士団の訓練に参加することになる。
たまに父さんも参加することがあって、その時の騎士団の皆の喜びようは凄かった。
母さんのサポートもありながら順調に日々を過ごし、悪阻も落ち着いてヴィンは仕事に復帰した。出産したらまた休むことになるから、今のうちに出来ることをしておきたいって言って。本当にヴィンは真面目だ。
時々医者に診てもらって順調に育ってると太鼓判も貰った。その時のヴィンが本当に嬉しそうで、それを見てるだけで僕も幸せな気分だった。
名前はまだ決まっていない。ヴィンと色々考えてるけど、あれもいいこれもいいと決められないでいる。
「どんな子が生まれてくるんでしょうか。ライリーさんに似た子だと嬉しいです」
「そう? 僕はヴィンに似てる子がいいけど。でもどっちに似てもいいや。僕たちの子供だから絶対可愛い。それは間違いないから」
「ふふふ。そうですね。……自分と血のつながった家族が出来るんですね。不思議な気持ちです」
そう語るヴィンの顔は幸せそうなのに、少し陰りが見えた気がした。もしかしたら自分を捨てた元家族の事を思い出したのかもしれない。
ヴィンは血のつながった家族から虐待を受けて、最後は一方的に捨てられた。あそこにヴィンの味方は誰一人としていなかった。
「僕とヴィンの血を受け継いだ家族が出来るんだ。いっぱい愛して幸せな家族になろう」
「はい。ライリーさんとの家族が増えるんです。こんな幸せなことがあるなんて信じられない気持ちです」
ヴィンはあれから大きく体調を崩すこともなく日々が過ぎ、そして出産の日を迎えた。
「ぐぅっ……ふー…ふー…んぐぅっ……!」
「ヴィンっ…! 頑張って!」
大量の汗をかき苦しむヴィン。どうして僕は手を握ってあげるしか出来ないんだろう。声を掛けて応援するしか出来ないなんて…。どんなに剣を扱えてもこんな時は何の役にも立たない。
「もうすぐですよ! 頑張って! そう、そうです。良いですよ………そう、いい子です……き、来ます!!」
ずっとヴィンを診てくれていた医者が大きな声でそう言うと「おぎゃあぁぁぁぁ!!」と大きな声が木霊した。
「生まれた……ヴィン、生まれたよ!!」
「ライリーさん……はぁはぁ……生まれ、ましたね……」
「ありがとう、ヴィン! お疲れ様。本当にお疲れ様……嬉しい…」
白いおくるみに包まれた赤ちゃんを腕に抱く。物凄く軽くてちっちゃくて、潰しちゃいそうで怖いくらいだった。だけどあったかくて優しい匂いがする。じんわりと命の重みを感じて、本当に親になったんだと実感した。
「ヴィン、見て。凄く可愛い。目は分からないけど、髪はどうやらヴィンに似てるみたいだ」
背中にクッションを敷き詰めて軽く上半身を起こしたヴィンに、生まれたばかりの赤ちゃんを渡す。
「本当に……可愛い、ですね……」
腕に赤ちゃんを抱いた途端、ヴィンはぽろぽろと涙を流していた。子供を慈しむその姿が神々しくてすごく綺麗で、僕は見惚れてしまった。
「母さん、生まれたよ!」
『なにぃ!? よっしゃぁぁぁぁあ!! よくやった!! こうしちゃいられねぇ! ギルドに行って皆に知らせてくるっ!! 祭りじゃぁぁぁぁぁあ!!!』
「えっ、ちょ、母さん!?」
無事生れたことを報告したら、母さんは大興奮でギルドへと駆けて行った。らしい。
『ライリーおめでとう。ヴィンセントにもお疲れ様と伝えてくれ。またそっちに行く日を連絡する。とりあえず俺はエレンを追いかけるからな』
「あ、うん。……母さんをよろしく」
……兄ちゃんの時もそうだったけど、母さん相変らずだな。
子供の目の色は、なんと両目とも金色だった。初めてその目を見た時、僕もヴィンも一瞬息をのんだ。
「……まさか私の金の目を引き継ぐとは思いませんでした。ライリーさん、どうしましょう……」
「ヴィン…?」
見ればヴィンは震えて顔色も青くなっている。
「両目とも金色なんて……もし私のように…いえ、それ以上に人に嫌われたり恐れられたりしたら……どうしよう……どうしたら…」
ヴィンは両方の目の色が違う事で、周りから心無い言葉を投げかけられてきた。しかも生まれた子供の目は両方とも金色。金色の瞳なんてヴィン以外に見た事はない。
ヴィンはそれを見た人の反応が怖いんだ。自分の時以上に、悪意のある言葉が自分の子供に降りかかることが。
「どうしよう……私が、私がこの色で産んでしまったから……」
「ヴィン! それは違う!」
「え……?」
「どんな色を持って生まれてきても、僕とヴィンの子供は望まれて生まれてきた子供だ。僕はこの目を見て怖いとも思わないし、気持ち悪いとも思わない。だってヴィンの色を色濃く引き継いでくれたんだ。それもこんなに綺麗な色を。
きっと父さんも母さんも、一目見て綺麗だって言ってくれる。兄ちゃんだって王宮の皆だって。ヴィンもそうだったでしょ?」
ヴィンの瞳を見て悪口陰口を言う人は、少数だけど未だにいる。だけどそんな人は決まって、魔力の色が濁っている。だけど本当に少数だ。
昔、ヴィンが目の事で色々言われていた時は本当に狭い世界での事。そこから出て、沢山の人と関わって世界が広がってみれば、初めは驚いても好意的に受け取ってくれる人が多かった。
だから子供の目が両方とも金色だって大丈夫。なんの問題もない。しかも両目とも金なんて特別感凄くて僕は自慢して回りたいくらいだ。
「僕は凄く嬉しいよ。こんな特別な色を持った子が僕の子供だなんて。しかもきっと魔眼だよ。将来どうなるんだろうね。楽しみしかないよ、ヴィン」
「ライリーさん……。そうですね、特別な色ですもんね。すみません、動揺してしまって……。もう大丈夫です。
確かに魔眼だったら凄いことになりそうですね。本当にどんな子に育つんでしょうか。そう思ったら楽しみで『ワクワク』します」
良かった。顔色も元に戻って震えも止まってる。
ヴィンの心配もわかるけど、きっと大丈夫だよ。僕たちがいっぱい愛して育てるんだから。悪い事になんてならないし、そんなことさせない。
子供の名前はジェフリーと名付けた。生まれてきた姿を見て、この名前が一番しっくりきたんだ。
「あーう。うーうー。うきゃっ! きゃー」
「ん? ジェフリーはどうしたんだ? なんか一人でしゃべったりしてるみたいだけど」
「そうなんです。何も見えない空間を見て何かを話してるみたいなんですけど…たまに笑ったりしていて。何か視えてるのかもしれません」
子供が生まれてから数か月。今日は久しぶりに父さんたちが家に来た。
ベビーベッドに寝かせているジェフリーは、時々何もないところを見て声を上げている。
「そっか。そうだったら凄いな。ヴィンセントの魔眼を引き継いでるのかもしれない。今はまだジェフリーが話せないからわからないけど、いつかその話を聞けたら面白そうだ」
父さんと母さんもジェフリーの目を初めて見た時『凄い!! 両目とも金色なんてカッコいいな!』と母さんは興奮気味に、『何か意志の強さを感じるな。将来何か大きなことを成し遂げそうだ』と父さんも真剣な顔でそう言っていた。
兄ちゃんたちや、王宮の人達も皆驚きはしても凄い凄いと興奮していた。それを見てヴィンも安心したようだった。
ホントにジェフリーはどんな風に育っていくんだろうか。この瞳が魔眼だったらどんなに凄いことになるか。
「この子はどういう人生を歩むのでしょうか。きっと平穏な人生じゃない気がするんです。辛い試練も多く訪れそうで……」
「大丈夫だよヴィン。僕たちがこの子の絶対的な味方なんだ。辛い事があっても僕たちが手を差し伸べてあげればきっと大丈夫だよ」
「……そうですね。なんかライリーさんがそう言うと問題なんかなさそうな気がします。いっぱい愛してあげましょう。親として出来ることをしてあげれば大丈夫ですよね」
ジェフリーの目がヴィン以上の魔眼だったら。今はまだ確認できていないけど、きっとそうなんだろうと思う。
この先、何かとんでもないことが待ち受けているかもしれない。
だけど僕とヴィンの子供ならきっと大丈夫。今できることはとにかく愛情をいっぱい注ぐこと。大好きだって言ってあげること。
どんな人生を歩んでいくんだろう。愛しい我が子を腕に抱いて、幸せな人生を送れるようヴィンと共に祝福のキスを贈った。
* * * * * * * *
お久しぶりです!やっとライリーのベイビーちゃんが誕生しました!
待たせてごめんよ…。
平民シリーズですが続きの『孫編』書こうと思います。主人公は今回生まれたライリーとヴィンセントの子供のジェフリーの予定です。
アシェル達の子供も登場させるつもりですし、なんとなくのあらすじは浮かんでいるんですが、正直どうなるか私自身もわかりません(笑)
来年の公開になるとは思いますが、孫編頑張りたいと思います!
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